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中・東欧、ロシア、大学教育、美術展、映画鑑賞などなど


by chekosan

タグ:まちづくり ( 51 ) タグの人気記事

横浜スタディツアー3日目は山下公園エリアへ。


9万人ものお客さんを運んだ氷川丸にみんな大興奮。

午後はニュースパーク(日本新聞博物館)を見学しました。

こうして、3日間の図書館総合展とスタディツアー、よいお天気のなか、無事終えることができました。


すばらしい景色!


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託児ルームがかわいらしい!


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照明も素敵です。


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階段も優美です。


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食堂。


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デッキ。


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エンジン室なども見ることができて、一同大興奮!


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予想以上に良かったと全員で大満足しました。いったい何枚写真を撮ったことでしょう。


午後は、日本新聞博物館へ。展示を見たり、オリジナルの新聞を作ったり、たいへん充実した見学ができました。



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ここでは、横浜のまちの発展を学ぶことができ、同じ港町神戸との比較もできました。


めいっぱい歩き回り、見て回り、学んだ3日間でした。


今回の横浜スタディツアーと図書館総合展に参加した学生たちは、学園祭で活動報告を展示発表し、さらには一年生のゼミでも報告をして手本となってくれました


大学の支援を受けて、3年にわたって、のべ23人の学生が横浜に足を延ばして学ぶことができました。参加者にとって、大学生活で取り組んだ大きな活動の一つになったと思います。



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by chekosan | 2019-05-04 21:30 | 大学教育 | Trackback | Comments(0)
図書館総合展&横浜スタディツアー2日目。

ツアー組2日目午前は、馬車道の宿から、港・横浜らしい建物巡り、景観巡り。そして、横浜美術館でじっくり美術鑑賞をしました。「街のつくりかた」「見せ方」を存分に感じとった数時間でした。


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前日に行く予定だったのを変更して、朝一番に訪れた横浜美術館。その規模と質に横浜の豊かさを感じました。

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エントランスからして規模が大きい。さりげなくダリなどを置いていたりします。


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横浜美術館コレクション展は撮影OKでした。ここは森村泰昌の部屋。

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イサム・ノグチの作品もいくつかありました。

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特別展示「駒井哲郎」展は、作風をどんどん変化させていったさまがよくわかり、これだけでもお腹いっぱい、頭いっぱいになりました。

なかなか来ることができないところなので、常設展示もていねいに見て回ったので、午前中いっぱいかかりました。

館内で食事をとりながら、クールダウンしつつ、感想をおしゃべり。普段は頻繁に美術館に行かないということで、じっくりと鑑賞し、たっぷり吸収してくれたようでした。

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午後、学生たちは「学生のためのブースツアー」に参加。これは、図書館総合展内に出展されている企業さんのブースを案内していただくものです。



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そして、図書館サークル「Libro」が「全国学生協働サミット」で活動報告をしました。今回は、ポスターの内容やレイアウトなどは相当指導しましたが、プレゼンテーションはポスター完成後から準備にとりかかったようで、教員はタッチせず。

本番は過去2年にはない緊張ぶりでした。(;^ω^) 

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その後は、全国から参加した学生同士の交流会が予定されていたので、教員はそっと退出。学生たちは自分たちだけで、ぞんぶんに他大学の学生さんと交流をはかれたようです。

かなり危なっかしかったですが手を離していくことも大事ですねと教員同士ねぎらいつつ、恒例の赤レンガで横浜最後の夜を過ごしました(2泊のうちの2泊目でしかないですが)。

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大学公式HPでの紹介ページ:




by chekosan | 2019-05-03 18:02 | 大学教育 | Trackback | Comments(0)
普段読むものも、月イチ書評連載「おすすめの一冊」@関西ウーマン も、基本的には自分の関心で選んでいますが、学生がレポートに使ったもの、関心が近い方が紹介されていた本などはできるだけ手に取るようにしています。

木下斉『凡人のための地域再生入門』も、教育・研究での良き相談相手から勧めていただいたものです。

地域再生、まちづくりといったテーマは、私自身、薄く長く関心をもっていますし、こちらは小説仕立てで読みやすいということなので、さっそく図書館で借りて読んでみました。

へええ~! え~!? ほおお~~! と口に出しながら、借りたその日に一気読み。面白かったです。

細部の感想は以下に。


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by chekosan | 2019-04-16 11:27 | 読書記録 | Trackback | Comments(0)
有志学生たちとの恒例となった秋の図書館総合展参加に、今年は横浜の歴史、まちづくりを知るスタディツアーも組み合わせました(2018年10月30日~11月1日)。

スタディツアー枠で参加した学生たちは、一日目、図書館総合展ポスターセッションの設営と説明をしたあと、総合展内で開かれていたシンポジウムを聴講しました。

そのあと総合展会場であるパシフィコ横浜至近の施設を訪問しようと計画しました。教員2名は学生たちがシンポジウムに出ている間、近辺を探索。

ずっと気になっていた日本丸の内部を見学しました。


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ボランティアガイドさんがていねいに説明してくださって、自分たちだけではわからなかった船のつくりを知ることができました。ただ見るだけでももちろん得るものはありますが、やはり説明を聞くと違いますね。

特に、私たちに付いてくださったガイドさんは、実際に日本丸に乗船していた方だったので、そうした経験も聞くことができました。



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シンポジウム聴講を終えた学生たちも合流して、日本丸の隣にある横浜みなと博物館をじっくりと見学しました。たくさんの船の模型を見ながら、仕入れ立ての知識をさっそく学生たちに披露しました!



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横浜の成り立ちや、海と船をイメージした絵本展、柳原良平さんの作品など、見るものがいっぱいでした。工夫が凝らされていて、洗練された展示でした。

お約束の顔出しも特大サイズ。やらずにいられない(笑)



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それにしても絵になりますね、帆船って。


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つづく



by chekosan | 2019-04-11 18:12 | 大学教育 | Trackback | Comments(0)
2016年から流通科学大学の初年次科目「文章表現Ⅱ」の読書推進課外活動として参加していた図書館総合展(於パシフィコ横浜)、2018年も学生たちと参加してきました(2018年10月30日~11月1日)。

2018年度は、これまでの課外活動の参加学生が中心となって図書館サークルを結成したので、教員の支援や指導から自立する移行期と位置づけました。

図書館サークルは大学図書館からの支援を受けて参加、課外活動としては教員が得た大学からの教育実践支援費で参加しました。参加者は、2団体で学生9名、教員2名、図書館担当職員1名でした。

とは言っても、課外活動枠で参加する学生たちは図書館サークルのメンバーでもあったので、彼らはサークルの方のポスターづくりや発表も分担しました。

ーーー

総合展開会日、学生たちは兵庫を早朝に出立して、開場までにポスターを貼ってスタンバイしました。1年目はまるっきり先生に連れられて不安と期待でドキドキしながら行ったという感じでしたが、年々、学生だけで動けるようになっていきました。

ポスター前での説明も学生だけでちゃんとシフトを組んで、「学生協働サミット」という大きな会場でのプレゼンテーション&交流会以外の時間は、ポスター前が空にならないようにしていたようです。

今回は、総合展の期間中、教員は横浜スタディツアーの方に重点を置いて、ポスターセッションや「学生協働サミット」にはできるだけコミットしないようにしました。

学生たちは、近くの出展団体の方たちや「学生協働サミット」で他大学の参加者と情報交換をして一緒に食事に行くなど、これまでより積極的に交流をはかったようです。


ポスター前で活動紹介をする学生たち。


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「文章表現Ⅱ」の活動報告ポスター。


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2連確保したので、間の壁には学生が作ったPOPや、来場者からいただいた励ましのメッセージを貼りました。



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図書館サークル「Libro」の活動紹介ポスター。


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「全国学生協働サミット」に出した団体紹介ミニポスター。


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図書館サークルの「学生協働サミット」用ミニポスター。


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つづく。




by chekosan | 2019-04-10 21:31 | 大学教育 | Trackback | Comments(0)

京都文化博物館で開催されていた「「板東俘虜収容所」の世界展」と、記念演奏会に行ってきました。

板東俘虜収容所(徳島県鳴門市)には、第一世界大戦時、中国山東半島の青島の戦闘で捕虜となったドイツ兵約1000人が収容されていました。

徳島県と鳴門市は、板東俘虜収容所関係資料をユネスコの「世界の記憶」に登録すべく取り組んでいるそうで、この展覧会と演奏会もその一環のようです。


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所内には、印刷所や製パン所などがつくられ、さまざまなものが製造されました。文化活動やスポーツも盛んに行われました。地元住民との交流もはかられたようです。

製パン所の模型。カワ(・∀・)イイ!!

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リトグラフでたくさんの印刷物が出されたそうです。先日行ったウィーンのグラフィック展を思い出すデザインの絵はがきや音楽会のプログラムなどは人気で、買い求める人が絶えなかったそうです。


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手に取ってご覧くださいコーナーに、所内で発行された画集やカレンダーの復刻版がありました。この画集、欲しいなあと思ったら出版されているようです。が、新品は普通に流通してない? 徳島のドイツ館に行けば売ってるでしょうか。



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所内で発行された絵はがきの一つ。この犬、集合写真の一番前に写っているワンちゃんと思われます。遠吠えの音符がさかさまなのはなぜ? ほかにもさかさま音符があったので、犬だからというわけではなさそうです(笑) 息子曰く「裏声?」。たしかにかなりの高音ですね(笑)

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九柱戯(ボウリングのような遊び)の球が!


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驚いたのが、この画集の左ページの絵(この画集は復刻版で手に取って見れました)。所外でマラソン大会をしているようです!


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音楽団体も複数つくられ、毎週、演奏会や公開リハーサルが開かれたそうです。日本でベートーヴェンの第九交響曲全章を演奏したのは、この所内の楽団の演奏会だったそうです。

どうやって楽器を調達したのだろうと思ったら、もともと兵士が持っていたもの、寄付されたもの、購入したもの!などだそうです。

なんと週一回のペースで、演奏会や公開リハーサルが開かれていたとのこと。


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今回の演奏会は、そのうちの一つ、1919年3月26日に開かれた室内楽演奏会とまったく同じプログラムで、100年後のほぼ同じ日(2019年3月30日)に再現するという企画です。

演奏会の司会の方も言っておられましたが、100年の歴史をもつ建物(1906年建造の元日本銀行京都支店)で、100年前の演奏会を再現するというのは、実に雰囲気があっていいですね。


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会場をパネルで仕切って、半分をコンサート会場にしていました。展示もコンサートも入場無料で、特に整理券などもなかったので、開始20分前くらいに行ったら、ほぼ席が埋まっていて、辛うじて着席できました。

立ち見の方もたくさんおられたので、私たちは休憩後は席を立ち、展示を見ながら音楽を聴きました。展示コーナーの方が音がまとまって聴こえ、音量もかえって大きくて、贅沢な観覧となりました。( ´∀` )


入口でパンフレット類(クリアファイル付き!)もいただけて、展示は撮影可! 細かいところまで確認できるので、大変ありがたいです。

鳴門市の案内も入っていて、いいなあ行きたいなあ、今年は俘虜収容所の跡を訪ねる旅シリーズしようかなと思ってしまいました。→ 宣伝効果ありですね。(⌒∇⌒)

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by chekosan | 2019-04-01 12:11 | 博物館、資料館 | Trackback | Comments(0)
杉原千畝の足跡をたどる旅、少しずつ重ねています。

夏の岐阜・千畝紀行につづき、秋には学生との横浜スタディツアーで、千畝氏の発給したビザを持って欧州から日本へと移動した人々(多くはユダヤ人)がアメリカに渡る際に乗った客船「氷川丸」も見学しました。このツアーの報告はまた別途。


先日は、千畝氏が少年~青年時代を過ごした名古屋に行ってきました。

名古屋市では、千畝氏ゆかりの場所をつなぐルートを「人道の道」と呼び、6か所に案内板を立てています。


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今回は、ほかの目的(名古屋市博物館で開催中の浮世絵展、これも後日別途…)との兼ね合いで、そのうちの2か所を見学しました。

まずは、千畝氏が通った旧制第五中学校(現在の愛知県立瑞陵高校)にできた屋外展示、「センポ・スギハラ・メモリアル」へ。

正門のすぐ横、敷地内に入らなくても見れるようになっています。

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予想より広い空間でした。千畝氏の生涯や業績、救われたユダヤ人の方たち、同校の著名な卒業生についての説明パネルがずらっと並んでいます。パンフレット(一枚もの)も置いてあります。以下の写真は展示の一部です。

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ユダヤ難民の家族にビザを手渡す千畝氏の像。等身大くらいです。背後の壁は、千畝氏がビザを発給した人々のリストです。


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パネルの説明はかなり詳しいものでした。当時の公文書の写真なども使ってあって、関心のある者にとっては、なかなか見ごたえがありました。

戸外なので明るくて、細部まで読みやすいのも◎。屋内展示って、暗すぎたり、小さすぎたり、狭かったりすることが多いので、こういう展示もいいなと思いました。

ただ、雨風にさらされるわけなので、どのくらいの期間、鮮明に保てるのかが気になりました。

ーーーー

メモリアルで結構な時間を費やしたあと、浮世絵展を見て、車で平和小学校に移動しました。千畝氏の卒業した小学校です。こちらに千畝氏を記念したチャイムがあります。


瑞陵高校も平和小学校も、すぐ近くに有料の一時駐車場がありますので、そこを利用しました。

小学校には、もう桜が。

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こちらの「人道の道」案内板は、こんな素敵な並木道にありました。


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ぐるっと回って、ちうねチャイムを見つけました。中には立ち入らず、敷地外からひっそり拝見しました。


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岐阜の八百津町にしても、名古屋市にしても、ビザ発給の舞台でもなく、難民の人たちがたどりついたり滞在したりした場所でもありませんが、出身であるということを誇りにして顕彰しているわけです。

そのような動きは、その先人に関係のある人や関心をもつ人の注目を誘い、そのことがさらに、その町や学校の姿勢をさらに堅固なものにしていくのでしょうね。

そもそも、千畝氏に限らずですが、後世の人々が心のありようや行為の模範にしたい、シンボルとして前面に出していきたいと思えるような先人が存在した土地や学校というのは、やはりそういう人を出すだけの土壌や背景を持っているのでしょう。

今後も、敦賀など関連する土地も訪れようと思います。

千畝紀行はゆるゆるつづく。





by chekosan | 2019-03-29 18:20 | 杉原千畝 | Trackback | Comments(0)
通常の授業、助っ人授業、法事、依頼原稿の調査、思いがけない事態の発生など、多方面でいろいろあった12月。でも、寝込んでいる間に終わった10月や大きな行事に駆け回った11月よりも、内容的に良い本に出会えたひと月でした。

特に、ティモシー・スナイダー『暴政』はおすすめ度MAX。スナイダーは東欧史研究者なので、よけいに響くということもあるでしょうが、普遍性のある主張です。若者におおいに勧めたい。

と思って授業で紹介したら、早くも翌週のカードに「購入しました」と書いてくれた学生がいました。そういう学生と学び合える環境があることを嬉しく思った月でもありました。


12月の読書メーター
読んだ本の数:11
読んだページ数:2308
ナイス数:335

暴政:20世紀の歴史に学ぶ20のレッスン暴政:20世紀の歴史に学ぶ20のレッスン感想
中・東欧史、ホロコースト史家で、『ブラック・アース』『ブラッド・ランド』の著者、ティモシー・スナイダー氏が緊急出版した小さな本。強権的、独裁的な政治を支え、助長するのは普通の人々の日常のふるまいや言動であることを歴史の事例からわかりやすい言葉で解説。第一条が「忖度による服従はするな」。いろんなところで紹介していこう。力強くおすすめ。まずは書評連載で取りあげました。https://www.kansai-woman.net/Review_s.php?id=201450
読了日:12月01日 著者:ティモシー・スナイダー,Timothy Snyder


あのころはフリードリヒがいた (岩波少年文庫 (520))あのころはフリードリヒがいた (岩波少年文庫 (520))感想
輪読ゼミで取り上げたので再読。短いエピソードを重ねていくことで、ユダヤ人への迫害が次第に深刻になっていう様子が読者にもヒシヒシと迫る。当時の様子や生活習慣、法律や社会の変化を実にうまく盛り込んであるなと再確認した。再読でも細部にまだまだ発見があったので、また取り上げたいなと思う一冊。そしてこの年末こそ続編も読もう。授業では、ティモシー・スナイダー『暴政』も紹介。同時に読むとより考察が深まると思う。
読了日:12月04日 著者:ハンス・ペーター・リヒター


その島のひとたちは、ひとの話をきかない――精神科医、「自殺希少地域」を行く――その島のひとたちは、ひとの話をきかない――精神科医、「自殺希少地域」を行く――感想
岡檀氏の自殺希少地域の研究に感銘を受けた精神科医が、それらの地域を訪ねる。見出したのは、そうした地域では助けるという行為がごく自然に行われているということ。相手の意向を汲みすぎず、必要な手立てを講じようとする。なるほどその方が物事は解決するだろうなと感じ入る。その他参考になる点多々あり。岡檀氏の本も読みたい。
読了日:12月07日 著者:森川すいめい



なぜ戦争は伝わりやすく平和は伝わりにくいのか ピース・コミュニケーションという試み (光文社新書)なぜ戦争は伝わりやすく平和は伝わりにくいのか ピース・コミュニケーションという試み (光文社新書)感想
大変興味深かった。著者はメディアやコミュニケーションのプロ。戦争や平和に関する情報の伝わりかた、受け止めかた、伝え方について知り、考えるのに良い一冊。事例と理論の割合もよく、読みやすい。平和教育のあり方を考えるのにも参考になる。先日読んだティモシー・スナイダー『暴政』と併せておすすめしたい。
読了日:12月12日 著者:伊藤 剛



実戦!  海外で活かせる人材力実戦! 海外で活かせる人材力感想
著者よりご恵贈あずかりました。
読了日:12月14日 著者:今井 市郎





【改訂完全版】アウシュヴィッツは終わらない これが人間か (朝日選書)【改訂完全版】アウシュヴィッツは終わらない これが人間か (朝日選書)感想
輪読ゼミで改訂版を再読。二回目なので衝撃は減ったが、別のところで発見などあり。読んできた学生たちもそれぞれ深く受け止めて、言葉を絞り出して、過去を知ることを今に結びつけて考えようとしてくれていた。アウシュヴィッツの体験ものは他にもあるが、そのなかでも良いと思う。特に若い人たちに向けた質疑応答の部分は強くおすすめ。
読了日:12月20日 著者:プリーモ・レーヴィ



生き心地の良い町 この自殺率の低さには理由(わけ)がある生き心地の良い町 この自殺率の低さには理由(わけ)がある感想
面白かった。統計データとインタビュー調査を組み合わせ、徳島県旧海部町の自殺率の低さの原因を探った研究を一般向けにまとめたもの。人々の生の声や日常のふるまいを重視して分析した結果、当該地域では公平水平な人間関係、弾力性の高い合意形成のプロセス、日常的に使う公共の施設やサロン的な場に住民たちがいつでも自分が行きたいときに自分の力で行けていること、拘束しすぎない、でも他人に無関心でない、程よいつながりが保たれていることが明らかになった。自殺予防のみならず、コミュニティや人間関係のありかたを考える参考になる。
読了日:12月22日 著者:岡 檀



コルチャック先生―子どもの権利を求めて (伝記絵本 世界を動かした人びと)コルチャック先生―子どもの権利を求めて (伝記絵本 世界を動かした人びと)感想
輪読ゼミでコルチャック先生を取り上げるので、関連本をたくさん図書館で借りてきた。絵本や児童書は侮れない。簡潔にまとめてくれているので全体像をつかみやすい。本書の巻末には写真や解説があるので、さらにわかりやすい。子どもの顔がちょっと怖くて親しめないけど… 栄養失調な感じが出ているといえばそうか。(^-^; 
読了日:12月24日 著者:フィリップ メリュ


コルチャック先生 子どもの権利条約の父 (講談社の翻訳絵本)コルチャック先生 子どもの権利条約の父 (講談社の翻訳絵本)感想
輪読ゼミでコルチャック先生を取り上げるので、関連本を集中して読もうとたくさん借りてきた。こういう絵本は、当時の様子をちゃんと調べて描き込んでいるのだなあ。コルチャック先生の建てた孤児院や、その内部、夏のキャンプなどは別の絵本(汐文社の伝記絵本)の巻末に載っている写真どおり。本書は訳がいいのか、最後の方ではぐっと涙を誘う。
読了日:12月24日 著者:トメク・ボガツキ



ぼくたちもそこにいた (岩波少年文庫)ぼくたちもそこにいた (岩波少年文庫)感想
『あのころはフリードリヒがいた』の続編。1933年(ヒトラーの首相就任)時に8歳だった、まじめで優しいけど中庸な「ぼく」や、みんなの憧れのエリート少年ハインツ、共産党員の父親を持つギュンターたちの数年間を淡々と描く。『フリードリヒ』の「ぼく」と本作の主人公は設定がほぼ同じで、作家自身が投影されていると思われる。ギュンターが体制に順応しようとする姿、父親も組み込まれていく姿が痛ましい。戦闘はかっこよくもなく、兵士は英雄でもなんでもないことを身をもって知るところでブツっと終わる。続いて第3作を読まねば。
読了日:12月27日 著者:ハンス・ペーター リヒター


若い兵士のとき (改版) (岩波少年文庫)若い兵士のとき (改版) (岩波少年文庫)感想
『あのころはフリードリヒがいた』第3作目。若くして志願兵となり、すぐに左腕を失った「ぼく」。人手不足で除隊にはならず、10代後半にして少尉としてポーランド、フランス、デンマークと移動する。理不尽なしごき、絶対服従、支配、復讐、略奪、死の恐怖、屈辱的な経験が綴られていく。『フリードリヒ』のように練りに練って書かれた作品ではなく、忘れられない強烈な記憶を残すべく書き留めた感じ。凄惨な場面も多い。より作家の体験が強く反映されているもよう。この作家の作品をもっと読みたかったが、これ以上書けなかったのも理解できる。
読了日:12月28日 著者:ハンス・ペーター・リヒター

読書メーター



by chekosan | 2019-01-02 12:45 | 読書記録 | Trackback | Comments(0)

一連の大きな行事が終わったあとの連休初日は、岐阜県八百津町に行ってきました!

夏の千畝紀行で訪問させていただいた岐阜県の八百津小学校から「人道学習」の成果発表会へのご案内をいただき、参観させていただきました。会場は同町のファミリーセンターのホールです。



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予定通り13時ぴったりの開会。司会進行も児童たちです。まずは全校児童による手話を交えた合唱。早々に涙が出そうになりました。

そのあと低学年から順に学習発表をしていったのですが、1-2年生の発表からもうびっくり。この学年で、ここまでできるのかと驚嘆しました。一人としてもじもじするとか言い淀むとかフラフラするとかといったことがないのです。

聞く姿勢も素晴らしいものでした。全部で1時間半ほどの発表会なのですが、まったく態度が乱れない。きちんとご挨拶や拍手ができる…集中してお互いの発表を見て聴いて学んでいるのが背後からよくわかりました。

進行と発表の質が良いので、児童も客席も集中が途切れないのでしょうね。私たちも誰ひとり知ったお子さんはいないのに、飽きるとか退屈するとかいった瞬間がなく、あっというまに感じました。

最後の6年生のお芝居は、八百津町にゆかりの深い杉原千畝氏がユダヤの難民を救った逸話を基にした八百津小学校のオリジナル作品です。八百津小の児童たちが当時にタイムスリップして間近で目撃するという設定です。

演出も照明も演技も、よく練られ、準備され、練習を積んだものでした。プロの指導も受けているとか。


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最後の歌では涙腺崩壊してしまいました。八百津小の子どもたちは歌声がとてもきれい。低学年でも、小さい子によくあるような、がなり声が一切ありませんでした。中学年になると、きれいなハーモニーがつくれていましたし。いい指導をされているなあ~。



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感動冷めやらぬ間に「来賓の方々が先に退席されます」とアナウンスされたため、慌てて荷物をひっつかんで出ました(笑)  




どこの学校でも、人権教育や、地域を知る学習に取り組んでいますが、八百津町のように、杉原千畝氏を象徴として「人道」を追求するという、ゆらぎのない核があるということは強みになるとひしひし感じました。


八百津町には、杉原によって救われたユダヤの人々やその子孫がよく訪れています。今回の発表会の直前にも、小学校にサバイバーご本人が来られて交流をもったそうです。


来られる人との交流だけではありません。センター内には、中学生の海外研修の様子が掲示されていました。行先はリトアニアとポーランド。ホロコーストを学び、現地の人々と交流する旅を実施しているのです。中学生で、、うらやましい…



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夏に小学校のなかを拝見したときも充実した教育実践に感動しましたが、今回もまた勉強させていただきました。ご案内いただきありがとうございました。

中学生たちの様子も拝見できる機会があればいいなあ!



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by chekosan | 2018-11-24 17:10 | 杉原千畝 | Trackback | Comments(0)
8月下旬は、上の息子を連れてバルト3国に行っていました。旅行記録はおいおいアップするとして。

今回、旅の友で持っていった本の一つがこちら。


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最近、我が家で東浩紀氏がちょっとしたブームになっています。

少し前に同氏の『弱いつながり』を読んで、かなりしっくりじんわり浸透しまして、書評連載で取り上げたり、ちょいちょい言及したりしていたら、感化された夫氏もネットで対談を次々視聴し始めました。

ショッピングモールに関する本も何冊か出されていることを知り、あああしまった!と買ったのが旅行前。なぜ今まで気づかなかったのか。というのは、記事の最後で。



著者たちが強調するように、本書は、学術的に証拠立てて論じた本ではなく、ショッピングモール「から」いろんなことを読み取ってあれこれ対談した記録です。

ほほうと思うところ多々あり。それでもやっぱりあの空間には愛着は持てないと思ったり、だけどどこに行っても本能的に?「わかってしまう」空間構成になっている点に普遍性を感じたり。

古い街並みの残るバルト3国への旅行中に読んでいたので、旅先でもあえてモールにも入って観察しました。そして日本も欧州も香港もほぼ同じだなあと確認しました。本書のとおり、吹き抜けには個性、内装の妙ありか。それでも同じような雰囲気ですけど…



ラトヴィアのリガの Galerija Centrs は、旧市街の真ん中に1919年創業の商業施設で、その後、名前も建物も変わってきて、いまは近代的なピカピカのショッピングセンターなのですが、階段の部分には昔の雰囲気が残されていました。

対談のなかでも触れられていますが、その場所の歴史を感じさせる空間づくり、ということに私はこだわりたい派。



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商業施設内は撮影禁止のところが多いので、基本、私も撮らないようにしていますし、はっきり禁止と明示されたところでは今後も撮らないでおこうと思っています。

が、写真家の大山さんの言葉を励みに、撮影が可能なところに関してはバシバシ写真に残していこうと思いました。

「写真は10年寝かすと変わる」
「写真というのは本質的に記録のためのものなので、すぐに発表しなくてもいい」
「ばんばん撮ってハードディスクのなかに寝かせておけばいい。10年も経ったら、むしろ「よくぞ撮ってくれた」と褒められるに決まっています」
「法律や価値観はすぐに変わりますからね。価値観の耐用年数より写真の耐用年数のほうが長い」
「撮るのならば真剣に撮るべきです。そこは妥協しちゃダメです。」



旅行中の就寝前に切れ切れに読んだので、付箋をつけたりメモをとったりできていなかったのですが、ものすごくヒントやアイディア(思想、思考)に満ちていて面白かったです。

こういう、わ~~っとしゃべりあう場、それを残すという実践は大切だと思います。

大山氏の写真の話のつづきで、東氏も、こういう対談をデータとしてどんどん残していくこと、リアルタイムで見て(読んで)もらえなくてもそれが大事と言っていますが、たしかにそう思うのでした。



ところで、ショッピングモールといえば。

現本務校では前期に一年生を商業施設に連れて行ってフィールドワークさせてきました。共通の方針やワークシートがあるとはいえ、マーケティングや社会学的調査の専門家でない私にはなかなか悩ましい仕事でした。私なりに勉強や工夫はしてきたのですが、なにしろ写真撮影禁止、インタビュー禁止、バックヤード観察なし、立ち止まっての観察禁止、他所との比較なしという制約があり、、

しかし、本書を読んで、ああ、こういう視点や思考の広がりには共感できる、こういう観察や発想の展開ならできているし、好きだ、と思いました。「いま儲けるためにどんな工夫が必要か」という発想だけでない観察というか。文化史的、社会史的な目というか。

もちろん、東さんや大山さんのような蓄積、学識、発想を大学一年生が持てているわけはないので、このレベルの発見ができるよう指導することは無理ですし、そもそもそういうことを目的とした課題ではなかったので、そう指導するわけにもいかなかったのですが。

しかし、いずれにしても、何かを観察して気づく、発見する、新しいアイディアを生み出そうと思えば、たくさんの比較や知識、教養が不可欠であること、あるいは「いま儲けるために何が必要か」を気づくためには、そのための観察の手法をきちんと学んだうえで行うことが不可欠だということを再確認した次第です。



とはいえ、やはりショッピングモールやショッピングセンターには愛着や愛情はわかないですね。日本でも外国でも。いや、かろうじて、普段よく行くところには、応援したい、潰れないでね、という気持ちは持ててるかな。(^-^;

「郷愁」がわかないんですよね。外国に行って「郷愁」っていうのもおかしいのですが、広い意味での「ノスタルジー」とか、その土地の「匂い」がないわけですから。

これがまた30年くらい経つと、この形態の施設にも、うわぁ~~、懐かしい~~とか感じるのでしょう。いま、社会主義期の団地とか商店の様子を展示してあるところや、当時の雰囲気を再現した店などもちょっとしたブームになっていますしね。日本の雑貨市場などでも人気なくらいですから。

でも30年経ったら、商業の形態自体、ガラッと変わっているかもですね。そのとき、巨大ショッピング施設はどうなっているのでしょうね。





by chekosan | 2018-09-02 16:32 | 読書記録 | Trackback | Comments(0)