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by chekosan

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バルト3国の旅は、美しく魅力的な街を堪能しつつ、「ダークツーリズム」の方も進めました。

リガに落ち着いて、まずはKGB博物館へ向かいました。

内部見学ツアーに間に合うよう、せっせと歩いていると、息子が「なんかあるで!」と地べたのプレートを見つけてくれました。


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ユダヤ人がかつて居住していた場所にプレートを埋め込むという活動があって、リトアニアでも見つけたので、ラトヴィアにも広がっているのかなと思ったら、ちょっと形が違います。


プレートが示しているらしきところには、空き地を利用した駐車場しかありません。でもホロコーストと関係があるのはわかったので、とりあえず写真を撮って、先を急ぎました。



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結局、この日はKGB博物館の内部見学ツアーは満員で入れなかったので日を改めて予約。その様子は別途。

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そのあと、いろいろ回って、この場所のことをちゃんと調べられずにいました。


あらためて写真を拡大して、端っこに刻んである文字から調べてみたところ、ホロコーストからユダヤ人を救ったリプケ一家を記念するメモリアルが2014年に埋め込んだものであろうことがわかりました。

別の場所に、リプケ氏を記念する博物館があることも判明。

うわ~、すぐに調べて行けばよかった! あとの祭り。仕方ない。日数的にも足りなかったし。またラトヴィア行くぞ!

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なお、メモリアルに関しては後日、こんな記事も発見しました。

◆Rigans of the Year 2013 にガイリス元首相 11月18日,Rigans of the Year 2013 が発表され,元首相(1994年9月~1 995年12月)で企業家の Maris Gailis,その妻で建築家の Zaiga Gaile 両氏が選 ばれた。リガ市の文化遺産保護への多大な貢献と,第二次大戦期に多くのユダヤ人の命 を救ったジャニス・リプケ(Zanis Lipke)氏を記念する博物館を設立したことが授賞理由。
https://www.lv.emb-japan.go.jp/files/000165260.pdf


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プレートが指し示していた場所自体は、ユダヤ人を匿った場所の一つということだと思いますが、詳細はまだ調べられていません。また、おいおい。。。

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翌々日、リガにおけるポグロム(ユダヤ人への暴力的迫害)の現場を訪ねました。

ドイツがラトヴィアに侵攻すると、数日の間に、ラトヴィア人団体によるユダヤ人への暴力、虐殺行為が行われました。

そのなかでも象徴的な事件が、1941年7月4日のゴーゴリャ通りの大コーラル・シナゴーグ焼き打ちです。

焼け跡は、戦後、公園に整備されましたが、1990年代に建物の基礎をあらわし、メモリアルとしてデザインし直されたようです。


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いまでも、普通の公園としても使われているので、ベンチや木陰もあって、静かな一画となっています。


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再建?されたものだからか、内部というか、奥の方にも入っていけます。


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信仰の施設であり、人が亡くなったところなので、入ってもよいとはいえ、神妙な気持ちになりますね…



石碑と説明板があります。

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火を点けられた日が刻まれています。


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悲劇の現場ではあるのですが、ユダヤ人を命を懸けて匿った人たちの記念碑もありました。


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先ほどのリプケさんを中心に。


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リプケさんは顔つきです。


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ラトヴィアのユダヤ人はほとんどが殺されたり、強制収容所に連れていかれたりしたのですが、わずかとはいえ、救ったひとと救われた人もいたのでした。

ホロコーストの博物館は別のところに大きなものがあるので、別の日に行きました。そちらもまた別途。


参考:

ラトヴィア外務省のサイトラトヴィアのユダヤ人の歴史をまとめたものを読むことができます。

ラトヴィアにおけるホロコーストについては、野村真理「1941年リーガのユダヤ人とラトヴィア人:ラトヴィア人のホロコースト協力をめぐって 前編 」「同 後編」 に詳しいです。


つづく。





by chekosan | 2019-06-04 23:16 | ラトヴィア | Trackback | Comments(0)
リガに到着して宿をひととり確認したあと、食糧調達のためスーパーを探しに。

すぐ見つかったのですが、街があまりに素敵だったので、うろうろうろうろパシャパシャパシャパシャ。

これはえらいとこに来てしまった。なんて素敵なんだろうと親子で夢中。



きりがないので、写真は一部。


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リガはいくつも広場があって、それぞれに魅力的な建物やお店があって、活気がある!


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彫刻とかオブジェとかもそこここにあって。

滞在中、旧市街はぐるぐるぐるぐる歩き回りましたが、飽きることがなかったです。



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到着日は夢中で歩きすぎて、スーパーの閉店時間が迫ってしまったので、切り上げて戻りましたが。

夜の8時前ですが、ようやく夕方くらいな明るさなのです。



辻楽師のレベルも高い! ヴィリニュスはなぜか子どもが何人も、えんえん同じ曲を路上で練習、いや、演奏していたけど(笑)、リガは聞くに堪える演奏者ばかり。



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絵になりすぎる…



ヴィリニュスの素朴さ、コンパクトさも大好きで、マイ心のふるさとだけど、開放感のある大きな街リガにも、到着するなり魅了されたのでした!



つづく


by chekosan | 2019-06-03 19:47 | ラトヴィア | Trackback | Comments(0)
バルト3国の旅、2か国目はラトヴィア。

バスターミナルに着いて、キョロキョロしてタクシー乗り場を見つけました。

お願いした運転手さんはロシア人だったようで、ナビがロシア語♪ そうか、リガはロシア語話者の割合が高いのだった、ロシア語をおさらいしてくればよかったとそのとき気づいたような具合。

旧市街のど真ん中のアパートタイプの宿のすぐそばまで行ってもらいました。



宿は超一等地。広さも十分。準備が間に合ってなくて、使えるはずのものが使えなかったり、本来しなくてよい手間をかけさせられたりと、憤慨した点もありましたが… まあなんとか手間と工夫で早期に解決。


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お年頃の息子は、リビングのソファベッドを使いました。手前に引くと相当大きいベッドになりました。手前のダイニングテーブルは調べものをするときなどに使いました。椅子がたくさんあるのはけっこう便利でした。

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奥が寝室。私一人でゆったりと。真下にレストランが何軒かあったので、夜もにぎやか。(;^_^A まあそれは旅先っぽくて、そんなに苦にならないですが。 

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キッチンもダイニングもとても広くて、ちゃんとした調理ができました。リガは4泊するので、しっかりとしたキッチンとバスタブと洗濯機があるのが絶対条件でした。


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観光地のどまんなか。賑わいがあって、趣きがあって、スーパーも近くにいくつかあって、どこに行くにも便利でした。


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つづく

by chekosan | 2019-06-02 19:18 | ラトヴィア | Trackback | Comments(0)
さて、旅の4日目はリトアニアからラトヴィアへ移動です。

バルト3国間はバスしか移動手段がないので、必然的にバス。日本からいい時間のを検索して予約しておきました。

リトアニア~ラトヴィア間は、こちらの ECOLINES にしました。


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失敗のないよう、前日にカウナス往復で鉄道駅を使ったので、そのすぐ前にあるバスステーションを確認しておきました。

20時になろうとしているのに、この青空! 

夏のリトアニア、日没前にはたくさん気球が浮かびます。好きや~、この光景。


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私たちはインターネット予約しましたが、多分、こうした窓口でも買えるのでしょう。

この看板の言葉はスラブ系の言葉と近いですね。

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プラットフォームも確認しました。

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売店やトイレも確認して。といっても、お昼の便なので、そう困ることはないのですが、念には念を。


4日目の朝、残った食材を調理して食べたり持っていけるようにしたりして、ヴィリニュスとお別れです。

窓からヴィリニュス大学と合体している教会が見える素晴らしい立地の宿でした。


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いざ、ラトヴィアへ!

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さようならヴィリニュス、また会う日まで!
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バスターミナルまではスーツケースを引きながら徒歩で。

余裕をもって出たので、名残を惜しみ、写真を撮りながらてくてくと。


お昼ごはんを調達して、バスでお昼ごはん。


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ほかのお客さんも食べたり、お仕事したり、寝たり。電源やWi-Fiもあります。

バッテリーを気にせずスマホやiPadを使えて助かります。


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なんか映画?とかもあったようですが、食べたり寝たりネットしたりで終わりました。


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景色はこんな感じです。平坦でした。

途中、小さな駅前で停車。トイレ休憩も兼ねていた感じでしたが、車内にもトイレはあるので降りませんでした。


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リガが近づいてきました!

ほぼ予定通り。快適で正確なバス移動でした。


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つづく。



by chekosan | 2019-05-14 12:27 | リトアニア | Trackback | Comments(0)
8月下旬は、上の息子を連れてバルト3国に行っていました。旅行記録はおいおいアップするとして。

今回、旅の友で持っていった本の一つがこちら。


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最近、我が家で東浩紀氏がちょっとしたブームになっています。

少し前に同氏の『弱いつながり』を読んで、かなりしっくりじんわり浸透しまして、書評連載で取り上げたり、ちょいちょい言及したりしていたら、感化された夫氏もネットで対談を次々視聴し始めました。

ショッピングモールに関する本も何冊か出されていることを知り、あああしまった!と買ったのが旅行前。なぜ今まで気づかなかったのか。というのは、記事の最後で。



著者たちが強調するように、本書は、学術的に証拠立てて論じた本ではなく、ショッピングモール「から」いろんなことを読み取ってあれこれ対談した記録です。

ほほうと思うところ多々あり。それでもやっぱりあの空間には愛着は持てないと思ったり、だけどどこに行っても本能的に?「わかってしまう」空間構成になっている点に普遍性を感じたり。

古い街並みの残るバルト3国への旅行中に読んでいたので、旅先でもあえてモールにも入って観察しました。そして日本も欧州も香港もほぼ同じだなあと確認しました。本書のとおり、吹き抜けには個性、内装の妙ありか。それでも同じような雰囲気ですけど…



ラトヴィアのリガの Galerija Centrs は、旧市街の真ん中に1919年創業の商業施設で、その後、名前も建物も変わってきて、いまは近代的なピカピカのショッピングセンターなのですが、階段の部分には昔の雰囲気が残されていました。

対談のなかでも触れられていますが、その場所の歴史を感じさせる空間づくり、ということに私はこだわりたい派。



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商業施設内は撮影禁止のところが多いので、基本、私も撮らないようにしていますし、はっきり禁止と明示されたところでは今後も撮らないでおこうと思っています。

が、写真家の大山さんの言葉を励みに、撮影が可能なところに関してはバシバシ写真に残していこうと思いました。

「写真は10年寝かすと変わる」
「写真というのは本質的に記録のためのものなので、すぐに発表しなくてもいい」
「ばんばん撮ってハードディスクのなかに寝かせておけばいい。10年も経ったら、むしろ「よくぞ撮ってくれた」と褒められるに決まっています」
「法律や価値観はすぐに変わりますからね。価値観の耐用年数より写真の耐用年数のほうが長い」
「撮るのならば真剣に撮るべきです。そこは妥協しちゃダメです。」



旅行中の就寝前に切れ切れに読んだので、付箋をつけたりメモをとったりできていなかったのですが、ものすごくヒントやアイディア(思想、思考)に満ちていて面白かったです。

こういう、わ~~っとしゃべりあう場、それを残すという実践は大切だと思います。

大山氏の写真の話のつづきで、東氏も、こういう対談をデータとしてどんどん残していくこと、リアルタイムで見て(読んで)もらえなくてもそれが大事と言っていますが、たしかにそう思うのでした。



ところで、ショッピングモールといえば。

現本務校では前期に一年生を商業施設に連れて行ってフィールドワークさせてきました。共通の方針やワークシートがあるとはいえ、マーケティングや社会学的調査の専門家でない私にはなかなか悩ましい仕事でした。私なりに勉強や工夫はしてきたのですが、なにしろ写真撮影禁止、インタビュー禁止、バックヤード観察なし、立ち止まっての観察禁止、他所との比較なしという制約があり、、

しかし、本書を読んで、ああ、こういう視点や思考の広がりには共感できる、こういう観察や発想の展開ならできているし、好きだ、と思いました。「いま儲けるためにどんな工夫が必要か」という発想だけでない観察というか。文化史的、社会史的な目というか。

もちろん、東さんや大山さんのような蓄積、学識、発想を大学一年生が持てているわけはないので、このレベルの発見ができるよう指導することは無理ですし、そもそもそういうことを目的とした課題ではなかったので、そう指導するわけにもいかなかったのですが。

しかし、いずれにしても、何かを観察して気づく、発見する、新しいアイディアを生み出そうと思えば、たくさんの比較や知識、教養が不可欠であること、あるいは「いま儲けるために何が必要か」を気づくためには、そのための観察の手法をきちんと学んだうえで行うことが不可欠だということを再確認した次第です。



とはいえ、やはりショッピングモールやショッピングセンターには愛着や愛情はわかないですね。日本でも外国でも。いや、かろうじて、普段よく行くところには、応援したい、潰れないでね、という気持ちは持ててるかな。(^-^;

「郷愁」がわかないんですよね。外国に行って「郷愁」っていうのもおかしいのですが、広い意味での「ノスタルジー」とか、その土地の「匂い」がないわけですから。

これがまた30年くらい経つと、この形態の施設にも、うわぁ~~、懐かしい~~とか感じるのでしょう。いま、社会主義期の団地とか商店の様子を展示してあるところや、当時の雰囲気を再現した店などもちょっとしたブームになっていますしね。日本の雑貨市場などでも人気なくらいですから。

でも30年経ったら、商業の形態自体、ガラッと変わっているかもですね。そのとき、巨大ショッピング施設はどうなっているのでしょうね。





by chekosan | 2018-09-02 16:32 | 読書記録 | Trackback | Comments(0)
ホロコーストの加害者と犠牲者の孫を主人公に据えた映画「ブルーム・オブ・イエスタデイ」を観てきました。

ようやく京都で上映されたので、これは逃すまいと意気込んで行ったのですが、若干予想と違いました。

ホロコースト第2、第3世代の抱える心の闇に焦点を当てるというテーマはオリジナリティがあるでしょうし、それをあえてコメディ的に描くのも斬新なのかもしれません。

祖先がホロコーストと関わりがあるからといって、現代の子や孫の世代が冗談ひとつ言わない生活を送るということはないでしょうし、その冗談が時には差別的だったり、下ネタ混じりだったりするのもリアルなのでしょう。

そういう新しい視点でつくった映画だというのはわかるのですが、、う~ん、、、

笑えるシーンも多いけど、痛かったり汚かったり生々しかったりが多すぎるかな…

主人公2人が、その出自の影響のせいだとしても、あまりにエキセントリックで、この人たちとレストランで一緒になったら確実に眉をしかめちゃうなあ、

「性」も重要なテーマで、登場人物たちがそれぞれ心に傷を負っていることと密接な関連があるのですが、しかし、この人たちの行動は理解しがたいなあ、

と、登場人物のどの人にも、ことごとく感情移入ができなかったのでした。(^-^;


でも、この夏、バルト3国に行くので、ラトヴィアが出てきたのは嬉しかったです。
ラトヴィアのシーンは、作品中でもっとも深刻で美しい、静かなシーンでした。

◇◇◇

パンフレットの解説や、監督自身の家族の話、俳優の談話はよかったです。

監督の祖父もナチス親衛隊だったそうで、その過去を調査するうちに、この作品のアイディアが生まれたそうです。

主演女優も、フランスの女優なのですが、この作品のためにドイツ語を練習したとか。もともと使える人かと思いました。すごいですよねえ、ヨーロッパの俳優さんは、、、

ラトヴィアにおけるホロコーストについても、野村真理先生が歴史的背景を解説されています。映画だけではよくわからない背景がすんなりとわかります。




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by chekosan | 2018-07-30 21:14 | 本、書評、映画 | Trackback | Comments(0)