中・東欧、ロシアのこと&大学教育のことを発信します


by chekosan

タグ:大学教育 ( 188 ) タグの人気記事

同志社大学での輪読ゼミ第3期(3年目)が終わりました。

今期は哲学科の学生が数名参加してくれました。人数も二桁になりました。ほかの授業を受けて登録してくれた人、はじめましての人が半々くらい。過去2年とまた違う雰囲気でした。

2018年度はこんな感じで進みました。

米原万里『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』『オリガ・モリソヴナの反語法』


みんなのおすすめ
いろいろな作品の紹介や現地に行った体験談を披露してもらいました。ホロコーストに関心をもつ人が多そうだったので、後半に取り上げることにしました。

このときに紹介してもらった映画のうち一本を、後半にみんなで鑑賞しました。

持ち寄り企画は大好評につき、期末には各自選んだ何かについて本格的な発表をしてもらうことにしました。


b0066960_18071527.jpg



ソルジェニーツィン『イワン・デニーソヴィチの一日』
『オリガ~~』に関連のあるもので何かないかとアシスタント院生君といろいろ検討して決めました。好き嫌いというか、面白いと感じる、感じないが分かれる作品だったようです(笑) 

私は、夏にラトヴィアの拘置所跡でソルジェニーツィンに関する展示を見たあとだったこともあって、ソルジェニーツィンに以前よりも関心がもてて面白く読めました。

フランツ・カフカ『変身』
大盛り上がりでした。ザムザはいったいどんな姿になったんだろうというところから始まり、「変身」とは何を示しているのか、こうも読めるのでは、などなど。映画にもなっているというので、いくつかさわりを見てみましたが、どれもなんというか笑いを誘う絵で、非常に印象的な回でした。

ハンス・ペーター・リヒター『あのころはフリードリヒがいた』
ホロコーストをテーマにした作品です。児童文学ですが、「いい意味で予想を裏切られた」という感想が出ました。これは本当に名作だと思います。期末の発表で続編を紹介してくれる学生も現れました。

プリーモ・レーヴィ『これが人間か アウシュヴィッツは終わらない』
ホロコーストをテーマにした作品の代表的なものを読んでおこうと思って取り上げました。自分がこんな状況に陥ったら…と真剣に考えてくれました。

やはりアウシュヴィッツに収容されていた精神科医ヴィクトール・フランクルの『夜と霧』を一人の受講生が最後の発表で取り上げてくれました。


b0066960_18074118.jpg


近藤康子『コルチャック先生』
やはりホロコーストの犠牲になったポーランドの医師であり教育家であるヤヌシュ・コルチャックの評伝を読みました。著名な人物ですが、日本語で読めるものはあまりありません。こちら児童向けのジュニア新書ですが、コンパクトにまとまっていて入手可能で、良書だと思います。

みんなのおすすめ
文学やルポルタージュ、映画など、多様なおすすめが出そろいました。2週にわたってじっくり聞かせていただきました。が、時間が足りなくなって、せっかく準備してきてくれたのに発表してもらえなくて、書面だけの提出になってしまった人も… 申し訳なかったです。><

ーーー

今回、苦戦したのはテキスト選びでした。これは年々、難しくなっています。

ロシアや東欧の作品で、歴史や社会や政治を学ぶことができるものはたくさんありますが、手に入りやすいものとなるとぐっとハードルが高くなります。

新しいものは高い。ちょっと前のは売ってさえいない。(-_-;)

学期に一冊くらいなら、まあがんばって入手してくださいと言いますが、さすがに何冊も何冊も買えというのは酷かなと。

でも、私とお手伝いをしてくれているアシスタントの院生君は、どんどん違うものを読んで語りたい。

大学図書館には超有名なものでも数冊あるかどうかです。受講者が2人とか5人の時はともかく、10人になるとさすがにありません。単行本や絶版の本は取り上げにくくなり、どんどん追い込まれていってます(笑)

ということで、2019年度に向けてテキスト発掘にいそしみたいと思います。

ーーー

恒例の新年会を授業期間中に開くことはできませんでしたが、卒業見込み生たちの進路が決定したタイミングで、打ち上げ&卒業おめでとう会を開きました♪

一次会では、おいしいごはんをいただきながら和やかにおしゃべりしました。参加者の意外な過去が明らかになったり、イメージどおり!という過去が明らかになったり(笑)

二次会は先斗町のウォッカバーで、硬軟取り混ぜ、さらにつっこんだ話を。

話しているなかで、実はみんなもっと交流したかったのねということがわかりました。人数が多い年こそ、早い時期に授業以外で交わる場を設けたらよかったです。

展覧会などにみんなで行くのも良いかもと院生君が提案してくれました。なるほどいいかもしれません! それならOB・OGも参加可能かも! 

ブログ見てくれているOB・OGのみなさん、そのときはぜひ!
連絡先が変わったらお知らせください♪ 
(Facebook、Messengerで繋がれる人はそちらが便利でありがたいです)

2019年度秋学期にも同じようなコンセプトの授業(だけど同じではない)を担当するので、授業内容、交流の企画などグレードアップをはかりたいと思います。


b0066960_18425055.jpg


by chekosan | 2019-03-19 19:00 | ロシア・東欧に関する授業@同志社 | Trackback | Comments(0)

寄稿した文章が掲載された同窓会報が届きました。

同志社大学法学部の同窓会の『政法会会報』(2019年3月 第48号)です。

今回は編集委員会から依頼をいただき、「同志社七不思議」シリーズ第4回、女子部に伝わるという「夜に泣くピアノ」を「検証」した文章を執筆しました。

同志社女子高→法学部卒であることからお話をいただいたのですが、高校以来数十年関わりが続く同志社生活で一度も聞いたことのない伝説(笑)


情報がほぼないところからの資料収集や聞き取りは、謎解きみたいで楽しかったです♪

ちょうど同志社の学生たちと授業の打ち上げで集う予定があるので、配って同窓会に勧誘します( ^ω^ )

同志社の法学部出身の皆さん、同窓会報、読んでくださいね♪

明治期の音楽教育、女子教育、ピアノやショパンの音楽の受容、宣教師の先生と進駐軍について書いています。


b0066960_14211198.jpg


by chekosan | 2019-03-16 14:40 | 書いたもの | Trackback | Comments(0)

昨年度につづき、2018年度も、神戸新聞ブッククラブ加盟書店様に「文章表現Ⅱ」受講生のつくったPOPを使ったブックフェアを開催していただきました。

今回も100点ほどの作品から、加盟店10社の皆様に10作品を厳選していただきました。

ご協力いただいたのは、次のお店です。

  • 三和書房(尼崎市)
  • 紀伊國屋書店神戸店(神戸市中央区)
  • ジュンク堂書店 三宮店(神戸市中央区)
  • 大垣書店神戸ハーバーランドumie店(神戸市中央区)
  • 井戸書店(神戸市須磨区)
  • 巌松堂書店(明石市)
  • 紀伊國屋書店加古川店(加古川市)
  • 西村書店(加西市)
  • 井上書林(姫路市)
  • 森井書房(姫路市)


  • このフェアを発案・仲介の労をとっていただいた板宿の 井戸書店様のコーナーのお写真を送っていただきました。ありがとうございます!


    b0066960_22500896.jpg

    こちらは、紀伊國屋書店神戸店様の様子。

    b0066960_22503155.jpg

    b0066960_22512142.jpg

    そして、大垣書店神戸ハーバーランドumie店様の様子です。


    b0066960_22522140.jpg

    b0066960_22524041.jpg

    ご協力ありがとうございました!


    流通科学大学公式HPでの紹介記事はこちら。





    by chekosan | 2019-03-12 22:58 | 大学教育 | Trackback | Comments(0)
    同志社の「政治学」の授業で、要件かなり緩めなブックレポートを出したところ、ある学生が選んだ一冊。

    著者は78年に欧州に渡って以来、長期に渡ってアンネの足跡を辿る取材を重ねてきた。

    そのため本書には、現在とは違う収容所跡の雰囲気や受け入れ体制の様子や、当時を知る関係者の生の声など貴重な体験や証言が散りばめられている。そうした証言者自身の体験や言葉の方が興味深かった。

    特に「アンネのストーリーはごく一部」だという証言者の言葉は重い。もちろん一人の人物の人生を追うことにも意義があり、矛盾・対立することではないが。

    それにしても写真が少なくて残念。記者時代に撮った写真は個人では使えないのかな。アンネが隠れ家に移る前に住んでいた家周辺や、アウシュヴィッツに送られる前にいた収容所なども訪ねているのに、一切写真がない…


    b0066960_00124391.jpg



    ところで、アンネの父オットー氏も、なぜ日本でここまで『アンネの日記』が人気なのだろうと言っていたそうだが、いまどきの学生もホロコーストといえばアンネが真っ先に浮かぶようだ。

    複数の歴史の教科書に載っているのも影響しているのだろう。私の娘時代には既に数種類の関連本が出ていたので、親の影響もあるのかも。

    と思っていたら、アンネ・フランク財団のスタッフは、本書の著者に、日本人は戦争の被害者であるという意識があるから被害者の象徴であるアンネに共感するのではないかと問いかけたとあって、なるほどそれもあるかもと。☞文末にそうした趣旨の記事のリンク。

    とはいえ、ホロコースト云々関係なく、感受性豊かな少女の日記として共感する読者も多そう。☞こちらもそのような趣旨の記事のリンクを文末に。

    実際、別の授業の学生も『アンネの日記』を取り上げて熱く語ってくれたのだが、その学生も、思春期の心理や思索の面、文芸的な面で面白かった、生きていればきっといい作家になったと思うと感想を言っていた。ふむふむ

    で、アムステルダムのアンネの隠れ家はなかなかひょいとは行けないし、入場するのに長蛇の列だそうだから、広島県福山市のホロコースト記念館に行けば、実寸大のアンネの部屋と、隠れ家の模型があるよと紹介しておいた。


    アンネ・フランクと直接関係はないが、ユダヤ人映画制作者リディア・シャゴールさんの話がたいへん気になった。シャゴールさん一家はオランダ領東インドに逃げるのだが、同地がドイツの同盟国である日本に占領されたため、日本軍収容所に囚われてしまったというのである。彼女の『頭を垂れて』『総統の名の下に』という本を見ることはできないだろうか。


    ーーーーーーーーーーーーーーーーー

    「戦争被害者として共感?『アンネの日記』日本で人気の理由 イスラエル紙が分析」




    後者の論調の記事。

    「なぜ、日本人はこれほどまでにアンネ・フランクが好きなのか?
    この人気は、ユダヤ教やホロコースト(ユダヤ人の大虐殺)への関心とは無関係だ。
    読者の大半を占める若い女性を惹きつけているのは、アンネというひとりの少女の個人的な物語である。日記に豊かに表現された 十代の少女の感性に、アンネとはまったく異なる環境に生きる日本の13~15歳の若者たちから強く共感しているのだ。」







    by chekosan | 2019-02-12 00:38 | 読書記録 | Trackback | Comments(0)
    流通科学大学初年次ゼミ、後期の後半の課題は、スタディツアーの企画でした。

    今年度は、有志学生と、横浜や広島で歴史や文化芸術、まちづくりを学ぶスタディツアーを行ってきました。参加した先輩学生には、学園祭で展示発表をしたり、一年生のゼミのなかで報告をしてもらったりして、還元してもらいました。

    それを参考に、私の一年ゼミでは、課題としてスタディツアーを企画してもらいました。

    残念ながら、全員の企画を実行するほどの予算や日にちがありませんので、内容や文書、プレゼンの充実度を鑑みて選抜された企画しか実現できないのですが、選ばれたい、実際に行きたいと、楽しそうに取り組んでくれました。

    だいたいの総予算と、一人にかけてもよい最高額(ただし一人にお金がかかると行ける人数は減る)、決行は2月を想定し、歴史、文化、芸術、科学を学べるところであること、前期に商業施設でのフィールドワークをしているので、今度は商業施設のみを見るという企画にはしないこと、といった条件を提示して、あとは実行可能であればどこでもよいとしました。

    ビジュアル重視の参加者募集チラシ(フライヤー)的なものと、詳細なスケジュールや経費その他を記した企画書を作り、映写してプレゼンしてもらいました。

    ◇◇◇

    なぜこのような課題にしたのか。

    前期のフィールドワークは、決められた行先に、大学の借り上げバスで大学から出発、大学に帰着なので、自分で「何を学ぶのか」というところから行先を探して、それが実行可能かを検討するという段階がありませんでした。そこを今回は一人ずつ、自分で考えて作り出してほしいと思ったのです。

    そこで、スケジュールは電車やバスのダイヤも調べること、かかるお金も詳細に調べて文書内に盛り込むこと、と厳命しました。

    すると、やはりというか、そうしたことをどうやったら調べられるのか知らない学生も、ごく少数ながらいることがわかりました(ほんとにわずかですが)。Google先生だとか、路線情報だとか、行先候補地の公式HPのアクセスページであるとかの存在や、見方、使い方を知らなかったのです。

    デジタルネイティブ世代=情報収集に長けているわけではありません。いまどきは小学校でもパソコンに触る機会がありますが、情報通信機器を使って、情報を得られるか、得た情報を使いこなせるかは別なのです。

    ITだけではありません。学習したことは、一回ではなかなか身につきません。複数の場や機会を設けて反復することが大事なのですが、まだまだ大学では、科目間でそうしたことを繋げて発展させていく必要があるという意識が弱いように思います。

    ですので、私のゼミでは、前期の一斉プログラムでお膳立てされて体験したことを、もっと実践的に、今度は自分の力で行えるようになることを意識して授業をつくろうと考えました。今回の課題もその一環だったのです。

    ◇◇◇

    発表はスライドを映写しながら、一人ずつ。最終的にはていねいに考えてくれていたので、わりと時間がかかってしまい、3回くらいにわたりました。

    この課題、発表を聞くと私も面白くて、どれも実現させてあげたい!と思いました。




    b0066960_13024681.jpg
                写真の箱は、学園祭展示コンテストでいただいた賞金でふるまったお菓子☆彡



    一番人気は京都でした。圧倒的に多かったです。

    滋賀県人の私の感覚では、京都はすぐソコなのですが、神戸(兵庫)出身者が圧倒的に多い流通科学大学の学生にとっては、京都はちょっと足を延ばさないといけない場所なのですね。

    「小学校の修学旅行では、ただ行っただけという感じだったので、年齢を経て違う見方ができるようになっていると思ったので」と理由を説明してくれた学生もいました。そのとおりだと思います。

    ◇◇◇

    私のもともとの狙いは、小さい範囲で安住していてほしくない、行ったことがないところに行ってみるという意欲を持ってほしい、もしかしたら本当に行けるかもとなればちょっと冒険心が出てくるかも、というものだったのですが、地元の歴史的建造物や庭園を紹介したいという学生も何人かいました。

    課題の最初の狙いとは若干ズレてはいるのですが、しかし、それもありなのかもと思いました。そういうパターンの場合、普段よりずっと能弁に、自信をもって生き生き発表していたからです。

    ◇◇◇

    のんびりさんが多く、みんなちゃんと発表できるだろうかと心配していたのですが、人数も内容も、最後にはよしよし!というところまで達することができました。

    毎年、試行錯誤することの多かった流通科学大学での後期の初年次ゼミでしたが、いろいろなチャレンジを重ねて、私の「持ちネタ」もずいぶん増えたように思います。

    今後、彼らが学んだことやスキルを活かして活躍してくれることを祈って、2018年度の授業をすべて終えました。





     



    by chekosan | 2019-01-26 13:42 | 大学教育 | Trackback | Comments(0)
    少し前ですが、関西大学での2018年度の授業が終わりました。

    今学期は、こんなお部屋でした。

    この写真は、最終授業が終わったあとに、「あ~、授業風景を撮りそこねた~」と言ったら、残っていた受講生や、そのお友達が「サクラになりますよ~」とそれらしく座ってくれて撮ったものです。実際は、ちょうど椅子が埋まるくらいの人数でした。

    授業は、例年通り、最近の英文記事をていねいに読んで、関連する事柄を書籍や論文で調べて発表というサイクルでした。

    今学期は、初回の小レポートを事前に見て、修正をしてもらったうえで発表してもらいました。その効果でしょうか、調べ物の水準がぐぐっと上がったように思いました。

    取り上げたテーマは、欧州のポピュリズムの動向ノーベル平和賞欧州の移民・難民についてでした。関連する事柄の発表では、欧州に限らず、日本の事例なども紹介してくれました。

    ノーベル平和賞は、今年の受賞者に関する記事をみんなで読み、過去の受賞者について、各自選んで発表してもらいました。意外とばらけて面白かったので、これは秋学期の恒例にしようかと思っています。


    この科目は私の「癒されタイム」なのですが、今学期は、なんと受講生からもそのように言ってもらいました。もともと関大生とは良好な関係を築けてきましたが、あらためて言ってもらうと嬉しいものですね。( ´∀` )

    ということで、今年度も終わりが見えてきました。ほかの授業も最後までていねいにしたいと思います。




    b0066960_16562653.jpg

    by chekosan | 2019-01-23 17:14 | 大学教育 | Trackback | Comments(0)
    ロシア(ソ連)や東欧の文献を読む授業で、各自が読んだり観たりした作品を持ち寄る企画をしたときに、受講生が紹介してくれた本です。

    佐藤優氏の著作は何冊か読んでいますし、この本も買っていて、積読本の山の中にありました。人に紹介してもらうと俄然、読みたくなりますね。で、読み始めると止まらず。ほかのことを置いて、一気に読んでしまいました。

    佐藤氏が外務省の研修生として、イギリスの陸軍語学学校でロシア語研修を受けている一年余りの間の話です。

    ロンドンで古書店を営む亡命チェコ人や、語学学校のクラスメイトとその恋人とのやりとりから、小国の人々や先住民族のアイデンティティ、思想、行動を浮かび上がらせる構成になっていて面白いです。

    佐藤氏のライフワークであるチェコの現代神学者フロマートカの思想も引用、紹介されていて、こちらも長すぎず難しすぎずで興味深く読みました。

    サブタイトルに「イギリス物語」とありますが、舞台はイギリスですが、内容的にはチェコの話が中心です。ドイツやロシア(ソ連)といった大国に挟まれた小国チェコのとった(とらざるを得なかった)道や、それを背負ってイギリスに亡命した(せざるを得なかった)知識人の悲哀と葛藤が迫ってきます。

    佐藤氏が師と仰いだ亡命チェコ人古書店主は、イギリスにおいて、共産圏では残すことができないような書籍を西側に救出するという使命(キリスト教の言葉では召命)=ミッションを見出します。さらには佐藤氏という「弟子」に自分の知識や思考を伝えることで生きた証を残せたと佐藤氏に伝えています。

    その影響を受けて、佐藤氏も、若者たちを育てることに尽力されているとのこと。他の著作で、ちょっと驚くくらい丁寧というか突っ込んで受験指導や学術面での指導をされているのは読んでいましたが、なるほどと思いました。

    クラスメイトの恋人の話(アメリカの先住民族ナバホ族の苦難の歴史)は初めて知りましたが、その部分も面白かったので、チェコの歴史を知らない、興味がない人にもきっと面白く読めるのではないかと思います。






    b0066960_18055274.jpg

    by chekosan | 2019-01-16 18:37 | ロシア・東欧に関する授業@同志社 | Trackback | Comments(0)
    今年は学生に学外で文化芸術に触れてもらうプロジェクトを進めています。

    催しは学生自身が見つけて申請してもらってもいいのですが、関心の高そうな企画をクローズアップして鑑賞を勧めることもしています。春には「ジブリ展」を勧めたところ好評を博しました。






    今学期は、大阪天保山で開催している「ジョジョ展」その他を勧めたところ、反応あり☆
    そこで、私も行ってきました。


    b0066960_15141122.jpg


    実は荒木飛呂彦さんの作品はほとんど読んだことがなく、子らが絶賛していてもふ~~んだったのですが、2年前、「ルーブルNo.9」展に出品されていて、そこで色彩の鮮やかさ、西洋美術を取り込んだポージングをキャラクターにさせているということを知って、少し興味を持つようになってきました。




    平日の午後なので、そんなに混まず。内部は撮影禁止ですが、入り口のこの看板(幕)の前では写真撮影できました。



    b0066960_15150460.jpg


    2階分を使って展示してあるのですが、はじめの階は「ジョジョの奇妙な冒険」の原画展示です。ここでは作品のファンの皆さんは食い入るように見ていました。連れの人がいれば何やら楽し気に感想を言い合っています。

    漫画の原画なので、かなり近づかないと見えなくて、列はなかなか進みません。でも、見たい人はご自分もじっくり見たいので、列が進まなくてもイライラしている様子がなく、そこは普段の美術展よりも穏やかな感じが面白いなあと観察しました。

    私は原作をほぼ読んでいないので、人の背後から、あるいは人の切れ目がある作品だけチラチラ見るので十分。子らが暗唱している名セリフやらキャラクター名を見つけたら、ああ、これがあの!とか確認するだけでもお腹いっぱい。(^-^;

    むしろ、上の階の「理論」コーナーの方が興味深かったです。荒木氏のこだわりや丁寧なキャラクター設定のメモ、影響を受けている西洋美術や映画などなど… 映画に関する新書を3冊くらい出されているようなので、それらは早いうちに読みたいと思います!

    立体展示や、ジョジョの世界観を表現した彫刻なども面白かったです。
    最後のコーナーは、この展覧会のための描きおろしの大きな12枚壁画。そのメイキング映像も流れていました。それも面白かった!


    わりとさらっと流し見した私でも、1時間はかかりました。一緒に行った子らは原画コーナーで一つ一つ丹念に見ていてはぐれてしまい、私は出口でさらに1時間ほど待つ羽目になりました。(^^;)

    会場のすぐ隣が海遊館。ポージング(?)して記念写真。

    「それはdaisukeやで」と子らには言われましたが、それすら知らんがな(笑)

    b0066960_15253281.jpg


    ということで、2018年ラストの展覧会鑑賞もなかなか楽しかったです。2019年もたくさん鑑賞したいと思います♪




    by chekosan | 2018-12-29 15:40 | 美術 | Trackback | Comments(0)
    輪読ゼミ@同志社で、それぞれのおすすめ本や映画などを紹介する「持ち寄り企画」をしたときに教えてもらった映画です。


    b0066960_10404445.jpeg


    アメリカのある高校で独裁制を理解するための実習授業をした結果、おそろしい現象が生じたという実話に基づいたお話です。舞台をドイツに移し、結末は実際とはかなり変えてあります。

    面白そうなのでDVDを入手して家で家族で観ました。衝撃の展開。これはいろいろなところで紹介したい! ということで、学生にも紹介しています。観た学生たちは絶句。。。「最高に興味深かった」という感想をもらいました。

    集団行動による陶酔感、一体感、その裏返しの排除。。。







    私はこの映画、受講生に教えてもらうまで作品は知らなかったのですが、同じようなことをしている先生の実践報告を見たぞと思い、確認しました。こちらです。






    集団への過度の一体感は、責任感の欠如や集団の規範への無批判な依存を生じさせます。
    こちらの先生も引用されていますが、それを再現したミルグラム実験や監獄実験を扱った映画も観ようと思います。

    いやそれにしても、この映画、怖いわ… おすすめです。







    by chekosan | 2018-12-16 10:35 | ロシア・東欧に関する授業@同志社 | Trackback | Comments(0)

    2018年も、大学図書館主催の書評コンテストに、担当科目「文章表現Ⅱ」(桑原桃音先生と2人で担当、1年生前期の授業)の受講生たちが続々入賞しました。

    今年は入賞者11名中8名です。

    私たちも毎年、表彰式にお招きいただいていたのですが、毎年行けなくて…
    今年はこの科目最後の年だったのですが、とうとう4年間行けずじまい。残念でした…


    それなのに入賞した学生くんからお礼のメールをもらいました。嬉しいなあ。先生冥利に尽きます!

    今年の入賞者のみなさん。写真は大学のHPからお借りしました。

    b0066960_20294873.png

    最優秀賞、優秀賞のお一人は直接指導しました。おめでとう!



    b0066960_20300917.png


    このコンテストは前々から大学図書館が開催されている恒例の大学行事です。

    私と同僚先生の授業で課題として応募させるようになった年に過去最高の応募総数(125編)となりました。そのあと3年間、ほぼ同じ124編くらいでした。

    その124編ほどの3分の2くらい(80編程度)が私たち「文章表現Ⅱ」の受講生が出したものでした。

    入賞は例年10~11編。「文章表現Ⅱ」からは、2015年6編→16年8編→17年7編→18年8編が入賞しました。

    一年生前期、一クラス40人前後、2人の教員で毎年160人ほどを受け持っていたので、なかなか指導は大変だったのですが、質・量とも貢献できたかと思います。






    by chekosan | 2018-12-12 20:50 | 大学教育 | Trackback | Comments(0)