中・東欧、ロシアのこと&大学教育のことを発信します


by chekosan

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2017年はなんだかちっともコンサートに行けませんでした…orz
息子たちの舞台も減って寂しい限り。
2018年はせめて平均月一回くらいは行きたいなあ…


1/8 びわ湖ホール四大テノール 新春コンサート@びわ湖ホール
4/29 びわ湖ホール3/4大テノール ラ・フォル・ジュルネびわ湖2017@びわ湖ホール
4/30 ウラル・フィルハーモニー ラ・フォル・ジュルネびわ湖2017@びわ湖ホール
5/20 「フォーレとケクラン」@京都文化博物館別館ホール
7/22 「フィガロの結婚」佐渡裕プロデュースオペラ2017@兵庫県立芸術文化センター
9/28 レ・フレール キャトル座@新歌舞伎座
11/4 イツァーク・パールマン ヴァイオリン・リサイタル@ザ・シンフォニーホール
11/24 Borders 酒井健治個展 アンサンブル九条山コンサート@京都府民ホールアルティ

足を運んだコンサート、映画、展覧会は、
チラシを入手してチケットともにファイリングしています。

ときどきチラシが手に入らないことがありますが、
そういうときはチケットだけでもファイルするようにしています。

小学3年生くらいから残しているので、もう何冊にもなっています。
たまにめくって確認することもあります。とてもいい記録になっています。



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by chekosan | 2017-12-31 20:17 | 音楽 | Trackback | Comments(0)
メリル・ストリープ主演の「ソフィーの選択」を観ました。
1982年ということは、35年前の映画なんですね! 

名前は知っていても中身を知らない名画のひとつでしたが、
町山智浩さんの『映画と本の意外な関係!』で、
ホロコーストを題材にしたものと知り、ディスクを入手していました。

町山さんの同書で思いっきり設定やストーリーがネタバレってたので、
ソフィーが何を選択したのかという核心部分や結末に対する衝撃はなかったのですが(笑)、
それでも151分、作品の世界に入り込みながら観ました。

なにしろ主演メリル・ストリープの演技が素晴らしいし、
端々に出てくる、重要なメタファーとなっている詩の一節や音楽が効いていて、
とてもていねいに、密度濃くつくられた映画だと思いました。




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ソフィーが初めて登場するのは、恋人と「別れる」「行かないで」なケンカを繰り広げるシーンで、
言葉もたどたどしく、DVな恋人に依存する、あまり賢くない女性なのかと思わせます。

ところが、実際は、ポーランドの名門大学教授の娘で、
5か国語を話す教養のあるインテリ女性だということがわかっていきます。

ソフィーの恋人のユダヤ人男性ネイサンも教養がありピアノを弾く才人に見えます。
ただし、かなりいっちゃってるところのある、危ない人物でもあります。

この2人は、南部の農場出身で作家を志して都会に出てきた青年スティンゴを魅了します。

ネイサンは陽気で才気あふれるところを見せるかと思えば、
異常な嫉妬でソフィーやスティンゴを責めたて、差別的な発言をぶつけます。

ソフィーに対しては、なぜお前だけ助かったのか、淫売め的な言葉を吐きますし、
スティンゴには、黒人をリンチする南部野郎といった暴言を吐きます。

参考資料を探して読んでいたところ、
2人への暴言には原作者の問題意識がからんでいることがわかりました。

原作者スタイロンは、『ソフィーの選択』以前に奴隷制を扱った作品も書いていて、
そうした「閉ざされた社会」の問題をえぐり出すことを大きなテーマにしていたのですね。

(参考:河合寿雄「アウシュヴィッツ理解の試み-ウィリアム・スタイロンの『ソフィの選択』論
 『アメリカ研究』 1982(16)) 

◇◇◇

とはいえ、ご機嫌なときのネイサンは、スティンゴの可能性を買い、
大きな期待を寄せる、庇護者のような役割を果たします。

ところが、インターネット上の感想をいくつか見ていると、
ある印象的なシーンを取り上げて、まったく違う解釈をされているサイトがありました。

それはちょっと穿ち過ぎ、思い込みなのではと思う文章なのですが、
学生が見つけたら、うっかり「深い見方をしている!」と参考にしてしまいそう。

◇◇◇

さて、ソフィーの過去が少しずつわかっていくところで、
ソフィーの出身地クラクフの大学では、ナチス侵攻以前にユダヤ人差別があり、
ユダヤ人とポーランド人の座席を分けたという話が出てきます。

このことは、つい先日に読んだ
『イレーナ・センドラー』(平井美帆 汐文社 2008年)にも出てきました。

ただし、イレーナ・センドラーは、そうした差別に反発して、
ポーランド人にもかかわらず、わざとユダヤ人席に座って、停学処分を受けるのですが。
(なおセンドラーはその後も抵抗地下組織の一員として多くのユダヤの子どもたちを救出します。)

「ソフィーの選択」はフィクションではありますが、
こうしたエピソードが盛り込まれていることで現実味を感じられました。

◇◇◇

それにしても、メリル・ストリープの言葉の操り方はすごいですね。
まだ流暢でない移民ポーランド人としての英語、
ポーランド語、ドイツ語を話すシーンが出てくるのですが、とても自然に聞こえました。

◇◇◇

いろいろと気になる(興味を惹かれる)ところの多い映画でしたので、
ちょっと他にも参考資料を読んでみようと思います!

続く(かも)。







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by chekosan | 2017-12-28 18:53 | 本、書評、映画 | Trackback | Comments(0)
同志社大学法学部の「特殊講義 文学作品で知るロシア・東欧」は、
一回の授業で一作品を読むというスタイルを採っています。

毎週一作品を15週、読み続けるのはかなり大変なので、
先日は、各自が好きな作品を紹介する回を設けました。

トルストイ『イワン・イリイチの死』、ゴーゴリの『』、
アルセーニイ・タルコフスキーの詩集『白い、白い日』(映画監督のタルコフスキーの父)

など、科目名には載せながら読めていなかったロシアものや、

キェシェロフスキ監督の「デカローグ」のノベライズ版、
そして、コシンスキ『ペインティッド・バード

といったポーランド出身者による作品が紹介されました。

『ペインティッド・バード』は紹介してくれた学生によると、
『走れ、走って逃げろ』(映画「ふたつの名前を持つ少年」)と主人公の境遇が似ているが、
もっと酷い話で、でもとても好きな作品だというので、さっそく入手して読んでみました。



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なるほど、これは酷い。

思わず息をのむ、あるいはひいいいぃと声を上げたくなるようなシーンのオンパレードです。

第二次世界大戦中、田舎に疎開した主人公は、混乱のなかで親と連絡が取れなくなります。
浅黒い肌、黒髪、黒い目のため、災いをもたらすユダヤ人か「ジプシー」のみなしごと思われ、
行く先々で虐待を受け、農村を転々とします。

彼自身が被ったり目撃したりする農民や兵士たちの残忍な行為は、
殴る蹴る撃つ焼く系の暴力も、性的な暴力も、あまりに過激すぎて嘘っぽく思えてきますが、
他の作品、例えばアレクシェーヴィッチの一連の作品や、クリストフの『悪童日記』、
あるいは戦争体験者の手記や自伝などにも、似たような場面がたくさん出てきます。

あとがきで作者自身が書いているように、この作品自体はフィクションですが、
決して創造の産物ではなく、当時こうした行為が頻繁に起こっていたのは事実のようです。

この作品は、賞賛とともに激しい批判も巻き起こし、
作者は故郷をことさらに悪く描いたと脅迫も受けたそうですが、

それでもかつての友人は、
「自分たちや家族の多くが戦争中にくぐりぬけた経験に比べれば、牧歌的な小説である」
という手紙を送ってきたとか。

厳しい自然環境、蔓延する伝染病、戦争による人心の荒廃という背景が
残虐性や性的な倒錯を強め、頻発させたのは違いないでしょう。

しかし、時代は変わった、今はもうこんな野蛮なことは起こっていない、
と言えないのが恐ろしいところです。

いやそれにしてもこわい。強烈でした。
悪夢を見るかもしれないので、繊細な人にはおすすめしません。

そうそう、一つ興味をひかれた箇所がありました。
赤軍の部隊に図書館があって、主人公がそこで読み書きを教えてもらうところです。
本を運んで勉強したり読書したりできるようにしていたのですね。

同じ頃、アメリカ軍も本国から大量の本を受け取っていたとか。
戦地でも、いや戦地だからこそ本が求められたのですね。
他の国はどうなんでしょう。気になるところです。



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by chekosan | 2017-12-27 23:18 | ロシア・東欧に関する授業@同志社 | Trackback | Comments(0)
先週、年内最後の同志社の輪読ゼミで、
アゴタ・クリストフの『悪童日記』を読みました。

かなり強烈な場面満載なので、授業ではどうかなと思ったのですが、
すでに読んだことのある学生もいたこと、
受講生のこれまでの読書や映画鑑賞の経験が非常に豊富なことから、
まあトラウマになることもなかろうと判断しました。😅

DVDも買ってあったのですが、機器や時間の問題で見れず。
冬休みに入ったことだし、居ずまいを正して、いざ視聴。

以下、原作と映画のネタバレあります。


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まず、映像ならではの利点としては、
自然環境、農家の敷地の広がり、当時のお風呂など、
現代日本の我々には想像し難いところが補えたこと。
原作と若干設定が違うように思いますが、雰囲気はよくわかりました。

残念なのは、、、
なによりも、原作を世界的に有名にならしめたと思われる、
えげつないシーンが根こそぎなかったこと。

あの作品のエログロさは時代と戦争が生んだ産物なので、
さらっとスルーしてしまうわけにはいかないと思うのです。

また、双子とおばあちゃんが、
虐げられた人々に共感を抱いたエピソードは
もっとも大事な場面の一つなので、
そこは抜かずに入れて欲しかった!

そのあたりを省いてダイジェストにしてあるため、
第2作を読まずにいられなくなる謎の要素や、
双子が日々を書き留めたノートの重要性も
感じ取れなくなってしまっていました。

と、原作におおいなる衝撃を受けた者としては、
ちょっと不満が残りましたが、
暗くて(暗すぎて何やってるか全然わからないシーンも多いけど)
重くて、陰鬱で、風景や情景が魅力的で、
好きなタイプの映画ではありました。











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by chekosan | 2017-12-26 18:59 | 本、書評、映画 | Trackback | Comments(0)
ユーゴスラヴィアはサラエヴォ出身のエミール・クストリツァ監督が、
脚本と主演も務めた映画を観てきました。

内戦が続くセルビアらしき国の山奥の村が舞台です。
豚やガチョウ、ヤギを飼い、羊を追って生活しているような村が
戦争の最前線なのです。

主人公はその前線から少し離れた家に
ミルクを調達しに通う仕事をしています。

ロバにまたがり、肩にハヤブサを乗せ、
銃弾が飛び交う中を飄々と進む主人公は、
事情を知らない人からは「頭がイカレている」と思われていますが、
実は意外な経歴の持ち主で、過酷な経験をしています。

パッと見、風采の上がらない中年男性なのですが、
なぜか絶世の美女たちにモテます。

で、主人公とその内の一人の美女が恋に落ちるわけです。
ある事情で命を狙われている美女と主人公は
追っ手から逃げる、、という筋書き。

「3つの実話とたくさんの寓話にもとづくお話」とあるように、
えええ〜⁉︎ なぶっ飛びシーンや、
コミカルだけどとんでもなくブラックなシーン、
かわいくて賢い動物たちの活躍もあれば、
音楽で戦争を風刺するシーンもあり、
シリアスに直截的に戦争の惨さを表すシーンもあります。
いろんな要素が詰まりに詰まっている映画です。

イチオシは動物たち。すべて本物を使っているとか。
すごいです。役者です。

そして、美女2人。2人とも黒い髪で肉感的な美女。
ヒロインはそこそこ年齢いってるかなと思って見てましたが、
1964年生まれとわかり、びっくり‼️
いつもながら外国の俳優の年齢はまったく読めない(笑)

そのヒロインが、イタリアの女性で、
セルビア語は一年習っただけという設定なので、
セリフが短くてシンプル。
おかげで他のスラブ語から類推できて嬉しかったです。

楽しくて、ちょっと泣けて、印象に残る映画でした。
パンフレットが品切れで入手できなかったのが残念です!


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by chekosan | 2017-12-22 23:02 | 本、書評、映画 | Trackback | Comments(0)
久しぶりに映画を観に行くことができました。
歴史、政治、司法について考える素材になる映画です。

ホロコースト否定論をめぐる裁判を題材にした実話に基づく映画「否定と肯定」です。

アメリカのホロコースト研究者リップシュタットに著書で名誉を毀損されたと、
イギリスの歴史学者アーヴィングがイギリスで裁判を起こします。

アーヴィングはヒトラー崇拝者の男性(初老に見えるが愛娘はまだ少女)で、
かつ女性差別発言を頻発する人物です。
リップシュタットはまだ若いユダヤ人の女性。彼の格好の標的なのです。

イギリスでは、名誉棄損で訴えられた被告の側に立証責任が生じます。
そのため、リップシュタット側は裁判のなかで、
彼女の著述は名誉毀損ではなく、
アーヴィングの著書の記述や発言こそが虚偽であり、
歴史の改竄であると証明していきます。

◇◇◇

ホロコースト否定論者の論法は、映画では、次の言葉に象徴されます。
'No holes, No Holocaust'
アウシュヴィッツ強制収容所で多くの人々を殺害したガス室の屋根の残骸に、
毒ガスの元となる殺虫剤を入れるための投入口(holes)が見つからない、
よって、毒ガスで殺害したという事実はない、というものです。

つまり、ごく一部の点に関しての物証が見当たらなければ、
問題となっている事案のすべてを否定する、という論法です。

※この件は裁判で反証されます。リップシュタットのHPに簡潔な論証があります。





事実と意見を分けて読みとりなさい(書き分けなさい)、
ただし、事実は正しく収集されたものか、
意見は正当な事実を根拠にしているか、
意見は真っ当かをよく見極めなくてはいけない、
そのうえで意見を構築しなさい、

と、ここ何回かの授業で話したところです。
この映画は、それを考えるうえで絶好の素材だと思いました。
授業でも紹介したいと思います。

◇◇◇

ところで、パンフレットのなかで、憲法学者の木村草太さんは、
荒唐無稽な議論を吹っ掛けたり吹聴したりする人たちによる
「非生産的な活動」への情熱の背景には差別感情があると分析されています。

では、そのような差別への熱意はどこから湧いてくるのでしょうか。
何に起因するのでしょう。
そうした主張には妬みや脅威が絡んでいることからすると、
満たされないものを満たそうとしているのでしょうか。
歪んだ承認欲求なのでしょうか。

他者を排除したり攻撃したりする暇とエネルギーを、
もっと生産的、建設的、創造的なことに向けようと思える状況をつくり、
そのような発想ができるような人を育てなくてはと思います。


映画は、細部の論証部分には深く立ち入らないので、
ぜひとも原作をていねいに読もうと思います。



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by chekosan | 2017-12-19 23:34 | 本、書評、映画 | Trackback | Comments(0)
神戸新聞ブッククラブとのコラボフェア図書館総合展での成果発表
学園祭展示ビブリオバトル開催学生チャレンジプロジェクト最優秀賞
学生書評コンテストでの入賞続出、、、

と今年度も目に見える成果をたくさん出した「文章表現Ⅱ」の受講生、元受講生。

前々から、こういう本に関わる活動をもっと続けたい、仲間を増やしたい、
定例で集まって活動したい、、、などなどの希望はありました。

それなら自分たちでサークルでもなんでも作りなさい、と焚き付けていたのですが、
なかなか踏み出せなかった学生たち。

学生チャレンジプロジェクトの発表が予想以上に高い評価を得て、
ぜひサークル化して活動を継続、拡大しなさいとの
大学からの強い期待と「押し」をいただき、とうとう組織化へと動き出しました。

並行して、図書館との協働も進めています。

12月16日には、大学の地域向けクリスマス行事で、
図書館としては初の企画である「絵本朗読会」を開催。

多くのご家族連れに来ていただき、たいへん喜んでいただけました。

学生たちの思い入れのある絵本を中心に読み聞かせをしたのですが、

一人のお母さんから、
「気になっていたシリーズで、読んでもらって面白かったので買おうと思います」
との感想をいただいたそう。

お子さんたちからお礼を言ってもらい、ときにはツッコミ?ももらい、
とてもやりがいのある、楽しく勉強になったとのことです。




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そして、学生たちから出ていた「棚づくりに関わりたい」という希望も実現しました。
テレビ番組の「読書芸人」というコーナーで紹介された本を特集するコーナーです。

図書館に入ると目に飛び込んでくるブックツリーの真正面。
案内ポスターや入り口のパネルにも、
「文章表現Ⅱ」受講生との企画であると記していただいています。

今のところ、ほとんどが「文章表現Ⅱ」OBOGですが、
もちろん、科目の枠を超えて仲間を募っていきます。

学生主体の活動に移行するためのバックアップをしていきたいと思います。



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by chekosan | 2017-12-17 15:35 | 大学教育 | Trackback | Comments(0)

「信子先生のおすすめの一冊」@関西ウーマン、12月分が公開されました。


今月のおすすめの一冊は、広島で20年!続いている読書会の記録です(刊行は10年経過時点)。
縛りのない、地域での読書会が、そんなにも続いているなんてすごいことですよね。
会の進め方、本の読み方、とても勉強になる本です。

私の場合は、以前から、学生におすすめの本を紹介したり、
逆に学生からおすすめの本を教えてもらったりしてきました。

それによって思いがけないジャンルの本との出会いを得たり、
気になりながら放置していた本を、学生が取り上げたからには、
と一気読みすることもよくあります。



ここ数年は、読書記録をSNSやブログで残すようになりました。
それをきっかけにお友達になった方が何人もいます。

そうした方とは、ほかの点でも共通の趣味や好みがある場合も多く、
本以外のお話しも弾みます。


でも、やはり直に会ってあれこれ話すのは、より楽しいですよね。


そこで、昨年から同じ本をみんなで読む授業を開講しました。

これは本当に楽しい。


私が「教える」というのではなく、ほんとにみんなであれこれしゃべるだけ。

そういう授業が成り立つには、
それだけの素地と意欲のある学生が登録してくる必要があるのですが、
昨年も今年も、そのような学生たちと出会えています。
そうした場をもてることに感謝しています。





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by chekosan | 2017-12-09 15:39 | 書いたもの | Trackback | Comments(0)

今年も図書館主催の書評コンテストに、担当科目「文章表現Ⅱ」
(桑原桃音先生と2人で担当、1年生前期の授業)の受講生たちが続々入賞しました☆ 

入賞者11人中7人です。おめでとう~!


入賞されたみなさん☆

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ちなみにこのコンテストは、名前や所属を伏せて審査されます。
私たちも提出したあとは完全にノータッチ。
毎年、何人選ばれるか、誰が入賞するのかまったく読めません。

一昨年は10人中6人、昨年は10人中8人を「文章表現Ⅱ」の受講生が占めました。

今年、私が直接指導した学生からは、優秀賞に2人、佳作に2人、選ばれました。

彼らに共通しているのは、やはり読書あるいは文化的なことに関心があるということ。
そして、なにより素直に助言を聴く姿勢であることです。



優秀賞に選ばれた学生の一人は私の1年ゼミクラス所属でもあります。
文化的なことに関心が高い真面目な学生君です。

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横浜にも一緒に行った「文章表現Ⅱ」の課外活動有志チームからも
2人、入賞しました。


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上回生の入賞者のなかにはかつての受講生が。それも嬉しいです。
今年の1年生も、ぜひ学年が上がっても応募してほしいです。


ところで、このコンテストの表彰式、指導した教員も呼んでもらえるんですが、
私も桑原先生も、3年とも出校日の関係で出席できていません。
晴れ姿、直接見たいよう。。。(T . T)



詳しくは大学HPをどうぞ。





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by chekosan | 2017-12-08 22:51 | 大学教育 | Trackback | Comments(0)
同志社の輪読ゼミで、スヴェトラーナ・アレクシェーヴィッチの本を立て続けに3冊読んだ。

『戦争は女の顔をしていない』は、第二次世界大戦に参戦した女性たちの証言。
『ボタン穴から見た戦争』は、第二次世界大戦当時、子どもだったベラルーシの人々の証言。
『チェルノブイリの祈り』は、原発事故に苦しむベラルーシの人々の証言。

いずれ劣らぬ強烈な証言集だが、この『アフガン帰還兵の証言』は、
前二者とはまた大きく違う戦争の悲惨さ、残酷さを突きつける。

救いのなさでは、もしかすると最も酷いかもしれない。

同じ戦争体験でも、第二次世界大戦は、ソ連の人々にとっては
「ファシズムに勝利」した「大祖国戦争」であった。

しかし、アフガニスタンへのソ連軍の派兵(1979-1989)は、
「祖国を守るための戦争」ではなかった。

「国際主義」の名のもと、社会主義の兄弟国の国家建設、
開拓の援助に行くと聞かされて、
訓練らしい訓練も受けていない18,9の若者たちが派遣された先では、
現地の人々を老若男女問わず殺戮し、村々を殲滅させる戦闘が繰り返される。

地雷や爆撃、ゲリラ戦で、ソ連の若い兵士にも多くの死傷者が出る。
片足、両足、あるいは両手足、さらには性器まで吹き飛ばされる兵士が続出する。

ばらばらの肉片になって亜鉛の棺に入れられて帰国した息子を迎える親たちは、
棺を開けて息子の姿を見ることを許されない。

軍隊内外での暴行、横領、物品の横流し、
略奪、女性スタッフへの侮辱的な扱い、
そうした一切のことを隠蔽する軍やメディアといった、
戦闘行為以外の場面での秩序の乱れも甚だしい。

「大祖国戦争」の兵士たちは「英雄」と称えられたが、
アフガン帰還兵たちは「誤った政治の犠牲者」として扱われる。
彼らは体も自尊心も傷つけられ、悪夢にうなされる日々を送る。

人が過酷な体験をしたあと、その体験に大義名分が付与されるか、
尊厳を保てる扱いをされるかどうかは、
もしかするともっとも重要なのではないかと思わされる。

それほど「汚い戦争の帰還兵」という扱いは、
帰還兵や遺族のその後に大きく影を落としている。


なお、本書は絶版のため、新刊は入手困難。復刊を強く望む。



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by chekosan | 2017-12-05 18:12 | 読書記録 | Trackback | Comments(0)