中・東欧、ロシアのこと&大学教育のことを発信します


by chekosan

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いや~、これ、面白かったです♪

タイトルだけ見るといかにも戦争モノという感じですが、つくりとしてはコメディタッチの映画です。上映中、何度もくすくす笑いが起こっていました。



バルカンのどこかの国、内戦が停戦合意に達したものの、まだまだ危険がいっぱいの山岳地帯が舞台。

ある日、住民の水源である貴重な井戸に死体が投げ込まれます。

国際援助活動団体が、24時間以内に死体を引き上げて水の汚染を食い止めようとするのですが、頼みのロープがちぎれてしまいます。

ロープ1本を求めて活動家たちは車を飛ばすのですが、途中、地雷や地元の武装集団による通行止めや、その他いろいろな困難が行く手を阻みます。

果たして井戸の汚染は食い止められるのか!


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ごくごく普通のロープ1本が、なぜ手に入らないのか。

ロープが売っていないわけではない。存在しないわけでもない。目の前にあるんです。売ってくれれば、貸してくれれば、井戸は汚染を免れる。多くの人が安全な水を手に入れられるんですが、売ってくれない、貸してもらえません。それぞれに切羽詰まった理由や内戦が落とす影があるのです。

国連に要請しても動いてくれません。国連にも、国連のルールや理屈や、優先順位があるのです。

戦闘や流血や死体などは、ほぼ出てきませんが、戦争(内戦、紛争)の現実を伝えてくれる映画です。



バルカンの山岳地帯を鳥瞰するショットも見どころです。ごつごつした緑のない岩山は、日本にはない風景です。こんなところで紛争が起きたら、確かにそう簡単に平定できないだろう、長期化もするだろうと思わせられました。

でも、そうしたなかでも人々は生きていくのですね。地雷原で牛を飼うお婆さんのたくましさと知恵に感嘆する場面が一番印象的でした。

キャラクターもそれぞれ個性が違い、とても味があると思いました。あまり知名度は高くないような気がしますが、おすすめの一作です。




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by chekosan | 2018-06-30 23:02 | 本、書評、映画 | Trackback | Comments(0)
一年生ゼミ恒例のフィールドワークに行ってきました。

今年の行先は、阪急西宮ガーデンズです。
兵庫県西宮市、阪急西宮北口直結の大型商業施設です。

屋上「スカイガーデン」はさしずめ都会のオアシスでしょうか。


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真夏のような日差しの日だったので、開店直後からお子ちゃまたちがたくさん!


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通常の授業時間の間に行って帰ってこないといけないので、
施設内の見学は1時間半ほどしかとれません。

しかも、実施日はあいにく事故渋滞にひっかかってしまい、現地では1時間くらいしかいられませんでした。

それでも、グループでテーマを設定し、見るべきポイントを狙って回ったので、
その短い時間で、確認したいところはきっちり見ることができたようです。

今年は4年目ということで、1サイクルが終了する年です。

これまで以上に実のあるものにしたいと思っていたのですが、
18日に起きた大きな地震の影響で、当初予定から大幅にポスター制作の時間が削減されてしまいました。
現地見学の翌日の2コマで仕上げなくてはいけません。

それなのに、各グループ、模造紙2枚分をその時間内に仕上げたのは見事でした。



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来週は他のクラスに向けての発表があります。
発表の準備や練習に当てるはずだった授業時間がまるまるカットされての実施となりますが、
きっと今年の学生たちならやってくれるでしょう!

充実したポスター発表になりますように。






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by chekosan | 2018-06-29 23:20 | 大学教育 | Trackback | Comments(0)
かれこれ8年目に入りました、「おすすめの一冊」プログラム。

流通科学大学「文章表現Ⅱ」では4年目となります。

今年は、かつて大阪商業大学でしていたように、はじめにグループ内で口頭発表をしました。

グループメンバーから質問や助言をもらって、それを反映させた書評を書いてもらおうという算段です。

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口頭発表はなあなあにならないように、厳密に時間を計りました。

流通科学大学の図書館が主催する書評コンテストの字数が1000~1200字なので、それに合わせて4分間の発表、続いて1分の質疑応答(ディスカッションになってもいい)としました。

5分間は必ず発表者なりフロアなりがなにがしか口にしていなくてはいけないことにしました。

いきなりだとうまくいかないので、まずは頭の中でブツブツとリハーサルしてもらいました。そのときもタイマーを表示して、きっちり時間を計りました。

さて、本番です。


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あらかじめ予告してあったので、多くの学生が4分前後で紹介できていたようです。

一人目が終わったときに、元気系男子学生が「やっっぱ、この授業面白いわ!!」と大きな声で言ってくれていました。そうした反応が出ると、クラス全体の雰囲気も良くなるのでありがたいです。

実際、発表後も質問やディスカッションが盛り上がって、話を切り上げるのが惜しそうなグループもありました。

惜しむらくは、このやり方だと、進行や観察に従事する私やお手伝いの先輩たちが、学生たちの発表やディスカッションを聞けないことです。(^_^;

でもまあ、先生や先輩が入らないからこそ盛り上がったのかもしれません。

このあと、書評を書き、その直しと並行してPOPをつくり、最後にPOP(パワーポイントスライド)を提示しながら、はじめとは別の仲間に「おすすめの一冊」を紹介する予定ですので、そのときは、グループから一人ずつクラス全体に発表してもらおうかと思います。

どんな書評やPOPができあがるか、今年も非常に楽しみです!!





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by chekosan | 2018-06-25 15:56 | 大学教育 | Trackback | Comments(0)
1962年のキューバ危機を扱った映画「13デイズ」を観ました。

政策決定過程を分析する格好の事例として取り上げられることが多い作品ですね。

つい先日も、関西大の「外国書研究」の受講生が授業で見た(か、先生に紹介された?)ということで、こちらの授業でもキューバ危機の話を読みたい!とリクエストしてくれました。

「外国書研究」は、いろいろなテーマをちょっとずつ英語で読んで、みんなで調べたことを共有するというスタイルを採っているのですが、程よい長さ、読みやすさの英文記事ないし論文を見つけるのに四苦八苦しています(ちょっと誇張)。

ですので、受講生から具体的なリクエストが出るのは歓迎なのです。(^▽^)

ということで、まずは家にあったDVDを視聴。

映画の感想としては… 語り継がれる作品って、やっぱり面白いですね!

J・F・ケネディ米大統領の特別補佐官であるオドンネル氏が主人公(ケビン・コスナー)。やたらカッコイイ役回りです。

そして、ケネディ大統領と弟のロバート・ケネディ司法長官が、実際のケネディ兄弟とよく似ている! そっくりですよね!?
そのおかげで臨場感が増しているように思います。


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1962年10月、社会主義国であるキューバにソ連がミサイルを配備していることが判明し、あわや核戦争勃発か!という事態となります。

軍は空爆に続いてキューバに侵攻し、カストロ政権を叩きのめすことを主張します。

弟のロバート・ケネディやマクナマラ国防長官は、奇襲攻撃をしかけて世界の非難を浴びたうえに全面核戦争になることに反対し、海上封鎖という方策を推します。海上封鎖とは、キューバに軍需関係の品を運び込ませないようアメリカ海軍が船をストップさせるというものです。

その方策が功を奏して、いったん戦闘は避けられるのですが、ソ連を挑発するような軍事演習が行われたり、米軍機がソ連領空を侵犯してしまったりと、一難去ってまた一難が続きます。

なんとか戦争を避けようとしているのに何をしてんねーーーん!!

という事態が立て続けに起こるわけです。

結局、国連での論争や、外交ルートでの裏取引で、米ソ両国が譲歩する形で矛を収めます。
核戦争は回避できた! 双方、面目も保てて、とりあえずはよかったよかった、という話。



情報が漏れないように、報道官を蚊帳の外に置いて、大統領は何事もないかのように予定通り中間選挙の遊説に行ったり、宥和策を提案して弱腰だと一蹴された国連大使が、国連で「古狸」ぶりをいかんなく発揮して、ソ連を老獪に、しかし、やりすぎずに追い詰めたりする場面では、トップリーダーたちの緊張感みなぎるギリギリの闘いぶりが見ものです。

かと思えば、そのような極度の緊張のもと、必死で開戦を避けようとしているのに、軍内部のヨコの連絡が取れていなかったために挑発と思われかねない軍事演習が行われてしまう場面では、やっぱり「ホウレンソウ(報告連絡相談)」って大事よね…などという、ビジネスシーンあるあるみたいなことを思い浮かべてしまったのでした。

実際、そのような組織間の連絡や調整がはかれていないことが危機を深刻かつ複雑なものにするのです。



キューバ危機を事例に政策決定過程の理論枠組みを提示したものに、グレアム・T・アリソン『決定の本質』があります。
これと映画とを手掛かりに、なにか面白い記事をみんなで読めるといいな。

つづく(多分)。




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by chekosan | 2018-06-24 15:59 | 本、書評、映画 | Trackback | Comments(0)
超・長編映画「SHOAH」を観ました。

第二次大戦中に、ドイツやナチスの占領下で実行されたユダヤ人の強制収容、大量虐殺の実態を、被収容者、元ナチス親衛隊員、収容所近辺のポーランド人たちの証言のみで描き出す、4部からなるドキュメンタリー映画です。

私がこの作品を知ったのは、一体、いつのことだったのか。

おそらく大学院生の頃だったと思いますが、とにかく長くて重い映画らしいということだけを、どこからか聞いて知っていました。

その後、NHKでテレビ放送されたときにビデオに録画していたのを、先日ようやく観ました。ランズマン監督は11年かけて制作したそうですが、それに匹敵するくらいかけての(?)視聴です。

ビデオです、ビデオ。VHSテープです。
何しろ9時間半あるので、3倍速でも2本に渡ります。


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全編を視聴して…

初めの方は、通訳を介してのインタビューをそのまま使っていることに、少々、冗長さを感じました。ただ、そのもどかしさも、生の証言を残すという意図の表れということは理解できるので、早送りなどせず観ていきました。

たとえば、監督が通訳に、端折らずに訳してくれと言ったり、あなたの解釈ではなく証言者の言葉をそのまま訳してくれと言ったりする場面が何度かあります。たしかに、あれだけしゃべっていて、訳はこれだけ?と思うときがけっこうあるのです。

あるいは、収容所の近隣の人たちに話を聞く場面では、人々が口々に話し出して、声が重なるときがあります。

逆に、証言者が感極まって、しばらく話せなくなるときもあります。

そのような成り行きや反応も証言の一部を成しているのです。



証言内容で衝撃的だったのは、生存者よりも、収容所周辺の人々の話です。ナチスは、収容者を大量殺戮していたことを察知されないよう秘密裏にことを進め、収容所を閉鎖するときには証拠隠滅をはかったのですが、周辺のポーランド人たちは皆、そこで何が行われているか知っていたのです。そして、知っていたことをちっとも隠そうとしないのです。

ポーランド人もドイツに支配されており、ユダヤ人を助ければ家族もろとも処刑される状況だったので、救出するわけにいかなかったという事実はあるとしても、それにしてもあまりに淀みなく、躊躇なく、強制移送や処刑の事実を見ていたという証言が飛び出すのです。

そして、元SS隊員の証言も非常に生々しく酷いものでした。なのに、平然と語るのです。隠し撮りとはいえ。そのような場面に立ち会っていて、なぜその人は「業務」をこなせていたのか。なぜ戦後、罰せられることもなく、健やかに穏やかな日常を送れているのかと思わせられます。



ところで、ランズマン監督は、スピルバーグ監督の「シンドラーのリスト」を批判しています。シンドラーという一ドイツ人を英雄視し、彼によるユダヤ人の救出劇をクローズアップして「キッチュなメロドラマ」にしてしまったというのです。

写真の本『『ショアー』の衝撃』(鵜飼哲、高橋哲哉編、未来社、1995年)もそうです。まるで、「SHOAH」を評価するなら「シンドラーのリスト」は叩かなければいけないかのようです。

「シンドラーのリスト」のなかに、アウシュヴィッツに連れて行かれた女性たちがシャワー室に入れられ、パニックが起こるシーンがあります。このシーンを取り上げて、スピルバーグのそれまでのアドベンチャーもののハラハラドキドキと変わらないという批判をしている論が上記の本に掲載されていました。

しかし、その場にいたユダヤ人の女性は自身の回想録のなかで、もっとリアルにそのときの体験を書いています。映画以上にパニックが起こり、そして本当のシャワーであったことに安堵したといいます。

一方、「SHOAH」のなかにも、一種のつくられたドラマや演出はあります。

映画の冒頭に登場する絶滅収容所の数少ない生存者である男性を、ランズマン監督は現場に連れて行って、当時やっていたように船に乗せて歌を歌わせます。さらには、彼が働かされていたのを見ていた土地のポーランド人たちに、カトリック教会の前で対面させます。

土地の人々は彼を囲んで、よくぞ生きていた、私は彼を解放してやれとドイツ人に言ったのだ、などと口々に言って、再会を喜びます。

そのうえで、ランズマン監督は、住民たちに挑発的な質問をして、反ユダヤ的な発言を引き出します。常に穏やかな表情をたたえた証言者は、歓迎ムードから一転、険悪な雰囲気になった集まりの中心に立たされたままです。

証言者を見つけ出し、カメラを回し、問い詰めるという行為もまた一つの創作であり、切り取りでしょう。「SHOAH」に残された証言が第一級の史料であることには異論はありませんが、「SHOAH」の手法が唯一絶対で最善の表現方法であるということは言えないと思います。


ホロコースト(ショアー)や負の歴史をどう伝えていくかということについては、引き続き勉強し、考えていきたいと思います。


※「シンドラーのリスト」関連記事
映画「シンドラーのリスト」(スピルバーグ監督 1993年)を観ました
トマス・キニーリー『シンドラーのリスト(シンドラーズ・リスト)』(新潮社 1989)
田村和子『生きのびる クラクフとユダヤ人』『ワルシャワの日本人形 戦争を記憶し、伝える』
ステラ・ミュラー=マディ『シンドラーに救われた少女 鳥のいない空』(幻戯書房 2009)


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by chekosan | 2018-06-24 00:21 | 本、書評、映画 | Trackback | Comments(0)

映画・小説「サラの鍵」

フランスで1942年にフランス警察によって行われたユダヤ人一斉検挙「ヴェル・ディヴ事件」を扱った「サラの鍵」。映画を観たあと、原作を読みました。


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映画は予想以上に衝撃的な場面が続き、途中で抜け出そうかと思いました。

1942年7月のある日の早朝、フランス警察がパリのユダヤ人を一斉にパリのど真ん中の屋内競輪場に強制的に集めます。

水や食料、トイレがまったく足りない状況で、一万数千人が、数日間、閉じ込められます。

10歳の少女サラは、弟だけでも検挙されずに済むようにと、彼を納戸に隠して鍵をかけていきます。

ところが拘禁状態はなかなか解けず、さらにユダヤの人々は収容所へと連れていかれてしまいます。

収容所では親子が引き離され、子供たちだけが取り残されてしまいます。

少女は弟を救い出すべく、収容所を脱出し、匿ってくれた農家の老夫婦とパリに向かうのですが…


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もう1人の主人公、現代のパリを生きるアメリカ出身のジャーナリストのジュリアは、夫の実家が所有するアパートに引っ越すことになります。

仕事でヴェル・ディヴ事件を調査するうちに、ジュリアはそのアパートが、検挙されたユダヤ人一家のものであったことを知ります。

ヴェル・ディヴ事件とサラの足取りを探るうち、夫や夫の家族とのズレが露わになっていきます。

サラとジュリアの話が交互に進み、2人の人生が交差する瞬間が訪れます。そこがクライマックスです。

そのあとはどちらかというと、ジュリアがサラの人生を知ったあと、どう生きていこうとするかという話になるので若干勢いが減じるかな。

はいえ面白くないわけではないです。

なんといっても、ヴェル・ディヴ事件自体の酷さ、そのあとのサラの負った傷があまりにも衝撃です。

それ以上に、ヴェル・ディヴ事件に象徴される、フランスの対独協力、ホロコーストへの積極的関与の事実、それが長くタブーになっていたこと、フランスの人たちにもあまり知られていないということにショックを受けます。

ユダヤの人々が連れていかれたドランシー収容所に至っては、いまも集合住宅として使われているということ。

フィクションですが、歴史的事実と現在を繋げてくれる作品です。









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by chekosan | 2018-06-18 20:35 | 読書記録 | Trackback | Comments(0)
リトアニア映画を観たあと、同じ京都文化博物館で開催中の「オットー・ネーベル展」を鑑賞しました。


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チラシやポスターに使われているデザインがこちら。パウル・クレーとかカンディンスキーみたいだなと思ったら、やはり彼らと交友関係にあり、影響を与え合った人物でした。


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ネーベル自身はバウハウスで学んだり活動したりしたわけではないですが、影響は受けていたようです。
展覧会には、バウハウスで生まれたケトルや電気スタンド、ソファやラグなども展示されていました。

カッコイイですよね、バウハウスのデザイン。直線と丸とか球とかでビシッ、キリッしていて。

しかし彼らはナチスに退廃芸術として弾圧されます。ネーベルやカンディンスキーはスイスに逃れることになります。



そうそう、それより前、第一次世界大戦のあとにドイツで起こったハイパーインフレのときの緊急紙幣も展示されていました。100万、200万、1億、そして5億マルク紙幣!

ハイパーインフレの話は授業で毎年しているので、本物の紙幣が見れて嬉しいです(撮影は不可)。



クレー、カンディンスキー、シャガールといった同時代の芸術家の作品も展示されていました。
初期の作品はシャガールに、のちにはクレーやカンディンスキーに似ています。

おっ、これいい! 洗練されてる! と目を引いたのは見事にカンディンスキーでした。
もちろん好みもあるのだと思いますが。



ネーベルは、さまざまな技法やアイディアを生み出して、だんだん抽象度を増していきます。
ルーン文字シリーズなどは、ぐるっと回って壁画や地上絵のよう。

展示の途中には、撮影可のコーナーもありました。
かなり抽象度が進んだころの一連の作品でした。

そのうち気に入ったのを撮ってきましたが、細かさや輝き、絵の具の厚みは、写真では再現できないですね。やはり絵画は実物を生で見るのがいいですね。



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「赤く鳴り響く」



「輝く黄色の出来事」

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「黄色がひらひら」



「純潔と豊潤」

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オットー・ネーベルさん、こんな人です。一人で行ったのでツーショットは撮れませんでした。´・ε・`
会場内の説明パネルには、シャガール、カンディンスキー、クレーなどの似顔絵もありましたよ。


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さて、展覧会のお楽しみ、ミュージアムグッズ。
ネーベルのデザインはグッズ向けで、どれも素敵。あれこれ欲しくなりました。

一筆箋、マスキングテープはネーベルの作品からのデザインです。
この手の文具、使い切れないくらいあるからやめておこうと思うのに、うっかり増やしてしまいます。
でも、ネーベルのマスキングテープは、かなりカッコイイと思います!!

バッグはカンジンスキーのデザインです。持ち手の長さが良さそうで買ってしまいました。
トートバッグも買いすぎなのですが、ついつい…


記念講演会のタイトルも「知られざる画家 オットー・ネーベル」と、やはりメジャーではないと言っていいのでしょうが、得した感アリな展覧会です☆ 6月24日まで。




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by chekosan | 2018-06-17 15:05 | 美術 | Trackback | Comments(0)
EU加盟国の作品を約1ヵ月に渡って上映するEUフィルムデーズ2018、日本では東京、京都、広島で開催中です。

京都文化博物館で、リトアニアの映画「エミリヤ、自由への闘い」を観てきました。



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1972年のリトアニア、カウナスが舞台です。
新人舞台女優エミリヤの過去と、現在(1972年)が交錯して進んでいきます。

話が進むにつれ、エミリヤの過去が次第にわかっていくミステリー仕立てになっています。

劇団の歓迎会の席でエミリヤは、父の遺品である革の手帖に書かれた詩をそらんじます。
それをもとに劇団の監督が戯曲を書き、上演を企てます。

戯曲はリトアニアの歴史物という設定ですが、現体制への批判ももたせています。
事前の検閲では上演禁止かと思われたのですが、なんだかんだで上演にこぎつけます。



細部に関しては、それ必要かなあというラブシーンや、ちょっとよくわからないところ、
なぜここが合成なのかと思うシーンなどもありました。

カウナスが舞台なのに、街並みがあまり出てこなかったのもちょっと残念。
原題 Emilija iš Laisvės alėjos のライスベス通りと、そのどんつきの教会は出てきましたが。

昨年夏に撮った教会。とても大きいんですよ。


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とまあ、あまり制作費用をかけられなかったのかなという感じがしなくもなかったですが、
そのちょっとチープな感じが1972年のリトアニアの雰囲気をうまく表している…のかも?

とはいえ、面白かったです。とくに、劇中劇の部分はとてもよかったです。
主役を務めたエミリヤの演技が真に迫っていました。
詩の力を感じました。



細かいところでは、拘束服の使い方(着方?)がわかったのも収穫でした。

リトアニアのヴィリニュスにある通称KGB博物館の牢屋に拘束服が展示してあったのですが、
袖があまりにも長くて、どのように使うのかと思っていたのです。

おどろおどろしいですね… 旅先では、こんなのばかり見て回っています…


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見学先は暗い怖い重いところばかりですが、しかし! 街はきれいだし、居心地はいいし!
すっかり気に入ったリトアニア、今年の夏も行く予定です。




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by chekosan | 2018-06-16 23:50 | 本、書評、映画 | Trackback | Comments(0)
関西ウーマンに月一回掲載中の書評、
今月は喜劇王チャップリンの名作「独裁者」の制作過程を丹念に追った本です。


関西ウーマンFacebookページの紹介文は、
編集さんの方で抜粋・引用していただいていますが、
「今回私が言いたかったにはまさにそこ!」という部分を引いていただいています。


 ↓ ↓ ↓


『「独裁者」制作前後のドイツによる妨害や、戦後のアメリカでのネガティブ・キャンペーンでは、虚偽・捏造の報道、当局からの圧力、さらには不当な裁判までが起こりました。体制に与しない人物の表現活動を封じるための攻撃を見抜き、それを許さない態度が、私たちに求められていると思います。』

本文はこちらから
https://www.kansai-woman.net/Review.php?id=201342





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by chekosan | 2018-06-09 15:04 | 書いたもの | Trackback | Comments(0)
2015年から、同僚の桑原桃音先生とともに、一年生向け前期科目「文章表現Ⅱ」をベースに取り組んできた本や図書館に親しむ課外活動。

今年度は、テーマと対象学生を広げ、「書と人と社会をつなぐ文化活動を企画運営する学生リーダーの育成」プロジェクトを推進しています。

「文章表現Ⅱ」をベースとしつつ、一科目にとどまらない文化活動を展開し、こうしたことを自分たちで企画したい!と行動を起こす学生を育てたいと考えています。


その第一弾は「見せ方を学ぶ、展示の仕方を学ぶ」がテーマ。

兵庫県立美術館で開催中の「ジブリの大博覧会」鑑賞ツアーです。

参加者には、展覧会に参加した理由、展覧会の感想と特に面白かったコーナー、展示の仕方で気がついたこと、今後参加してみたい文化的な催し、学内で参加してみたいイベントについて文章で報告してもらいました。

参加学生たちは教員以上に展示内容や展示の方法を読み解き、それを言葉で再現できています。

企画第一弾、大好評、大成功でした!

◇◇
この展覧会、予想以上に楽しいです。撮影可のコーナー、ねこバスに乗れるコーナーもありましたよ! 少しだけご紹介しておきます。


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by chekosan | 2018-06-04 16:58 | 大学教育 | Trackback | Comments(0)