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by chekosan

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大阪商業大学論集10(4) 第176号に、「学習支援における教職協働 -大阪商業大学「楽習(がくしゅう)アワー 2011~2014年度前期の取り組み」が掲載されました。

*PDFでのオンライン公開は半年ほど先になります。
機関リポジトリで公開されました(2015/03/04追記)
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大阪商業大学での教育実践報告論文をまとめて記録しておきます。

『大阪商業大学論集』は社会科学編と人文・自然・社会篇があり、
教育実践報告が掲載されるのは人文・自然・社会篇で、偶数号となります。

「学生の知的好奇心を引き出す授業実践 ―大阪商業大学における「おすすめ」を紹介するプログラム―」第10巻第2号(通号174号)2014年7月発行

書評作成を通した能動的学習―大阪商業大学初年次教育科目「基礎演習Ⅰ」における「おすすめの一冊」プログラム2011年~2013年―」第9巻第4号(通号172号)2014年2月発行

「 アカデミック・スキル科目における主体性の引き出し方の工夫  基礎演習・学習リテラシー・における取り組み」 『2012~2013年度大阪商業大学教育活動奨励助成費報告論集 学生の参加意欲を喚起する授業方法に関する研究・実践」 2014年2月発行  
*こちらは助成費で作成した論集のため、オンラインでの公開はしておりません。

能動的学習を促すための知的交流の場を作る取り組み」第9巻第2号(通号170号)2013年7月発行

大阪商業大学「ライティング講座」の成果と課題」第8巻第4号(通号168号)2013年2月発行

大阪商業大学初年次教育科目におけるライティング指導の実践」第8巻第2号(通号166号)2012年7月発行

第287回 研究発表会要旨 大阪商業大学におけるライティング指導一年目の実践」第8巻第1号(通号165号)2012年6月発行 社会科学篇
by chekosan | 2015-01-30 23:43 | 書いたもの | Trackback | Comments(0)
茂木さんといい宮本文昭さんといい、
陽気でエネルギッシュな人が地味で難しいオーボエを演奏していると
反動で指揮もしたくなるのだろうか。

茂木さん指揮の「のだめカンタービレ」音楽会は、
実にサービス精神に富んだ、盛りだくさんなプログラムでした。

この本も、初心者も楽しめるようにとオヤジなギャグ満載。
陽気でサービスたっぷりです。
そのわりに音楽用語が説明なくぽんぽん出てきたりなんかして、
かえって訳がわからなくなっているところもありますが、
そんなノリが嫌いでなければクラシック音楽に親しみがわくかもしれません。

でも、むしろクラシックに多少なじみがある人の方がニヤニヤ楽しめるかもしれません。


写真は我が家所蔵の茂木さん本。
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by chekosan | 2015-01-30 22:06 | 読書記録 | Trackback | Comments(0)

プチエッセイ大賞表彰式

勤務校である大阪商業大学の図書館企画「プチエッセイ大賞」の
結果発表と表彰式が行なわれました。

全76作品のなかから各賞に選ばれたのは以下のみなさんです(敬称略)。
おめでとうございます!!

図書館長賞
 下山 由生
 運天 麻倫


優秀賞
 1位:岸本 真衣
 2位:辻野 真央
 3位:原田 鮎奈
 3位:久保利 勇太

*図書館利用者の投票によって選ばれました。

特別賞
 池田 治司
 白坂 瑠奈
 小山 翔馬
*図書館員全員で決定した賞とのことです。
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*試験期間中のため欠席された方もいます

私も応募76作品すべて読みましたが、いずれもよく書けていました。
そのなかから選ばれた受賞作は、やはり納得の秀作です。

このあと、あらためて4月いっぱいくらいまで展示されるそうですので、
商大図書館に入館できる方はぜひご覧ください。

この企画、私の担当クラスは全員に応募を課しましたが、
みな何を題材にしようと悩みつつ、集中して取り組んでいました。

イチオシ記事コンテストもそうでしたが、
普段指導を受けている先生以外にも読まれることを意識して文章を書くと、
構成力、日本語力がはっきりと向上します。
とてもいい企画だと思います。

その担当学生のなかからも複数の受賞者が出ました。

また過去に担当した学生も図書館長賞に選ばれていて、
表彰式で私を見つけて挨拶に来てくれました。
半期だけの担当だったのに覚えていてくれたのかと感激しました。

写真は、見事、図書館長賞を受賞された運天麻倫さん。
私のクラスの学生ですが、彼女はまったくの自力で書き上げました。
とてもいい文章でした。
本人の承諾を得て写真を掲載します。おめでとう!
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by chekosan | 2015-01-29 16:37 | 大学教育 | Trackback | Comments(0)
有川浩氏の作品は、学生が「おすすめの一冊」として取り上げることが多く、
イマドキの流行りを知っておこうと手に取ったのですが、
その文体の軽やかさ、読みやすさのなかに、
現代的な問題や人・地域・テーマに関する愛が実にうまく織り込まれていて、
読後感が良く、すっかり好きな作家になりました。

「図書館戦争」シリーズ第2作を読んだので、関連本のレビューをまとめて記録します。

有川浩 『図書館戦争』 (図書館戦争シリーズ1) 角川文庫 2011年
有川浩はすごい。現代的なキャラクターのセリフや地の文の言いまわしが軽めな印象を与えるが、どの作品も人や地域に対する愛が詰まっている。この作品は図書(館)や表現に対する真摯な思いに基づいて、よく調べて練り上げられている。日野市立図書館や『中小レポート』などは実在するし、それらに深く関わったある人物をイメージしたのではないかと思われるキャラクター(ちょい役)も出てくる(確証はなし)。日野市立図書館育ての親、前川恒雄氏の著作と合わせて読むことをおすすめ。 学生のおすすめの一冊より。(読了・「読書メーター」レビュー記載 2014年5月28日)


前川恒雄 『移動図書館ひまわり号』 (筑摩書房 1988年)
面白かった!! 一気に読んだ。前川氏は我らが滋賀県を図書館先進県に発展させた立役者として小さい頃から名前を知っていた。この本は前川氏が日野市立図書館長として、一台だけの移動図書館からスタートし、日本の公立図書館の改革を促す活動を展開した奮闘記。図書館と行政、市民、社会教育の関係性について書かれているが、大学教育にもあてはまるところが多く、付箋が林立した。有川浩『図書館戦争』では日野市立図書館がモデルになっているそうだから、そちらも読まねば。 (読了・読書メーターレビュー記載 2014年3月23日)


有川浩 『図書館内乱』 (図書館戦争シリーズ2) 角川文庫 2011年 
『図書館』シリーズ2作目。このシリーズは図書館や本のこと、表現の自由を考える絶好の素材だとあらためて思った。特に、図書館のことを学ぶ人は、このシリーズに出てくる様々なテーマ(例えばこの『内乱』からは焚書や少年犯罪の報道、図書館の自治をめぐる問題など)を拾って、元ネタや史実を自分で調べるといい勉強になると思う。少年犯罪の件は、我々くらいなら当然、連想する事件や出来事があるが、それも知らない世代が多いかもしれないし。もちろんお話としても面白い。安定感が出てきたか。胸きゅんシーンも微笑ましいし。続きも読むぞ♪  (読了・「読書メーター」レビュー記載 2015年1月27日)


有川浩 『レインツリーの国』 (新潮文庫 2009年)
  *この本は『図書館内乱』のスピンオフ作品です。
   『内乱』で登場人物が読んでいる本を実際に有川氏が書き下ろしたものですが、
   単独で読んでも問題ない、独立した優れた作品です。

学生のおすすめの一冊。先生もおすすめ。有川氏の作品は、楽しく気軽に読める小説という点では「ライトノベル」なのかもしれない。この作品もあっという間に読める恋愛小説ではある。が、内容的には深く、重い。この設定と内容を「軽く」読める小説に仕立てたというのがすごい。あとがきと解説も必読。 (読了・読書メーターレビュー記載 2013年8月2日)

by chekosan | 2015-01-27 20:49 | 読書記録 | Trackback | Comments(0)
日本政治学会編 『年報政治学 2014-Ⅱ』(木鐸社)の
2013年の政治学研究業績を概観する「学界展望」で、
「政治史・比較政治(ロシア・東欧)」の項を執筆させていただきました。
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by chekosan | 2015-01-26 13:53 | 書いたもの | Trackback | Comments(0)
もう何年も前に購入していながら封も開けていなかったDVDを観ました。
2時間40分の長い映画ですが、一気に観てしまいました。
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「十二人の怒れる男」は、高校の演劇鑑賞で生の舞台を観ています。
実に面白くて、その後、シドニー・ルメット監督の映画でも観ました。

この作品は舞台を現代ロシアに置きかえ、
ロシア語がろくに話せないチェチェン人少年が、
ロシア人養父を殺して金を奪った嫌疑をかけられたという設定になっています。

少年は有罪か無罪か、12人の陪審員が審議するという話です。
有罪であれば終身刑が確定します。

大筋は元祖「十二人の怒れる男」とだいたい同じです。
陪審員たちが証言や証拠をもう一度確認して、ほころびを見つけていきます。

このロシア版の大きな特徴は、
少年と陪審員たちが背負ってきた人生の描き方にあると思います。

なぜチェチェン人の少年がロシア人に引き取られてモスクワで生活しているのか。
彼が犯行に使ったとされるナイフの意味は。

中年から初老の男性ばかりの陪審員たちに関しては、
名前も明確な人物紹介もありませんが、
話し合いを進めるなかで、
それぞれの出身地や職業や半生が明らかになっていきます。

そこに、現代ロシア版ならではの
複雑な社会情勢と人間群像が描き出されています。

DVDには特典としてミハルコフ監督のインタビューが入っていますが、
これも面白いです。

舞台劇の緊張感が出るように念入りに稽古や打ち合わせをして、
撮影は脚本通り前から順に行なわれたそうです。

そうした監督のこだわりが功を奏したのでしょう。
場面はほとんど審議の会場である学校の体育館だけ、
ときどきチェチェンでの映像が差し挟まれるだけで、
陪審員たちの語りだけで構成されていると言ってもいい映画なのですが、
俳優たちの演技がとてもいいので、160分、飽きることはありません。

なお、ミハルコフ監督自身も本作品の要となる役で登場しています。

ラスト近くに黒澤明監督作品へのオマージュであるワンシーンがあります。
この作品で描かれる現代ロシア的なものを象徴していると思います。


ロシア語に浸りたかったので、音声はそのまま、字幕を日本語にしました。

役の出身地や職業でしゃべり方が変えてあって、
聴き取れる単語やフレーズの割合がかなり違ったのが面白かったです。
by chekosan | 2015-01-24 17:18 | 本、書評、映画 | Trackback | Comments(0)
1900年に客船の中で生まれ、置き去りにされ、
そのまま一度も陸に下りることなく船で一生を終えたピアニストの話です。

ピアノの音色やメロディが美しかったり、
富裕な乗客のファッションがおしゃれだったり、
あまりにマンガチックで笑える場面があったり、
ピアニストとトランペッターの友情にじんときたり、
いろんな場面がありましたが、
なんといっても一番印象的だったのは船です、船!

欧州-アメリカ間を往復する2000人乗りの巨大客船なんですが、
石炭を燃料とする蒸気船なのです。
だから、船の底の方で大勢の人たちが石炭を釜にくべるんです。
真っ黒になって、汗だくで。
そのシーンがなんだかものすごく衝撃的で。

新大陸をめざす移民層は、やはり下の方のだだっぴろいフロアで、
えんえん並ぶ2段だったか3段だったかのベットに寝るんです。
ストッキングがずらーっと干されていて。
仕切りもなにもない空間です。

上層階で繰り広げられる華やかなパーティとのあまりの違い。

映画全体は、まるで夢か幻かというようなお話なのですが、
(原題は The Legend(=伝説) of 1900ですしね)
そのあたりの階層の違いを描いた場面を食い入るように見てしまいました。

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by chekosan | 2015-01-24 01:20 | 本、書評、映画 | Trackback | Comments(0)
サブタイトルは「京都のはしっこ、個人店に学ぶこれからの商いのかたち。」


サードプレイス(家庭、職場や学校以外の第3の居場所)となりうる
京都の個性的な書店などを紹介しながら、
文化、生活、消費、個人店やまちのありようについて考える本。

サードプレイスには長く関心を持ってきたが、
私自身は積極的に探したり開拓したりはしていない。

それは、幸せなことに第1、第2の場である自宅や職場で、
自分や仲間の関心で作った「棚」に囲まれて
知的な交流をする機会に恵まれているからかもしれない。

だからこそ、自分の「棚」とそこから得たものを囲い込まず、
公開して交流できる場を作って還元できないかなと夢想している。

それこそ京都あたりで? 
by chekosan | 2015-01-23 20:58 | 読書記録 | Trackback | Comments(0)
いや~なかなか面白かった。

声優・歌手である上原氏は上智大ロシア語学科卒。
旧ソ連国歌を耳にしたことをきっかけに、その文化や歴史にはまったという。
その旧ソ連・ロシアへの偏愛っぷりが実に気持ちいい。

もちろん彼女はリアルタイムではソ連時代を知らないので、
本人の言葉で言うところの、
すでに歴史となった消滅した「ファンタジー」の国としてのソ連に対する、
「懐古趣味」の愛ではあるが、
ソ連好きと公言するロリータファッションのアイドルが登場するとは…!

日本のポップカルチャー(アニメ、ファッション、コスプレ、ボーカロイド、ビジュアル系等)を
世界に紹介する「文化外交」を展開するプロデューサー櫻井氏とは
デビュー前からツイッターで交流していたという。
年の差26歳の2人の「同志」の濃密な関係性と会話も面白い。

櫻井氏の「日本は日本にしかないものを創る国である」という主張も興味深かった。

櫻井氏によれば、日本のポップカルチャーは、
細部までこだわって作られたものが多く、
その職人芸、匠の技が世界で賞賛をもって受け入れられている。
しかし日本では、そうした事実が案外知られていないという。

そこで櫻井氏は、世界へ日本の文化を発信し、交流を深めると同時に、
日本の生み出す文化の独自性と特異性、質の高さが世界で受容されている事実を
日本人自身がもっと自覚するべきだと考える。

上坂氏は、社会で生きていく上では必要がないかもしれない趣味たちは
無駄だと言われてしまうかもしれないが、
そういった無駄なものはとても大事で、だからこそ人間なのだ、
「好きなものは好き」と言える、当たり前の世界であってほしい、と潔く言い切る。

2人の文章や対談は熱い思いに満ちていて、
私自身は興味のないジャンルの話題も多かったが、読んでいてとても楽しかった。

特に上坂氏はまさにオリジナリティのある「ユニーク」な魅力がある女性。
対談での言葉づかいが丁寧なところも好感が持てた。


サブタイトルは「僕らの文化外交宣言」。
by chekosan | 2015-01-21 23:28 | 読書記録 | Trackback | Comments(0)
ポーランド映画「幸せのありか」を観てきました。

脳性マヒの障害をもつ主人公マテウシュは
思うように体を動かすことができません。

彼は幼い頃、医師に「植物と同じだ」と診断されますが、
知能には問題はなく、豊かな感情も持っています。
しかし、それを伝えるすべがないのです。

単に生命を維持しているだけではない、
意思や感情をもち、思考することができることを伝えたい、
そのマテウシュの心の叫びが、
CHCE SIĘ ŻYĆ 「僕は生きたい」という原題に表されています。

でも、重苦しい映画ではありません。
むしろ明るくユーモアを交えて障害者の生と性を描いています。

悲劇的な状況になっても、マテウシュは
早くに亡くなった、優しくて頼もしかったお父さんの口癖、
「大丈夫」で乗り切ります。

えっ、この状況で!?という場面も、
「大丈夫」で、コミカルにサラッと進んでいきます。

ラストも決して万々歳のハッピーエンドではありません。
考えるべきことはたくさん残ります。
それでも温かさや希望が勝る映画になっています。

誰が見ても得るもののある、心打たれる作品だと思いますが、
医療関係者、介護や福祉などに携わる人には特におすすめです。
 

ところで、
この映画は実話に基づいているのですが、
モデルとなった青年と主演男優がエンディングでツーショットで映ります。

そのときに、わかってはいたけど今までのは本当に演技だったのだ、
とあらためて衝撃を受けます。

それくらい、マテウシュ役の男優の演技力、役作りはすごい。
マテウシュの少年時代を演じた子役もです。すばらしい。
俳優はやはり演技。見た目だけではダメなのです。

映画評の紹介を1月6日に載せています
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以下は個人的趣味に走りますが…

主人公家族が住むアパートのインテリアや外観、
お母さんの作る洋服のデザインや薄いプリント生地、
お父さんのいかにも当時の労働者的なつなぎやヒゲなどなど、
89年以前の場面が、ああ東欧という感じでたまらない。

映画のテーマは違うのですが、
「スイート・スイート・ビレッジ」(チェコスロバキア 1985年)や
「グッバイ、レーニン!」(独 2003年)を連想しました。

ポーランド語の発声や響きも心地よかったです。
チェコ語やポーランド語って、
私にはちょっとほわん、と甘く聞こえるのです。

特に人を呼ぶときの感じがなんとなくかわいらしいというか。
もっと聞いていたいと思いました。

やっぱりスラブ系の言語や文化や風景、風物、好きだなあ…
と再認識しました。*^ー^*
by chekosan | 2015-01-20 00:07 | 本、書評、映画 | Trackback | Comments(0)