中・東欧、ロシアのこと&大学教育のことを発信します


by chekosan

カテゴリ:ポーランド( 13 )

宿は、クラクフ駅近くにしました。旧市街にも近く、便利なところでした。
クラクフの空港と鉄道は直結しているので移動が楽でした。

駅はこんな感じ。


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隣接して、こんな近代的なショッピングモールが。臨時のスケートリンクもありました。
中は、日本でもおなじみのブランドがずらり。ポーランドに来ている感じがしなかったです。
あ、でもポーランドの高級甘いもの屋さんがあったので、お土産のチョコを買いました。


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そうそう、アウシュヴィッツから帰ったときも、ここでお茶しました。私は生ジュースを。外は寒いけど、中は暖房が効いてて暑いんです。と~ってもおいしかったです。ドイツもリトアニアもポーランドも、生ジュースがめっぽうおいしい! 量も多い。お得感あり。


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宿に近くて重宝したスーパーZabka(ジャプカ)。ポーランド語でカエルです。
宿には洗濯機があったのですが、洗剤がなかったので、それもここで買いました。(;^ω^)



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宿の外観は撮り忘れていました。いろいろ抜かりがあった今回の旅。

私たちの泊まったのはアパートメントタイプ。場所もよく、2ベッドルーム、2バスルーム(ひとつはバスタブあり、ひとつはシャワーのみ)なのに安いなあと思ったら、エレベーターがなかった。それでか~。

で、最上階。4階だったかな、がんばってスーツケース上げ下ろししました、自分たちで。きつかった~~。

でも、広くて清潔でなんでも揃ってて、とっても居心地が良かったです。洗剤なかったけど(笑)

ダイニングキッチンとシーティングエリア。広い!


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メゾネットです!


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ベッドルームその1。

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ベッドルームその2。写真はちょっと狭く写ってしまっています。

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リビングルームのソファもおそらくベッドになると思うので、最大5~6人泊まれるのではないかな? キッチンも広々!! レンジもオーブンもトースターもコーヒーメーカーもありました。食洗器の洗剤はなかったけど(笑)


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朝食、夕食は食材を買ってきてキッチンで作って食べました。キッチンの高さに外国を感じました。

短い滞在でしたが、やはり一式揃っていると楽ですね。洗濯も洗濯機で3回くらいしました。
ここのところの海外旅行では、宿泊は、ほぼアパートタイプにしています。

予約はBooking.comでしています。これまでのところ、なんのトラブルもありません。
口コミの評価が高くて、便利な場所、バスタブ、洗濯機付きの条件で探しています。
Wi-Fiは必須ですが、いまどきないところはないですね。

次回も同じような感じで探そうと思います。








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by chekosan | 2018-03-09 22:50 | ポーランド | Trackback | Comments(0)
クラクフの歴史地区は世界遺産に認定されています。

その中心にあるのが織物会館。

ここが一番の見どころのはずなのですが、思ったより人や出店が少ないなあという印象でした。この日が特にそうだったのかな?


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中は豪華なアーケードという感じ。お土産屋さんが左右に並んでます。完全に内部というわけではないので、けっこう寒かったです。壁面の高い位置には、ポーランドの各地の都市の紋章が描かれていたのですが、撮影し損ねました。



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同じ広場にある聖マリア教会。時を告げるラッパも聞くことができました。



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内部は有料ですが、一見の価値あり。撮影料は別途必要です。

カトリックの教会ですが、ちょっとオリエンタルな雰囲気も感じました。


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あまりに豪華で威厳があって、何か所も写真を撮ったのですが、あまり見分けがつかないので、あと一枚だけアップ。



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織物会館の反対側には、塔があり、その手前に…首が!?


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「エロス」というタイトルの現代作品だそうです。うーむ。

空洞になっていて、中に入って目のところから顔を出して記念撮影している人もいました。
現代作品だから、それもアリなのかな?!

私は同じポーズ(?)で。




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観光の馬車がたくさん待機しています。案外、若い女性の御者さんが多かったです。


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スターバックスも目立たなくしてありました。↓ 右のクリーム色の建物の1階です。↓

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マクドナルドも控えめでした。


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by chekosan | 2018-03-09 21:46 | ポーランド | Trackback | Comments(0)
最後の日にうろうろしたカジミエシュ地区には民族博物館がありました。

旅の計画の参考にした本に、ここで売っているノートが載っていて、A5ノート好きの私としてはショップだけでも行きたいと思っていました。

行ってみると教会のような建物。入り口には執事のような男性がいて、戸口を開けて招き入れられました。すぐそばに、にこやかなお姉さんがカウンターにいて、思ったより明るくて新しい感じ。

子どもたちも学校から見学に来ていて、なんか雰囲気良さそう。ショップ覗いてトイレ借りるだけでいいやくらいな感じで入りましたが、ここが大当たり! かなり楽しめました。


一階は、ポーランドの古い家屋や学校、粉ひき場や陶芸の作業場などを再現した展示です。

ここで、ひとつ私にとっては、思わずヤッターと小躍りするものに出会えました!

アレクシェーヴィチの『ボタン穴から見た戦争』を読んだときに、ドイツ軍に住居を提供させられたベラルーシの人々が、寝室を明け渡したため、自分たちは「ペチカの上で寝た」「ペチカのなかで寝た」と証言しているのです。

ペチカの画像をインターネットで検索して、どうやら寝るスペースが上部にあるのだなということはだいたいわかったのですが、この博物館で実物を見ることができたのです!


華やかな模様がかわいい民家を再現した部屋です。

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単なる暖房ではなく、煮炊きするキッチンでもあります。壁や天井との間に空間が設けられているので、そこに寝ることができるんですね。「なかで寝る」のは無理っぽかったですが、もっと巨大なものだとできるのでしょう。

2018/5/2追記:映画「炎628」のなかに、ペチカの上で寝るシーンがありました!

上の写真の左端の隙間を撮ったのが下の写真です。上部や奥に空間があります。


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キッチン部分はこんな感じです。一度にいろんな調理ができそう。


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このお家、徹底して可愛らしくしてあります。

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もう一軒、シンプルな内装の民家を再現した部屋もありました。


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やはり壁との間に隙間がありますね。

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つづく。



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by chekosan | 2018-03-06 23:54 | ポーランド | Trackback | Comments(0)
クラクフのカジミエシュ地区は、かつてユダヤ人の人々がたくさん住んでいたところです。
レム・シナゴーグの見学後、ぐるっと歩いてみました。

シナゴーグを背にすると左手すぐ近くに、いかにもな一画。それらしく看板などを作り直したのかな?
中はレストランでした。


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シナゴーグから見えている建物に本屋さんと書いてあったので入ってみました。
HAMSAと看板のかかったレストランが入っているレンガ造りの建物です。

インテリムード漂う素敵なおじさまが勧めてくださった本を2冊とDVDを一枚。
リージョンが違うかも、大丈夫かなあと何度も気にしてくださっていましたが、
帰ってきて確認したらちゃんと見れました。ありがとう、おじさん。(^▽^)


※右下のマンガは、宿の近くのマンガショップで買った日本の人気漫画『フェアリーテイル』のポーランド語版です。
ポーランドは親日な国で、クラクフにはアンジェイ・ワイダ監督の京都賞の賞金を基につくった、日本の美術や文化を紹介する博物館もあります。行かなかったけど。



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右上が、そのDVD。ヤン・カルスキに関するものです。カルスキは、ユダヤ人虐殺の実態を潜入捜査し、連合国側に伝えた人物です。イスラエルから、「諸国民の中の正義の人」として表彰されています。

↓この人↓です。レム・シナゴーグのそばに座っています。雪がなければ並んで記念撮影できたなあ。



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同じレム・シナゴーグの右方向。Arielという有名なユダヤ・レストラン。
スピルバーグ監督が「シンドラーのリスト」撮影中によく通ったとかなんとか。

レストランのHPを見ると、かなり広くて特徴ある内装の部屋がいくつかあるみたい。
入れば良かったかな~。


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オールド・シナゴーグは、ユダヤ博物館も兼ねているのですが、病み上がりなので回避しました。


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このあたり、歩いていると、ひょいひょいとこういう雰囲気のある建物が出てきます。



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なんかこういう壁の汚れ具合、タイムスリップしたみたいでそそられます。


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このあと、ミュージアムグッズ目当てに民族博物館へ。
これが予想以上にヒットでした!

つづく。




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by chekosan | 2018-03-05 12:11 | ポーランド | Trackback | Comments(0)
アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所という今回の旅の一番の目的地を見学した翌日。
なんだか顔が火照る… 身支度して朝食もとったものの、どうやら熱がありそう… 

で、中4日しかない旅の3日目は丸一日、葛根湯を飲んで、宿で休みました。

4日目は復活。帰国前日なので、ここだけでも!というところに優先的に行きました。

それは、関大の外国書研究で読んだ文章、The Holocaust and Public Memory in Poland に載っていたユダヤ人墓地です。
このなかの一枚の写真に衝撃を受けました。壊された墓標で壁が造られているのです。

でも、そのときはクラクフ行きが具体化しておらず、ピンときていませんでした。

クラクフに来てから、シンドラーの工場博物館のショップで買った本、Jewish Cracow (旅行記(3)に登場)をめくっていて「再会」し、またしてもビビビビビーっと電気が走ったのでした。


墓標の壁があるのは、ユダヤ人が住んでいたカジミエシュ地区にあるレム・シナゴーグの墓地です。

この墓地は、ナチスドイツに占領されているときに破壊されました。戦後、墓地を再建し、埋められていた墓標の破片で壁が造られました。クラクフの「嘆きの壁」と呼ばれているそうです。

墓石で壁… 

たしかにユダヤ教の墓標はデザイン性が高いのですが、なんともざわざわした気持ちになります。



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ほかに誰もいない墓地の雪に足跡を残しながら、じっくりと見せてもらってきました。



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これは裏側の通りから墓地を見た図。


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墓地のあるレム・シナゴーグは、小さいのですが由緒あるシナゴーグのようです。


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天井がきれい。

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宗教施設や墓地というのはもっとも神聖な場所。信仰にかかわらず尊重すべき場所であると思います。
それを破壊するのは、このうえない辱めで、たいへんな苦痛をもたらしたことでしょう。

人びとが大事に思うシンボルへの暴力の跡をこうした形で残すことは、非常に強いインパクトがあると思います。

ポーランドやリトアニアでは、ドイツの侵攻により90~95%のユダヤ人が殺されました。
継承者がなく、忘れられた墓地、朽ちていく墓地が多数あります。
建物が建てられたり、墓標が建築資材にされたりということもあるそうです。

それらの墓地を確認し、データベース化する活動もあります。



つづく。


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by chekosan | 2018-03-01 22:19 | ポーランド | Trackback | Comments(0)
ビルケナウ強制収容所跡を見学したあと、再びシャトルバスでアウシュヴィッツに戻りました。

ちょうどお昼ごはんの時間だったので、アウシュヴィッツ博物館のレストランで食事にしました。
受付や本屋さん、郵便局、軽食スタンドなどが入っている建物です。



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お昼どきでしたが、そんなに混んでいなかったので、スムーズに食事できました。
セルフサービスのレストランです。
ポーランドらしいメニューもあれば、パスタやピザなどもあります。
デザートもおいしそうでしたが、一皿が多いのでやめておきました。

私は「ポーランドの酸っぱいスープ」と書いていたスープとピザ。
このスープ、とってもおいしかったです。スラブ圏に来た!という感じがしました。

陽光あふれる穏やかな雰囲気のなか、みな、ごくごく平常通り食事しています。
さすがに若い学生の団体でも、きゃいきゃい騒いだりはしませんが、特別深刻な雰囲気でもありません。
そういうものなのだと思います。


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クラクフ市内に戻るバスまでだいぶ時間があったので(たしか13:45発?)、本屋さんを見ました。

ホントはここにある英語とポーランド語のを全種類!とか言ってみたかったんですが、さすがにそれは厳しいので、わかりやすい英語で熱心に説明してくれるお兄さんに勧められたものを。ゾンダーコマンドの証言集や、ある女性生存者の証言や…


下段右端は、アウシュヴィッツ博物館のHPからダウンロードできますよ。
アウシュビッツ=ビルケナウ その歴史と今


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下段左端の写真集『アウシュヴィッツ=ビルケナウ あなたの立っているところ』はおすすめです。
収容所だった当時の写真の位置を割り出し、同じ場所のいまを撮って並べた写真集です。
先にこれらを買って確認しながら回ると、より理解が深まるかと思います。

下段右から2冊目は見落としていたのを友人が教えてくれました。
ヨーロッパにおけるホロコーストの跡を紹介している本です。
やはりポーランドが多いですね。

漫画シリーズも買いました。絵柄は好みではないのですが(^-^;


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薄いパンフレットも入れてですが14冊で705ズオティ。この日のレートで24347円でした。思ったよりかかったなぁという印象。このとき買ったのは英語や日本語のものだからでしょうか。

かなり重くてかさばるので、本屋さんの隣の郵便局でそのまま送りました。箱選びから包装まで局員さんがすべてしてくださいました。あまり愛想は良くない方でしたが、大助かりでした。

こんな感じで厳重に!


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本屋さんの袋に入ったまま渡しました。なんていうんですかね、クッションにする詰め物も入れてくれていました。


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5.56キロ(?)で、230.10ズオティ。カード払いにしました。請求時のレートで7678円でした。だいたい一週間で問題なく届きました。リトアニアのときと送料もかかる時間も同じくらいかな? 

汗だくで本選びと郵送を終え、この旅の一番の目的は無事達成。アウシュヴィッツ解放記念日の切手や封筒も売っていたので、切手付き封筒を記念に買いました。解放記念日(1月27日)の消印つきです。


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帰りは大きなバスで。ほっとしてぐっすり寝てしまいました。

アウシュヴィッツに行ってショックを受けてフラフラになったという感想を目にすることがあるのですが、私はそうはなりませんでした。ぱっと見た感じ、周りの人もわりと平静だったように思います。


いや、平静に見えて、多大なショックを受けている人もいたのか?
私が「予習」しすぎて鈍くなっているのか?


次の日、熱を出して寝込みましたが、それは単なる風邪だと思います。
一番の目的を果たしてホッとしたせいだと思っていますが…



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by chekosan | 2018-02-26 21:07 | ポーランド | Trackback | Comments(0)
ビルケナウに残る建物の内部です。これはレンガ造りです。

家畜小屋のようですが、ここに人が寝起きしていました。

真冬は零下20度にもなる、じめじめした湿地帯なのに、天井もなく、床もなく、断熱材もなく、隙間だらけです。


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屋根と壁の間には隙間があるので、空が見えます… 経年劣化もあるでしょうが、それ以前の問題として造りが雑です。

収容者は3段ベッドに寝かされます。一段に一人ではありません。だいたい5人くらい詰め込まれたそうです。最下段はどうみても地べた(レンガ)です。藁などを敷いて寝たとのことですが、床はなかったのでしょうか。一晩で体を悪くしそうです。


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一応、暖炉は何か所にあります。が、建物がこんな造りでは効きませんよね。暖炉の近くは多少暖かいので場所の取り合いが生じたそうです。そうして収容者同士を反目させたのです。


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レンガになんか文字がいろいろ彫られていたんですが、当時のものなのか、見学者なのかは聞きそびれました。


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地べたが、このとおり思いっきり地べたです…


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一段に一人でもプライバシーもなにもないのに、一段に何人も寝させられたというのですから…


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私たちが見学した日は快晴で、寒さもそうひどくはなかったですが、それでも防寒具で覆えない部分(鼻とか、手袋を外したときの指とか)は、ほんの短い間で痛くなりました。

こんな劣悪な居住環境で、まったく足りない食事、夏のパジャマのような囚人服…

…と思いをはせても、見学者である私たちは、暖かい服を着こんで、暖房の効いたバスで移動して、見学後には温かい食事を好きなだけとれるわけです。

どうしたって、収容されていた人々の経験を完全に理解、体感することはできません。
といって、私たちが収容されていた人々と同じ苦痛を体験をする必要ももちろんありません。


それでも、こういう場所の存在を知ること、来ることに意味がないわけではありません。現地に立つことで、立体的、空間的な感覚を得ること、環境や空気や位置関係を肌で知ることができます。文字や映像資料で見るだけではぴんとこなかったことがストンと入ってくると思います。


つづく

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by chekosan | 2018-02-24 14:24 | ポーランド | Trackback | Comments(0)
アウシュビッツ強制収容所の第2収容所ビルケナウは、第1収容所から3キロほど離れたブジェジンカ村に造られました。

レンガ造りの建物から鉄道の引き込み線が長々と続いている有名な場所はこちらのビルケナウです。


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第1収容所からは、シャトルバスで無料で移動できますが、あとで博物館が出しているガイドブックを見て、徒歩で周囲を見ていけば良かったかなと思いました。

歩いて移動すると、囚人たちを強制労働させていたドイツ企業の工場や作業場、付帯施設などがあったところや、列車で連れてこられた人々が選別された側線と特設ホームのあとなどが見られるようです。

ビルケナウは、大量虐殺を目的とした施設です。第1収容所では収容しきれなくなってきたため、アウシュヴィッツの近くのブジェジンカ村の住民を立ち退かせ、家屋を解体して収容所を造ったのです。

ビルケナウは、アウシュヴィッツ第1収容所に比べると、はるかに広大です。

線路に沿って奥へと歩いていきます。

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奥へ向かって右側には、暖炉と煙突だけが立ち並んでいます。


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左を向くと、少し建物が残っています。


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進んできた道を振り向くと、あの光景、「死の門」です。


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列車が進んでいく方向、収容所の奥の方向です。見学者が進んでいく方向に黒いものが写っています。人々を満載にしてきた貨車のひとつです。



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こういう窓もないような貨車に詰め込まれ、立ちっぱなしで、飲食も休憩もできず、ここまで運ばれてくるのです。途中で亡くなった人もたくさんいました。

なかには、床板を抜いて決死の脱出をした人もいましたが、走る列車から落ちるわけですから、大けがをしたり亡くなったりします。助けた人も処刑されますから、助けてもらえることは稀だったようです。そうした話は回想録などによく出てきます。



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ビルケナウはいかにたくさんの人を効率的に殺すかを追求した施設です。大型のガス室4つもこちらにありました。しかし、そのうち一つは作業員たちの反乱で破壊され、残りもSSが退却するときに証拠隠滅のため破壊されました。

いまは、潰れた残骸しかありません。


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「死の門」を背にして右の奥のエリアには、死体を野焼きにした林や、砕いた骨を撒いた池があります。映画「サウルの息子」でも出てきます。ガイドさんとの見学では、その一帯には行きませんでした。残って見て帰ればよかったです。


別の筋を「死の門」方向に向かって戻ります。

かつて木造のバラックがたくさん建っていたところには、今は基礎部分と、暖炉と煙突しか残っていません。

撤収後もここに残った囚人の人々が暖をとるために燃やしたり、戦後に近隣の村民が建築資材として解体して利用したりしたからだそうです。


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つづく



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by chekosan | 2018-02-23 21:42 | ポーランド | Trackback | Comments(0)
アウシュビッツ第1収容所は、そのあたりの強制収容所のセンター的な機関でしたが、規模としては小さいです。小さくて収容しきれなくなったから、近くに巨大な第2収容所(ビルケナウ)をつくったのです。

門をくぐって少し歩けばすぐ端まで来ます。でも、電気の流れる鉄条網と監視塔があるので、逃げることはできません。


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この監視棟の手前の一画は「死のブロック」と呼ばれていました。
政治犯などを形だけの裁判にかけたり、地下牢に閉じ込めたりした棟と棟の間には、「死の壁」と呼ばれる処刑場があります。



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壁は復元だそうです。普段は花が手向けられていることが多いそうです。旗は、あのパジャマみたいな縞模様の囚人服と同じ色です。



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左右の建物の窓には目隠しをしたり、銃殺には消音の銃を使ったりしたそうですが… 
この閉鎖的な収容所内で隠せるようには思えません。



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ガイドさんからは特に説明がなかったような気がするのですが、「死の壁」近くにある、この木の枠(下の写真)は、絞首刑のためのものかと思います。映画「ソフィーの選択」で、複数の人が吊られているなか女囚たちの点呼が行われるシーンがありますが、そこじゃないかなと思います。


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絞首刑場の近くにある見張り台らしきもの。


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収容所の逆の端には、ルドルフ・ヘス所長が戦後、絞首刑になった場所が保存されています。



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この絞首刑場に向かって立って、首を右に向ければ、ヘス所長一家が住んでいた家が見え、左に向ければすぐそこにガス室があります。つまり、ヘス所長一家は、ガス室のごく近くで生活をしていたのです。

そのことはアウシュヴィッツを扱う本などで読んで知ってはいましたが、予想以上に近いなと感じました。住宅街のひとつの筋から次の筋までくらいの距離です。

下の写真は、柵の隙間からヘス所長の家を撮ったもの。左の木の奥に見える建物です。もともとあったポーランド人の民家を借り上げた(取り上げた?)ものだとか。この区画は入れませんが、普通に肉眼ではっきりわかる距離です。


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そして、首を左に向ければ、すぐそこにガス室。下の写真に写っている階段を上がるとヘスの処刑場です。
ヘスは、多くの人を殺害したガス室のすぐそばで処刑されたわけです。




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模型にもなっていた大規模なガス室は第2収容所(ビルケナウ)で、第1収容所のガス室は大きさだけでいえば、日本の公共の火葬場よりも小さいくらいです。いや日本の火葬場のサイズもいろいろでしょうが。


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内部も公開されています。撮影も許可されています。

左上に写っている天井の穴からガスを発生する殺虫剤を入れました。


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ガス室のすぐ隣が火葬場になっています。ここは天井も柱も真っ黒です。


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ガス室から、ヘスの住んでいた家方面を見た図です。


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第2収容所(ビルケナウ)見学につづく。




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by chekosan | 2018-02-22 21:49 | ポーランド | Trackback | Comments(0)
今回の旅の目的は、アウシュビッツ強制収容所跡を訪ねることでした。

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同博物館公式ガイドである中谷剛さんに連絡をとり、2月6日の午前9時から約3時間、案内していただくことになりました。

10分前集合に間に合うよう、クラクフのバスステーション(駅と隣接)を7時に出発するマイクロバスに乗りました。

バスステーションの有人窓口は7時にしか開きませんので、電光掲示板で出発場所を確認し、運転手さんから直接チケットを購入しました。片道69.3キロ、12ズオティ(その日のレートで406円)でした。



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博物館見学者だけでなく、普通の路線バスとして使う人もいて、途中での乗り降りもありました。マイクロバスはかなり狭いです。

帰りは大型バスに乗りました。こちらは片道14ズオティ(474円)でした。やはり大型バスの方が格段に楽です。

博物館前に着くと、運転手さんが ’Museum!’ と何度か声を掛けてくれました。え、ここ?という感じで数人が下車。私たちが乗った便は、意外と見学者よりも地元の人の割合が高かったみたいです。

2月は極寒期で、見学者は比較的少ない時期ではあるようですが、それでも8時半ごろに着いたら、受付はすでにたくさんの人でした。公式の案内には、2月ならガイドをつけなくても見学できるようなのですが、実際には、個人で見ている人はいなかったような…? 未確認ですが。



集合までに少し時間があったので、戸外の案内板をすべて見て行きました。まずは、この博物館の設立趣旨や寄付者(国)のことば。

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駐車場から受付までの道には、アウシュヴィッツと、その支所であるビルケナウが解放されたときの写真(連合軍が撮影したもの)。



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これらを一つ一つ見て、撮影して、受付の建物へ。この日の日本語ツアー参加者は12人?くらいでした。

受付の建物も当時から使われていたようです。いまはセルフサービスのレストラン、ブックショップ、軽食の売店、郵便局、トイレ(有料、2ズオティ)などが入っています。

※東欧はトイレは有料のことが多いです。小銭必要です。そのかわり係の人が番をしているので清潔で安心です。有料のトイレには手を拭く紙なりタオルなり乾燥機なりがあります。



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受付では、セキュリティチェックがあります。A4サイズ以上のかばん類は持ち込めません。受付手前の別の小さな建物に預ける必要があります(4ズオティ)。私もリュックは預けて、小さなポシェット一つになりました。

コートまでは脱がなくていいのですが、金属探知機を通ります。液体の持ち込みにも制限があります。

チェックを通過したところで、レシーバーとヘッドフォンを受け取ります。ガイドさんの声が直接ヘッドフォンで聞けるので、少しくらい距離が空いても大丈夫です。このシステムはとても良かったです。耳もあったかいし(笑)

受付の建物を出たところです。ここから博物館内(強制収容所の内部)に入っていきます。



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朝のアウシュヴィッツは寒い! 集合前は日本のみなさんと口々に寒い寒いと言い合いましたが、見学の大半は室内ですし、この日は晴れたので大丈夫でした。でも帽子やマフラー、ブーツは必須です。地面は凍っています。


有名な門をくぐります。「ARBEIT MACHT FREI 働けば自由になる」の文句は、ほかの収容所にも掲げられています。

かつては、3つめのBの文字が上下逆になっていると言われていましたが、研究の結果、これは当時の流行りの字体だったということがわかっているそうです。

※そう聞いてネットで検索してみたら、テレジーン強制収容所の同じ文句もBの上の方が大きかったです。




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門から先は収容所になります。二重の鉄条網が逃亡を阻止します。煙突がたくさんあるのは厨房(再現)だそうです。厨房の内部には入りませんでした。



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門を背にして進むと、煉瓦の瀟洒な建物が続きます。ガイドさんもおっしゃってましたが、これだけ見ると大学のキャンパスか何かのようなのです。


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建物の番地が入ったランプのデザインは、クラクフの街中でも見ました。パッと見だと普通のお家のようにも見えます。


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さて、いよいよ展示を見ていきます。


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つづく。


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by chekosan | 2018-02-20 14:58 | ポーランド | Trackback | Comments(0)