中・東欧、ロシアのこと&大学教育のことを発信します


by chekosan

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夏にリトアニアで見てきたホロコースト関連の「現場」の保存と公開について小論をまとめました。


リトアニアにおけるホロコーストの記憶」流通科学大学論集 第30巻2号 2018年1月発行。
本文はこちらからオンラインで読んでいただけます


ここ2、3年、「過去をどのように伝えるか」「負の遺産を現在と未来にどう生かしていくか」「教育、文化施設は政治的・歴史的関心をどう扱っているのか」という関心をもっています。

2016年度は学内の助成を得てベルリンとプラハを訪問し、そのうちベルリンの国家保安省関連施設についてまとめました。なぜかアクセスしてくださる方が途切れず驚いています。ドイツはやはり層が厚いのか? 「負の遺産をどう伝えるかー旧東独のシュタージ(国家保安省)関連施設の事例ー


2017年度も学内の助成を受けることができ、夏にリトアニア、先週はポーランドに行くことができました。研究課題名は「初年次教育と専門教育を架橋する中間教育構想ー国際理解能力育成の視点から」です。

これは他大学に勤めている某M君との共同研究で、彼とは研究や教育上の関心と対象地域が重なっているので、近いうちに成果を著作にまとめようと計画しています。その一環です。


リトアニアには、杉原千畝氏の領事館跡を訪ねる目的で行きました。日本における杉原の受容の変遷と現状をまとめようかと思っていましたが、行ってみると「第9要塞」や「パネリアイの森」、旧ゲットーの地区といった現場や、各博物館の展示のあり方に強い印象を受けました。リトアニアという土地にもかなり魅了されました。そこで、杉原関連の記述はごく一部にして、リトアニアでのホロコースト関連施設の現状を概観するものにしました。

冊子の方にもかなりクリアな写真を載せられたのですが、いかんせん白黒なので、またブログでカラー写真と共に補足などをアップしていこうと思います。

ということで、今回は、この論稿には使わなかった写真を少し。

カウナス(杉原千畝氏が領事館を開いていた街)のはずれにある第9要塞です。ドイツが侵攻したとき、ここで5万人が殺されました。いまは要塞の屋根を緑が覆っていて、丘と一体化しています。



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同じく第9要塞の丘に、ソ連時代(リトアニアではこの時代も「占領」と表現します)に造られた、8階建てビルに相当する高さのモニュメント。ソ連のつくるモニュメントはとにかく大きいですね、どこも。でも、写真ではあまり巨大さが伝わらないなあ。


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by chekosan | 2018-02-13 12:21 | 書いたもの | Trackback | Comments(0)
大学生協で岩波書店15%オフセールをしていて、ひょいとワゴンで見つけた一冊。最近の私の関心にぴったりなタイトルで即買いです。

岩波ジュニア新書はわかりやすくて優れた本が多いので、図書館や本屋さんで結構チェックしていたつもりでしたが漏れていました。やはりアンテナが立っているかどうかで見えるものが違ってきますね。

ということで、ちょっと前に出版された本なので、情報源の探し方などは古くなっていますが、参考になる事例や引用がたくさん紹介されていました。

はじめの章で紹介されている、大学生のベトナムツアーの部分は、おおいに刺激を受けました。ベトナムには一度は行きたいと思います。

ルソーの『エミール』からの旅に関する考察の引用もたいへん示唆に富むものでした。

◇◇◇

いまはテレビやネットでいくらでも鮮明な映像を見ることができます。

でも現地だからこそわかることもやはりたくさんあります。

私は、空間の感覚(広さ狭さ、立体感など)、史跡と普通の生活空間との位置関係、どれくらいの人が出入りしているか、どういう人が案内しているかなどに目がいきます。

たとえば、ベルリンの旧東独秘密警察拘置所跡を見学したときは、かつては地図上には記されていないくらい秘密だった地区が、いまは普通の住宅街になっていて、スーパーマーケットのチェーン店が建っているとか。

リトアニアで数万人が虐殺された現場が、行ってみると市街からそう遠くはなくて、今はぜんぜん恐ろしげでなくて、むしろ美しい緑の空間だったりして、鎮魂と記念と啓発と伝承の場のありかたを考えさせられたり。

目的をもって行く旅には下調べが大事ですが、現地に行ってから存在を知る場所や施設、事実もあります。

リトアニアへはホロコーストの記憶をどう残しているかを見に行ったのですが、現地のインフォメーションセンターにそうした史跡をピックアップしたわかりやすい地図があって、行ってからずいぶん見るところが増えて充実した旅になりました。

◇◇◇

本書にも書かれているのですが、頭や心の準備をし、研ぎ澄まされた感性で旅に臨むと、長く広く感動が響きわたり、事後の学習の動機づけにもなります。学習意欲が高まって、本を読む量や時間の長さが増えたり、ニュースや人の話を聞いたときにも吸収力が高まったりします。

これはホントそうですね。もう全然違う。あまり準備をせずに行っても行く前とはぜんぜん感度が違ってきます。

ですので、若いうちから、あるいは年をとっても、関心を持って違う土地に行くのはとても意味のあることだと思います。

私も長いインターバルはありましたが、2年前から海外への調査旅行を復活し、そこでの見聞や、そこから調べたこと、考察したことを授業などで折に触れ、紹介しています。学生さんの反応も非常に良いです。

ベルリンやリトアニアへの調査旅行に連れて行った下の息子も、行く前はまったくまっさらの状態でしたが、旅のテーマを理解して、そのあたりの歴史へのアンテナが立つようになりました。

昨年夏には、引率の補佐で香港研修に行きましたが、いつかそう遠くないうちに、家族以外の人や学生さんとのスタディ・ツアーができればなあ、なんて思っています。

その予行演習になるかもしれない(?)ポーランド行きもとうとう出発が明日に迫りました。

今回は、国際理解を研究テーマに大学院で学ぶ現役高校教諭の親友との20数年ぶりの二人旅です!
一人旅とも、子連れ旅とも違う発見や体験ができると思います☆ どきどき…

 

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by chekosan | 2018-02-03 15:32 | 読書記録 | Trackback | Comments(0)
先週のことですが、同志社大学の全学共通科目の「政治学」が終わりました。

8学部から計152名が登録。毎回の出席者数は30名クラスが平均で22人、出席率は72.3%、122名クラスが平均97人、79.6%でした。

この数には出席0回の人も含んでいますので、実際には出席率はもう少し高くなります。一度でも出席して「履修中止」の手続きをした人はいませんでした。

100人超す授業で、全学年対象で、広い教室で、グループワークや発表を取り入れられるかなあ、法学部生が主体じゃない授業って初めてだわ、どんな感じだろう…と若干心配していましたが、まったくの杞憂でした。

講義のときの私語はないし、指示にはすぐ動くし、話し合いもちゃんとするし、発表もちゃんとするし。2分で4人グループをつくってくださいと言ったら、ちゃんとできたのには驚きました。なかなかああはいきません。

おかげで100人のクラスでも、思っていたような、いやそれ以上の試みができました。

最後の授業は、講義と書くお題で終わりましたが、「最後の授業が少しさみしい。民主主義的に進めるこの授業のスタイルがとても好きでした」と書いてくれた人がいて、ああ最後までグループワークや発表をしたら良かったなあと後悔しています。私も最終回の終わり方はちょっとさみしかったです。(^^;)

受講生のみなさん、これからもいろんな本を読んで、たくさん人と話して、こうも考えられるかも、ああも考えられるかもと、いっぱいモヤモヤしてください☆

先生もたくさん読んで考えて発信していきます。とりあえず来週はポーランド行ってきまーす!



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by chekosan | 2018-01-31 20:46 | 大学教育 | Trackback | Comments(2)
大変面白く読みました。興味深い、という意味でもありますし、ブフッと吹き出すような例えや表現満載という意味でもです。

感覚が薄れないうちに書き留めておきます。きちんとまとめていません。とりあえず推敲せずに書き連ねておきます。

◇◇◇

サブタイトルが示すとおり、自分のアタマで考え、あくまで「言葉」で人にそれを伝えることがなにより大事なのだということを繰り返し説く、政治学の入門書です。

「政治学って難しそう」「堅苦しそう」「政治って何かよくわからない」「政治は政治家がするもの」「私たちには関係ない」「関わりがない」というような、漠然としたイメージや、忌避感、拒否感、嫌悪感、他人事的な感覚を本書は覆し、払拭してくれます。

著者は「政治」を次のように定義しています。

「こう決めた」と心の中ではなく、他者に向かって言う、表現することを「政治」と呼ぶ。

もうすこし固めに言うと、

「この世の解釈をめぐる選択を、あくまで言葉を通じて不特定複数の他者に示すこと」

もちろん、その濃淡や方法は多様であり得ます。

行動に移す人(移せる人)、支援する人、寄り添う人など、それぞれの状況に応じて可能な範囲でできることをすれば良いのです。

「何もしないこと」「選択をしない」ことも実は「しないという選択をしている」=最悪を避けるための行動を選択できたのにしていないことになるのだという指摘はそのとおりだと思います。

「現実」は実体があるものではなく、解釈である、という説明には強くうなずきました。

「現実的でない」「現実を見なくちゃ」という説得や諦念は、実は、たくさんある事実や、ほかの解釈を見ずに、あるいは無視しているだけかもしれないのです。

誰かが「現実はこうなのだ」ということにしたいイメージが「現実」とされてしまうことに大きな危惧を抱きます。


本書では、わかりやすい事例をたくさん挙げていますが、なかでも福島の原発事故に関する説明が多いです。これに関しては、はじめのうちの、ちょっとおふざけっぽい例示とは違い、切実で、真に迫っていて迫力があります。

中間部には、ソクラテス、プラトンから始まる政治学史もあります。この部分もとてもわかりやすい記述で、かつ、本書全体の意図に沿った切り口で書かれています。

◇◇◇

今年度、「政治学」の授業を久々に担当しました。特にテキストは指定せずに、具体的事例を題材として、自分で考えたあとに他者と対話をする形の授業をしてきました。

そのような形態をとることで学生に伝えたかったことと本書の主張や説明は相当重なっていました。

今年度の受講生にはもう授業の場では直接紹介できませんが、政治とはなにか、私たちには何ができるかを考えるうえでのおすすめの一冊です。





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by chekosan | 2018-01-27 23:21 | 読書記録 | Trackback | Comments(0)
同志社大学法学部の特殊講義「文学作品で知るロシア・東欧」の授業がすべて終わりました。

昨年度は初開講のうえ、あまりにハードなシラバスにしすぎて、登録者が2名という事態に陥りましたが、今年は2.5倍(笑)。そしてアシスタント院生君と私で7名。いい感じでした。

過去に講義科目「ロシア・東欧地域研究」を受講した学生が2名。リピーターがいてくれるのはとても嬉しくて心強いです。

今年度は留学生も参加。シラバスに、昨年度読んだ本を記載しておいたのですが、それらはほぼ読んだことがあったので登録したとの言に一同びっくり。他の人同様に発表も担当してもらいました。

文学の授業のように緻密な批評や分析はしませんが、15週、毎回、暗くて重い作品を一冊丸ごと読み続けるというのはハードすぎます。

ときどき各自のおすすめを紹介してもらったり、映像や画像を見たりしてインターバルを設けました。これはかなり楽しかったです。

結果、今回全員で、テキストとして読んだのは以下の作品たち。

スヴェトラーナ・アレクシェーヴィッチ(ベラルーシ) 『戦争は女の顔をしていない』『ボタン穴から見た戦争』『チェルノブイリの祈り

グードルン・パウゼヴァング(ドイツ)『みえない雲

アゴタ・クリストフ(ハンガリー出身で亡命して仏語圏で仏語で創作)『文盲』『悪童日記』『ふたりの証拠』(『第三の嘘』も多少解説)

アンドレイ・クルコフ(ウクライナ)『ペンギンの憂鬱

ミラン・クンデラ(チェコスロヴァキアのちにフランスへ亡命)『生は彼方に

ということで、今年も9作品でした。 
ハッ! ロシアがない! 看板に偽りあり!(^▽^;)

はじめのアレクシェーヴィッチ3冊は、戦争や原発事故の証言集で、内容も重くて暗くて痛くて怖いので、みんなかなり大変そうでした。

そのせいか、あとは比較的読みやすく感じたようです。

クリストフ『文盲』『悪童日記』あたりが好評だったのかなという感じでした。


昨年度も全員で和やかに仲良くランチに行ったりカフェでお茶したりしましたが、今回は受講生同士の交流が深まったのが大きな特徴でした。

授業外でも会ったり話したりしているようなので、てっきりもともと友達だったり先輩・後輩だったりしたのかと思ったら、この授業で知り合ったとのこと。

下回生が「先輩たちにとても知的な刺激を受けています! こんな場はなかなかないです!」と言ってくれたり。

進度は速いが空気はゆるゆるというのは正解かなと思いました。

来年度もこんな知的交流がはかれるといいなあ~♡

2018年度は、「特殊講義(文学で学ぶ東欧・ドイツ・ロシアの政治と社会)」。米原万里『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』『オリガ・モリソヴナの反語法』からスタートします。今度こそロシア登場です!




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by chekosan | 2018-01-26 17:10 | ロシア・東欧に関する授業@同志社 | Trackback | Comments(0)
同志社大学法学部の「特殊講義 文学作品で知るロシア・東欧」、
大学から徒歩圏内のホテルランチで新年会をしながら、各自の好きな作品紹介の第2弾をしました。

まず、A君からは、エッカーマン『ゲーテとの対話』。
ドイツに行くときに旅のお供で読んで、とても良かったとのこと。

ゲーテといえば、フランクフルトのゲーテの家は良かった! 
最後の授業で写真披露しようっと。

あ、ゲーテと言えば、昨年度みんなで読んだクンデラの『不滅』にも出てきましたね、そういえば。

Bさんからは、チェコの作家ボフミル・フラバルの『厳重に監視された列車』と、
ローラン・ビネ『HHhH プラハ、1942年』が登場。

前者は、イジー・メンツェル監督で映画になっているのですが見てない。
メンツェル監督の作品は好きなので見たいな。DVD買おうかな。

後者も映画化されたとのことで、
同じ題材を扱った映画「ハイドリヒを撃て!」よりも評判が良さげだそうな。

留学生Cさんは、タルコフスキー監督の映画『惑星ソラリス』について、
ていねいなパワポまで作って紹介してくれました。

Cさん、母語と英語と日本語でいろんな本を読み、映画を観ています。素晴らしい。。。

そのCさんが見たくて見れていない映画「神々のたそがれ」(ゲルマン監督)を、
なんとDさんが紹介しようとDVDを持ってきていました。
その場で貸してあげたりなんかして、なんて素敵♡

ところで、「神々のたそがれ」ってワーグナーの?と思ったら全然違うんですね。

で、「これというのが思い浮かばなかったので、本屋でいいのがないかと探して読みました」と、
E君が紹介してくれたのが、エミール・クストリッツァ『夫婦の中のよそもの』

こちらは関心を示した院生君に貸してあげていました。なんだかいい感じ~。

E君はクストリッツァが監督ということは知らずに選んだそうですが、
私は年末に彼の映画「オン・ザ・ミルキー・ロード」を見たところなので速攻で取り寄せました。


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これはクストリッツァの初の小説集なのだそうです。
先に彼の映画を観ていなければ、私はあまり好きなタイプの題材ではなかったかも。(^-^;

でも、「オン・ザ・ミルキー・ロード」が楽しかったので、
この短編集も読みながら映像が見えるようで、
通勤電車の行き帰りで楽しく読みふけることができました。

「オン・ザ・ミルキー・ロード」の原案となった短編も入っています。
映画は、かなり登場人物や登場動物を増やして複雑にしてあります。
また、映画では監督自身が主人公を演じたこともあってか、
小説とはキャラがだいぶ変えてありました。

独立した短編2編と、連作短編4編からなるのですが、
全体として少年が成長していく話という感じでしょうか。

社会主義期のボスニア・ヘルツェゴビナの普通の人々の
ごちゃごちゃした暮らしぶりに触れられて面白かったです。


ついでに、フランクフルトのゲーテの書斎と、
階段ホールで今も正確に時を刻む時計もアップしておきます。


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by chekosan | 2018-01-24 23:52 | ロシア・東欧に関する授業@同志社 | Trackback | Comments(0)
先日授業を取材していただいた記事、私自身が取材対象者なので、当然、転載の許可は出るものと新聞社に申請を出したのですが、「ホームページは可だが、ブログはだめ」という社内規定があるとのこと。

ところが、担当してくださった方が(気の毒に思ってくださったのか?)、記事をHPにアップロードしてくださいました。そのおかげで、リンクをシェアするという形がとれました。災い転じて福となす?

今回は、特に「オリジナルな文章と写真とで、オリジナルな記事を書く」ということを指導してきた手前、正式な許可の手続きを取ってみました。

掲載許可の申請自体は、紙一枚のことです。こんなに簡単なことなのかとわかってよかったです。
昨年、テキストを作るときは出版社さんにお願いしたのですが、今後は自分で手続きできそうです。

記事に関係ない人・団体の場合は有料ですが、数千円ほどですし、取材対象者であれば無料になることもあるようです。




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by chekosan | 2018-01-23 17:07 | 大学教育 | Trackback | Comments(0)
流通科学大学の1年ゼミが先日終わりました。

彼らとは入学式からのつきあい。雪の残るスキー場での合宿から始まり、
前期は、先輩や社会人の方のお話を聞いたりフィールドワーク&プレゼン大会があったりの週4コマ。

後期は「教養演習」という科目に変わり、週1コマ。

こちらは各担当教員の裁量に任されるので、私のクラスでは、
新聞記事から自分の関心を引き出し、大学で何を学ぶかを考えたり、
関連本を探して読んだりして、そのまとめを学園祭で展示して賞をいただきました。

※このときの展示物は、1/19現在も、大学の本部棟のホールに継続展示されています。

学園祭後は、神戸新聞の教育機関向けアプリ「ことまど」を使って、
自分の関心にもとづいて取材をしたり体験したり調査したりして、
各自でオリジナルな記事を書き、グループで一つの新聞を作ることを最終課題にしました。


休み明けの授業には、神戸新聞社の担当者さんがおふたり見学に来られて、
翌日(1月13日)の朝刊に掲載してくださいました。


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最終回には、同じく神戸新聞社から、編集記者さんにゲスト講義に来ていただきました。
あらかじめ学生の作った新聞を読んでいただき、いくつかを講評いただきました。

プロの記者さんに文章の書き方や見出しの付け方を直接教えていただくという貴重な経験。
学生も私も、たいへん勉強になりました。



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最後の最後まで遊びの要素が少なく、真面目一辺倒な授業でしたが、
ついてきた学生たちは、新聞の読み方、パワーポイントやWordの操作、
新聞データベースの活用には、かなり長けたと思います。

今後の大学での学習や、職に就いたときにおおいに役立ててほしいと思います。







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by chekosan | 2018-01-22 21:18 | 大学教育 | Trackback | Comments(0)
同志社の特殊講義、今年度は戦争や原発事故ものなど、かなり暗くて重いのを読んでいます。
あまりに重いのが続いたので、途中でちょっと系統の違うものも挟みました。

ウクライナの作家アンドレイ・クルコフの『ペンギンの憂鬱』(新潮社 2004年)です。
表紙がかわいいですよと友人に教えてもらって、図書館で借りて読み始めたら面白い!

ソ連が崩壊し、秩序が乱れるウクライナのざわざわする空気をうっすら伝えてくれます。
存命中の人物の追悼文を書く仕事を始めたことでじわじわと危険が迫ってくるが、
決定的な何かが起こるわけではないような日々。

なりゆきで預かることになった幼女やそのベビーシッターの少女との
愛があるようなないような疑似家族生活。
主人公の2DKのアパートで飼われているペンギンが一番確かな存在感を放ちます。

するするすると読めて、哲学も衝撃もないのに、

続いてこの作家を読みたいと思わせる不思議な魅力があります。


深く語り合うというタイプの作品ではないので、小ネタ披露の回にしました。
それぞれが話の中に出てくる細かいことを突っ込んで調べてくるという趣向です。
さて、どんな小ネタが発掘されるか!


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これがなかなか予想以上に面白かったです。
報酬やものの値段から推定する主人公の給料の額、登場人物の名前の由来、ペンギンの生態、
果ては、ちょろっと登場する町のチンピラが着ているジャージのメーカー当て、などなど。
よくそんなところに目を付けたね~~と笑いながら、お互いの発見と探索を聞きました。

クルコフをもっと読みたいと思ったのですが、邦訳はあまりなく、絶版だったり。
残念ながら一作だけとなりました。

余談ですが、インターネットで検索していたら、
2年前の東浩紀さんといくチェルノブイリ原発見学ツアーの現地ゲストだったと判明! 
このツアー、どうもその年が最後だったようで、ますます残念!



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by chekosan | 2018-01-17 15:40 | ロシア・東欧に関する授業@同志社 | Trackback | Comments(0)
関西大学法学部の3-4年生対象科目「外国書研究」の授業が終了しました。

この科目は、私の「癒し系」。いつも少人数で穏やかに和やかに進めています。

新しめの英文記事を精読し、関連することを調べて発表してもらっていますが、
人数やそのときの雰囲気などで、やり方は少しずつ変えています。

今期はこんな部屋が割り当てられたので、これまで以上に密な感じで進められました。
PCやプロジェクタの設置は、お願いしておけば大学の方でしていただけます。
そういうサービスも充実しているんですよね~、関大は。



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秋学期はもう思いっきり私が今一番関心あるテーマを取り上げたので、
うっかりあれこれしゃべったり、写真を見せたくてモタモタしたりしたのですが、
みんな寛容に待って、見たり聞いたりしてくれていました。(^▽^;)

全員が非常によく予習していたので、たいへんスムーズに進みました。
調べもの(A4一枚くらいのレジュメ)の回数は5回ほどに減らし、
内容の充実をはかるとともに、全員に発表してもらう形に変えました。

最後の2回は、パワーポイントスライドを作ってきてもらいました。
あまり使う機会がないという声が多数でしたが、いやいや上手に作ってくれました。
文字やイメージ画像を見ながら発表が聞けるのでやっぱりいいですね。
来年度からは毎回パワポで作ってもらおうかな?



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大半は卒業、もしくは規定上これ以上の履修はできない学生たちなので
授業が終わるのはちょっと残念でした。
今後の活躍を祈っています☆










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by chekosan | 2018-01-16 23:01 | 大学教育 | Trackback | Comments(0)