中・東欧、ロシアのこと&大学教育のことを発信します


by chekosan

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ホロコーストの加害者と犠牲者の孫を主人公に据えた映画「ブルーム・オブ・イエスタデイ」を観てきました。

ようやく京都で上映されたので、これは逃すまいと意気込んで行ったのですが、若干予想と違いました。

ホロコースト第2、第3世代の抱える心の闇に焦点を当てるというテーマはオリジナリティがあるでしょうし、それをあえてコメディ的に描くのも斬新なのかもしれません。

祖先がホロコーストと関わりがあるからといって、現代の子や孫の世代が冗談ひとつ言わない生活を送るということはないでしょうし、その冗談が時には差別的だったり、下ネタ混じりだったりするのもリアルなのでしょう。

そういう新しい視点でつくった映画だというのはわかるのですが、、う~ん、、、

笑えるシーンも多いけど、痛かったり汚かったり生々しかったりが多すぎるかな…

主人公2人が、その出自の影響のせいだとしても、あまりにエキセントリックで、この人たちとレストランで一緒になったら確実に眉をしかめちゃうなあ、

「性」も重要なテーマで、登場人物たちがそれぞれ心に傷を負っていることと密接な関連があるのですが、しかし、この人たちの行動は理解しがたいなあ、

と、登場人物のどの人にも、ことごとく感情移入ができなかったのでした。(^-^;


でも、この夏、バルト3国に行くので、ラトヴィアが出てきたのは嬉しかったです。
ラトヴィアのシーンは、作品中でもっとも深刻で美しい、静かなシーンでした。

◇◇◇

パンフレットの解説や、監督自身の家族の話、俳優の談話はよかったです。

監督の祖父もナチス親衛隊だったそうで、その過去を調査するうちに、この作品のアイディアが生まれたそうです。

主演女優も、フランスの女優なのですが、この作品のためにドイツ語を練習したとか。もともと使える人かと思いました。すごいですよねえ、ヨーロッパの俳優さんは、、、

ラトヴィアにおけるホロコーストについても、野村真理先生が歴史的背景を解説されています。映画だけではよくわからない背景がすんなりとわかります。




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by chekosan | 2018-07-30 21:14 | 本、書評、映画 | Trackback | Comments(0)
先日、用事で上の息子と東京に行ってきました。日帰りですが、用事自体は短いものだったので、上野の国立西洋美術館の常設展を観てきました。

上野に行くのは初めてです。広くて、木立が多くて、文化施設がたくさんあって。いいですね。

国立西洋美術館は、ル・コルビジェの設計。世界遺産になったニュースはへえ~と見ていましたが、あまりにあっさりしているので、内部に入るまで、そのことを思い出しませんでした。(^-^; 昔の市民会館とかそういうのって、こういう感じでしたもんね。


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常設展でこれだけの作品を展示しているのかあ、しかも一般500円、高校生は無料! やはり東京は文化的な環境に恵まれているなあと思いました。今後、東京に行く用事があったら、時間をやりくりして上野公園の施設を見て回りたいです。


常設展示室は撮影可なので、建物や作品をいくつも撮ってきました。


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現代の作品を展示しているコーナーが一番好きでした。空間も、作品もいいなあと。


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ロダンの彫刻のコレクションにも驚きました。ロダンって、こんな軟体動物みたいな彫像作っていたんだと、ちょっと認識が変わりました。


「うなだれる女」。たしかにうなだれているけど、ちょっと柔らかすぎなような。。。

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「私は美しい」という作品。なぜこんなアクロバティックな体勢なのか、よくわからない。。。


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展示室を出ると、コルビジェ休憩コーナーが。みなさん気持ちよさそうにくつろいでおられました。

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お楽しみ、ミュージアムグッズは、ハンカチをお留守番してくれていた家族に。マスキングテープは、あまり使うアテはないのですが、限定ものをみるとつい…

左は企画展のミケランジェロ展のものです。展覧会自体は時間もないので観なかったのですが、グッズがあまりにかわいかったので買ってしまいました。

真ん中のマスキングテープは東京駅のJR東日本グッズショップで買いました。東京駅の駅舎をかたどっています。



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by chekosan | 2018-07-28 21:30 | 美術 | Trackback | Comments(0)
流通科学大学の主たる担当科目、「自己発見とキャリア開発」が終わりました。


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前期、月火の1-2限開講、必修、8単位という大きな科目です。

全学部共通プログラムで、11クラス合同とか、6クラス合同、3クラス合同、2クラス合同などが多く、実はクラス単独での活動が少ないのですが、それでも高校までのホームルームのような雰囲気があります。

今期は、地震のため丸一日(2時間分)が休講になりました。補講は時間が確保できないので、代替課題を出すことが決まりました。

私のクラスは、共通プログラムで作成する「目標設定スライド」(自己分析や学修設計に関するスライド3枚)の発展として、4枚目のスライドづくりを課しました。

新聞で、神戸または兵庫に関する記事を探し、関心を持てたものをスクラップし、内容を要約、意見を付して、本学で記事内容に関連することを学べそうな科目や講座を探します。

まずは新聞をめくって記事探し。「先生、神戸の記事がないんです~~」「そんなわけはない(笑)」などとワイワイ言いながら、なんとか全員、気になる記事を見つけました。





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これからの学修計画を、より具体的に詰めていく手立てにもなり、自分たちが学ぶ神戸(兵庫)という土地を知るきっかけにもなり、パワーポイントの操作に慣れる機会にもなるかと思います。

やりくりして捻出した時間のなかで、みんな見事なスライドを作りました。先のプログラムで既にパワーポイントスライドを3枚作っていたので、さらに手練れな画面となりました。やはり何かを習得するには、反復が大事ですね。明らかにうまくなっています。

そして、今学期最後の時間で、発表会です。ひとグループの人数が均等ではなかったので、早く終わったグループは別のグループの発表を見に行きました。自発的にそのように動きだした学生がいたのが嬉しいです。




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今年はたいへん授業態度の良い、意欲的な学生が多いクラスです。課題の意図を汲むことができる学生が多いので、成果物の出来も早くから良いものになっていると思います。

後期は必修ではありませんが、同じクラスでゼミが開講されます。これまで以上にアカデミックスキルを伸ばせる授業にしたいと思います。




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by chekosan | 2018-07-27 11:14 | 大学教育 | Trackback | Comments(0)
少々前ですが、「ヒトラーに屈しなかった国王」を観てきました。

1940年、中立国であるノルウェーにドイツ軍が侵攻します。表向き、ドイツはノルウェーに協力関係を構築しようと言うのですが、実質的には不意打ちの侵攻です。

すんでのところで国王一家、閣僚、議員たちは北部へ避難します。

首都ではクーデタが起こり、国民の信任を得ていない議員が首相を名乗り、ドイツへの協力を呼び掛けます。ドイツも彼を承認します。

ドイツの申し出を断れば多くの犠牲者が出ることが予想されますが、民主主義を標榜するノルウェーの誇りは傷つきます。

駐ノルウェー・ドイツ公使は、外交努力でなんとか戦争を起こさずに事態を収めようと奔走します。

極秘で公使と会談した国王の決断はいかに!?


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史実に基づいたフィクションということで、ドキュメンタリー風に撮られています。そのため、カメラがカックンとぶれることが多々あり、落ち着きません。いまひとつ安っぽくも感じられ、普通に撮った方が良かったのではと思いました。

とはいえ、日時を厳密に示しながら、国王やドイツ公使の動きをスリリングに映し出していて、かなりの臨場感があります。

すでに老齢に達した国王は腰痛を抱えての逃避行で、一人になると油汗を出して痛みに耐えるのですが、人前ではきちんと衣服を整え、決して辛そうな姿は見せません。

比べて、皇太子はボタンを外した状態で人前に出たり、思わず感情を露わにするなど、まだ青いな若造、という感じ。実際の皇太子も気さくな人柄だったようです。

そんな皇太子に国王が、国王としての振る舞いを教える場面などもあります。王室といえど親子、衝突もしますが、極限の状態ではやはり愛情が溢れ出ます。親子の物語としても見ることができます。



この王室、実は新しいのですね。

1905年に、ノルウェーはスウェーデンとの同君連合を解消して独立します。このとき、新たに王室を創設することになり、デンマーク国王の次男が即位します。それが本作品の主人公であるホーコン7世です。つまり、独立国家ノルウェーの初代国王ということになります。

ホーコン7世は、あくまで国民の意思により創設された王室にするため、国民投票を行い、賛成多数を得たのちに即位しました。

ドイツの侵攻に際しても、国民と、国民が選んだ議会、内閣こそに決定権はあり、自分が裏で交渉してドイツの要求を呑むようなことはできないとつっぱねます。

国王の毅然とした態度は一貫しました。ノルウェーは結局、ドイツに攻撃され、数年間占領されるのですが、イギリスに避難した国王はラジオから国民を励まし続けたそうです。

戦後、国王も皇太子一家も無事、ノルウェーに帰還することができました。今は、このときにアメリカに避難した孫のハーラル5世が国王になられています。



この作品で、ノルウェーの歴史や王室のあり方、王室と国民の関係といったことに関心を抱くようになりました。難しすぎず、感動シーンもあり、鑑賞しやすい作品だと思います。





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by chekosan | 2018-07-24 20:13 | 本、書評、映画 | Trackback | Comments(0)
先日、映画「マルクス・エンゲルス」を観てきました。

今年はマルクス生誕200年ですね。

だからか、映画の原題は、The Young Karl Marx なのですが、実際にはエンゲルスにもたっぷりスポットが当てられています。邦題の方が合っているかも?と思いました。

思想家の、それも若かりし頃に焦点を当てた映画ということで、いったいどう表現するのだろうと思いましたが、マルクスもエンゲルスも人間だったのだなあという当たり前の事実を確認させてくれました。

2人とも、若くて、才能に満ちていて、自信たっぷりで、友情や愛に支えられて、世を変えてやる!という情熱がほとばしっていて、でも行き詰ることもあって、と、わかりやすく青春ものにしてあります。

同時代の思想的リーダーたちとの議論、抗争に勝ち抜いていき、労働者たちの国際組織で頭角を現して「共産党宣言」を書くまでのお話です。

主人公として取り上げているくらいなので、マルクスもエンゲルスも魅力的に描かれています。

それ以上に印象的だったのは、彼らの妻たちです。マルクスの妻は貴族出身、エンゲルスのパートナーは底辺労働者なのですが、公私ともに2人を支えたパートナーと位置づけられています。男2人よりカッコよかった!

ドイツ語、フランス語、英語が飛び交う映画です。

これを観れば『資本論』がわかる、というようなものではありませんが、マルクスやエンゲルスがひっくり返したかった社会状況がどのようなものであったかを理解するとっかかりとして良いのではないかと思います。


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by chekosan | 2018-07-23 17:02 | 本、書評、映画 | Trackback | Comments(0)
昨年度秋学期に担当した同志社大学での全学共通教養科目「政治学 ―政治学的なものの見方を養うー」の授業実践をまとめました。

多い方のクラスは122名、人数的にグループワークや全体での意見交換、共有は難しさがあると覚悟していましたが、むしろ、ある程度の人数が一箇所に集ってこそ「政治」を体感する授業ができるとも思いました。


「多人数講義におけるアクティブラーニングの実践 : 政治学的なものの見方を養う」
『同志社大学学習支援・教育開発センター年報』 9号

https://doors.doshisha.ac.jp/duar/repository/ir/26240/045000090002.pdf

オンラインでも公開されました。直接お読みいただけます。



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by chekosan | 2018-07-22 13:33 | 書いたもの | Trackback | Comments(0)
私の癒されタイム、関大外国書研究の2018年春学期が無事終了しました。

今学期も、ただ英語を読むだけではなく、写真や映像を見たり、各自が調べてきたことを発表してもらったりするなど、「英語の授業」ではなく、あくまで法学部の専門科目としての授業をしてきました。

今学期は、ホロコーストをたっぷり、英国の移民の問題ロイヤルウェディングと英国社会の変容への期待持続可能な発展と教育の問題などを取り上げました。

最終回だけ3人ずつで話し合いをする時間を設けました。もうすこし私に余裕があれば、もっと早いうちにグループワークを取り入れたかったのですが、今学期はわりと淡々と個人戦という感じで進めていきました。

ちょっとさらっとしすぎたかなあと思っていたのですが、授業評価アンケートや、毎週やりとりしているカードには肯定的な記述があり、安心しました。

授業評価アンケートの自由記述用紙の「よかった点」には、

・私語がなく集中して取り組めた
・毎回テーマがおもしろくて興味をもてた
・毎回テーマがしっかり定まっていて、解説をしながらゆっくりと進めてくださった
・学習記録カードで先生とコメントのやり取りができた
・授業内容がおもしろかった
・時事問題を主に扱っていて、教科書とはちがった生きた英語を学べた
・レポートを通して専門性が深まった

毎週やりとりした「学習記録カード」の方には、

・外国書研究ははじめてとりましたが、楽しかったです! 
・普段触れない英語と内容で、新しく知ることが多くためになりました
・英語にふれることだけでなく、世界のさまざまな問題、出来事を知ることができ、いい経験でした
・タイムリーなことから昔のことまで幅広くしることができて良い経験になりました!
・この授業で歴史や最近の問題がわかり、おもしろかったです
・世界の様々な問題を英文を通して知ることができてよかったです

といった嬉しい言葉が。

授業評価アンケートの「改善すべき点」には、遠慮したのか記述がありませんでしたが、上記の記述から判断すると、授業の狙いをよく理解してくれていたからかなとも思います。

授業評価アンケートの数値で評価する部分の結果は、だいぶあとにわかるので、そちらもまた届いたら、じっくり分析したいです。

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by chekosan | 2018-07-20 21:16 | 大学教育 | Trackback | Comments(0)
毎月、「関西ウーマン」に掲載させていただいている書評、7月分が公開されました。

『綾瀬はるか「戦争」を聞く』。

夏だけ思い出せばよいということではありませんが、やはり夏は振り返り語り継ぎたい。

綾瀬はるかさんの傾聴と寄り添いが貴重な証言を引き出しています。

今年は学生たちと広島を訪ねたいと思っています。





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by chekosan | 2018-07-14 16:28 | 書いたもの | Trackback | Comments(0)
炎天下バスを待ってると間違いなく倒れる暑さ。(;´д`)

バスに間に合う時間まで、関西大学簡文館(博物館)で企画展示を見ました。


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無料で、涼めて、目を肥やせて、一石数鳥🦆🦅🦉

今は、「地図皿に見る世界と日本」展です。


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現在のような正確な地図ではなく、かなりデフォルメされています。

でも、常に近江の国、我らが滋賀県が中心です! ヤッター♪( ´▽`)

違いますね、山城=京都ですね、中心は(笑)

いやぁそれにしてもテキトーな地図をデザインしたものだなあ。天保年間だと、まだ正確な測量してないのか?

出展数もお客さんも少ないので、ゆったり見れました(^▽^)

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by chekosan | 2018-07-13 17:43 | 博物館、資料館 | Trackback | Comments(0)

地震の影響で実施が1週間延期され、ポスター制作や発表の準備時間が当初予定から半分に削られたフィールドワークのポスター発表ですが、無事!!成功裏に終わりました。

先週、現地に行き、その翌日の2コマでポスター制作。そして翌週の今日、いきなり発表です。

今年は発表+質疑応答の時間が9分と、これまでの倍くらいの長さになったので、本来なら過去3年よりも準備の時間を取りたいところでした。しかし、地震の日がごっそり休講になったので、発表の練習の時間が丸々省略されることになってしまいました。

発表当日はまったく余裕がないので、グループで手分けするなり個人個人で用意するなりして、発表原稿の用意と発表の練習をしておくように言うしかありませんでした。

そうして本番。一度だけリハーサルをして、発表開始です。


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クラスを半分に分けて、半分は発表、半分は同じ階の他のクラスを見て回ります。

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1グループが6人ほどなので、発表も聴く側も、3人ずつくらいになります。

同じ階で授業を受けている他の4クラスの同じ番号のグループに向けて、計4回発表することになります。

発表開始と終了、移動は、どのクラスも統一です。何時何分と決まっています。


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1回目は時間が余ってしまって、2-3回目に程よい長さに修正、4回目は疲れが出るのかどこも早口になって余り気味、という感じでした。

しかし、発表が早く済んだからといって投げ出さずに、なんとか時間まで保たそうと言葉をひねり出したり、お客さんに質問してもらったり、よくがんばっていました。


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すべての発表が終わったあと、グループごとに記念撮影をし、ポスターの写真も撮っておきました。これはクラスだけのオンラインアルバムで共有します☆



今回は短い制作時間で、どのグループもおしなべて中身のある見た目の良いポスターを作ることができました。そのことにとても満足しています。

後期のゼミではさらにステップアップした課題に取り組んでもらおうと思います!






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by chekosan | 2018-07-02 14:41 | 大学教育 | Trackback | Comments(0)