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中・東欧、ロシア、大学教育、美術展、映画鑑賞などなど


by chekosan

カテゴリ:ポーランド( 31 )


王宮広場からは、戦前の街並みを復元した雰囲気のある通りになります。いい感じです。



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ワルシャワのシンボル、戦う人魚が店の軒先にも。


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こういう壁の絵などは、やはり少し深みに欠ける気はしますが、しかし、瓦礫と化した街を最大限、復元したという、自分たちの街への愛と執念と美意識に感服します。




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こういう奥行き感、いいですよねえ~~。


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そして、市場広場。ここは常に人が集まってきて、写真を撮ったり、アイスを食べたり、露店を見たり、休憩したり。

広場の人魚像。白赤の腕章つけてますね。下は噴水のようになっています。

ここの人魚は小さいですが、あと2体見ることができたのですが、それらはすごく大きかったです。


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ヨーロッパの旧市街の広場は、どこも素敵ですが、ここはのんびり、こぢんまりしていて、好きな広場筆頭に近いかも。

ベンチもあって、ほえ~~っとくつろいで、アイスが食べれるんです。


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丸いのですくうタイプのアイスもありますし、やたら長身のソフトクリームもあります。このソフトは、ちょびっとピリピリしました。チョコにミントかなにかが入っているのかな?


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人魚像と写真を撮る人びとを眺めながら、低空飛行してくる鳩にきゃあきゃあ言いながら、ソフトクリームを分け分けする幸せなおやつタイム。


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迫りくる鳩。平気で寄ってくるので、ちょっと怖い。


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ポンプで水を出す人、多数。(⌒∇⌒) もちろん、うちのチビッコもやりました。


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露店の絵を見るのが好きなチビッコ。旅先ではどこに行きたいとか行きたくないとか言わないのですが、めずらしく「もう一回広場に行って、絵を買いたい」とリクエスト。


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じっくり吟味して、この広場のスケッチ画をご本人から購入しました。


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ワルシャワは普通の都会だし、あまり面白くないという声もあるのですが、私たちは居心地がよかったです。

現代的なエリアにしても、旧市街みたいなエリアにしても、郊外の公園にしても、人はいるけど多すぎず、危険を感じることがなく、びくびくキョロキョロしていなくて良いというか。

景観、街並み、個々の建築物の美しさで言えば、プラハやバルト3国の首都の方が質が高いとは思いますが、ワルシャワはスレてない感じがして、でも観光客にも優しい感じがして、ずっと気持ちを楽に過ごすことができました。






by chekosan | 2019-08-21 22:47 | ポーランド | Trackback | Comments(0)
今回の旅行は、ワルシャワだけにゆっくり滞在して、だいたい午前と午後にひとつずつ、一日に2つくらいの施設を見学しました。

その移動や前後に観光名所を通れば、そこもじっくり見るという感じで、トータルすれば、まあまあ、いろいろ回れたのではないかと思います。

宿から徒歩でちょいの民族博物館を見たあとは、向かいの三位一体教会を眺めて、無名戦士の墓へ。





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うまく衛兵さんの交代も見れたのですが、動画や写真の撮影に失敗してました(;^ω^)

到着翌日で、風邪を引きずっていて、なにかとモタモタしてました。


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ここは広くて美しい公園なのですが、残念ながら一度だけになりました。


そのあと、さらに徒歩で、クラクフ郊外通りを通って、旧市街方面へ。このルートは何度か歩きました。


コペルニクスの像。


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広々していて、ベンチもたくさんあって、見どころもあって、好きな通りです。


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アイスは、ほぼ毎日、食べました(笑) ワルシャワにも、そこらじゅうにアイス屋さんがあって、いろんな味を楽しめます。だいたい5ズオチ。どれもおいしかったです。

この通りは、歩くたびに、道路工事をしているおじさんたちを子と観察していました。ポーランドの工事のおじさんたちって、おそろいのTシャツとつなぎを着ていて、がっしりしていて、たくましい。そして、やはり10時や3時にお茶の時間を取っている模様(失礼かなと写真は撮らず)。



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ベンチといえば、この通りには、ショパンのゆかりの場所に、ショパンの音楽が流れるベンチがいくつかあります。


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ボタンを押すと曲が流れます。曲はベンチによって違います。





戦争で瓦礫になったのを、こうして再建、復元したんだよということを示しています。


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大統領官邸かな、座り込みでなにやら主張をしている方々がおられました。


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ポーランドを代表する詩人、ミツキェヴィチ像は、数ある像のなかでも別格という印象でした。詩人って尊敬されていますよね、ヨーロッパでは。


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王宮広場は開放的で、みんな楽しげで、大好きなところ。何度か行けたのですが、そのたびに写真を撮っていました。

プラハのお城は丘にそびえたっていてランドマークになっていますが、ワルシャワの王宮は、ひょいと入れるような親しみやすい感じ。

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近くには、カティンの森の犠牲者を悼む碑(と思われる)。

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王宮広場に面したホテルのマスコットおじさん(?)



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旧市街を進んでいきます。

つづく。





by chekosan | 2019-08-21 00:22 | ポーランド | Trackback | Comments(0)
ワルシャワでは、超便利な場所に宿を見つけました。

Świętokrzyska という、地下鉄の1号線と2号線がクロスする交差点のすぐ近くです。

ワルシャワのランドマークである文化科学宮殿にも近く、どこに行っても迷わず帰れる場所です(笑)

ということで、地下鉄にはとてもお世話になりました。

で、乗るのが楽しかったのが、2号線! ホームがお洒落なんです!

では順に辿ってみましょう~~♪

こちらは、Świętokrzyska の入口です。屋根の形がMです! 

ちなみに、このガラス?屋根の色は、ホームのテーマカラーと合わせてあるんですよ!


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ホームに降りていくエスカレーターからなんだかワクワクします。

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ワルシャワの地下鉄は、モスクワやプラハほどは深くないので、エスカレーターは長くなく、速度もゆっくりです。

ホームの壁には、駅名がデザインされています。


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車内はこんな感じ。ワルシャワカラーの黄色と赤でデザインされているようですね。


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シートはこんな感じ。


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西の終点、Rondo Daszyńskiego には、ワルシャワ蜂起博物館に行くときに乗り降りしました。赤がテーマカラーです。


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東に一駅戻ると、Rondo ONZ です。白ですね。


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Świętokrzyska を通り越して、東に行くと、Nowy Świat-Uniwersytet です。繁華街の駅です。

ここは特に近未来的でかっこいい~! 薄紫ですね。


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Centrum Nauki Kopernik は、コペルニクス科学センターや、ヴィスワ河畔の人魚像の最寄り駅です。テーマカラーは水色。

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ちょっとわかりづらいですが、奥の方に入口が写っています。手前は地面から水が出る仕掛け。小さな子どもたちが水遊びを楽しんでいました。


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Stadion Narodowy は残念ながら、乗り降りしなかったです。2号線の全駅制覇はできず、残念!

東方面の終点、Dworzec Wileński は青がテーマカラーです。ここは、動物園に行くときに使いました。


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入口も青です。



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ということで、全駅は制覇できませんでしたが、地下鉄ウォッチングもワルシャワ観光の楽しみの一つでした!






by chekosan | 2019-08-17 01:34 | ポーランド | Trackback | Comments(0)
ポーランド滞在も残りわずかになり、さあ最後にどことどこに行っておこうかと頭を悩ませました。

ワルシャワにもまだまだ見るところはあるし、日帰りでウッチあたりに行きたいなとも思いました。

でも、コペルニクス科学センターはネットからの予約がなぜかうまくいかない、ポーランド鉄道のネット予約も同じく。

さらには、子が以前、深爪した足の指が痛くなってきたというので、あまりたくさん歩かせるわけにいかなくなり、バスや車のガイドツアーは子が酔う恐れあり…

ということで、最後の方は、あまりたくさん歩かないで済むところで、かつ見ておきたいところにしました。

出発の前日はとりわけ体を休めたり、荷物の整理を始めたりしたいので、朝ゆっくりめに動いて、近いところに一か所だけ行くことにしました。お昼ごはんのあとはだらだらできるよう、買い物や食糧消費も調整していきました。

で、最後に訪問したのは、Museum of Life under Communism = 共産主義時代のポーランドの生活を体感する小さなミュージアムです。


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こちらは、宿を予約した Booking.com からのお誘いメールで見つけました。予約すればいくらかお安くなります。予約といっても、空いていれば10時から18時の間でいつでもどうぞ、キャンセルも可能というゆるいものなので気楽です。

予約するとQRコードのついたメールが届くので、それを提示すればOK。


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このミュージアム、はじめは、ワルシャワを古い車で回るガイドツアーをされていたご夫妻が、プラガ地区という川の対岸に、社会主義期の住宅を再現した部屋をつくって、ツアー客に見せていたそうです。

一般公開するミュージアムに発展するにあたって、市街の中心部にある、Plac Konstytucji (憲法広場)に面した大きな建物の2階に移転しました。

この広場は、戦後に復興されたときに、いかにも社会主義的なレリーフがはめこまれた、立派な建物ができました。ミュージアムのコンセプトにぴったりな場所です。

レリーフのひとつ。

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広場が見えるミュージアムの窓あたりには、広場の復興の様子がわかる資料が展示してあり、窓には、その資料にある写真がどこなのかがわかるよう、資料番号のシールが貼ってあります。


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この展示がすごくツボにはまりました。瓦礫と化したワルシャワの復興の様子と、今現在の様子が対比できて、とてもわかりやすい! 「現場」感があります。


ミュージアムは、面積的には小さいのですが、おしゃれにポップにつくられています。じっくり見ていくとけっこうな時間、楽しめます。


政治経済のコーナーから始まり、

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昔のニュース映画が観られるミニミニシアターもあります。これ、全編観たかった! またワルシャワに行くことがあったら挑戦しようかな。



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生活必需品などが並び、

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ファッションコーナーもあり、

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当時のソーダの自動販売機もあり、

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国産車のコーナーではなんと、


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フィアット(FIAT) に乗れちゃいました!


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典型的な団地を再現したお部屋は、懐かしい雰囲気。プラハでホームステイさせていただいたお宅を思い出します。


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共産主義時代に実在した食堂とカフェを模したコーナーもあります。コーヒーやソーダ、アイスや駄菓子をここでいただくこともできます。


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私たちも、1ズオチのソーダと、駄菓子でひとやすみ。


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一番奥には、子どもの世界。


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ほかにも思わずたくさんの写真を撮ってしまいました。

ーーー

普段教えている学生たちの世代にも、この時代の負の側面についてのイメージが強すぎて、旧社会主義国家は暗い、怖いという印象がしみ込んでいます(ですが、どこからそのイメージは仕入れたのでしょう? そこも調べてみたい…)。

でも、負の側面もあったにせよ、ごくごく日常の生活も営まれていました。

ここはたしかに共産主義(社会主義)時代のポーランドの生活を知るミュージアムではありますが、日本生まれ日本育ちの私にも懐かしく思えます。

それというのも、日本でも、同時代には、似たようなインテリア、ファッション、商品が流行していたからです。団地生活においては特に、国やイデオロギーの違いよりも、同時代の共通性の方が感じられます。


だって、起き上がりこぼし(写真の赤丸部分、下に拡大あり)なんて、色は違うけど、デザインまるっきり同じなんですよ! 
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ちなみに、黄緑のTシャツは、前日にお土産物屋さんで買った、いかにもポーランドらしい柄のもの。買って早速着ています(笑)


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ベルリンやプラハで同様のコンセプトの展示を見たときから感じていることですが、日本で「昭和ブーム」が起こったように、「共産主義時代(社会主義時代)」も、もはや懐かしみを覚える「時代区分」になっているなあと、あらためて感じたのでした。



by chekosan | 2019-08-15 21:28 | ポーランド | Trackback | Comments(0)
ユダヤ人博物館や、ワルシャワがドイツに占領されていた時期に抵抗運動に関わった人びとなどを拘留した機関などを見学したのは、ワルシャワに来て一週間くらい経ったころ。

それまでの一週間、ゆるゆる徒歩やメトロでワルシャワの見どころをあちこち回ることによって、中心部の広さや位置関係を肌で感じとってきたころでした。

ユダヤ人博物館のショップで購入したゲットー地図を見たときには、ワルシャワ・ゲットーの範囲や広さを、ああ、あのあたりもそうなのか、あそこまで入るのか、というような空間の感覚がついてきていました。


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ワルシャワ・ゲットーには、狭い範囲に40万を超えるユダヤ人が押し込められたというように言われます。たしかに一人当たりの面積にすると狭いのですが、面積的には小さくありません。

非常におおざっぱに言うと、ガイドブックでワルシャワ中心部として地図に掲載されている範囲の半分くらいに当たります。

時期によってゲットーの境界は変化するのですが、最大時で、いまの文化科学宮殿あたりが南端、北西の端がユダヤ人墓地、東は旧市街の近くまで含みます。

強制収容所への移送を逃れて、ゲットーに隠れ住んだ人がいたというような記述を読んでいて、よく見つからなかったものだと思っていたのですが、なるほど、この広さがあればどこかには隠れられると思いました。もちろん、食料や生活必需品をどうするかという問題はありますが。

そのゲットー地図をざっと見て、残りの日で、どこに行っておこうかと考え、「戦場のピアニスト」「コルチャック先生」でも印象的な、強制収容所に移送されるときの集合場所 Umschlagplatz 跡だけでも行っておこうと決めました。

宿からトラムで数駅。大きな通りの交差点は、近代的な都会の街並みです。

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ちょっとだけ歩くと、少し時代が古い建物や、普通の団地が並びます。


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えっ!? これ?? 


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逆方向から見た図。左の木の奥の白い壁が跡を示すモニュメントです。



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映画などで出てくる雰囲気とあまりに違う。すっきりとした住宅地の緑地のようです。ただし、ゲットー地図によると、メインの集合場所はこのモニュメントの場所そのものではなくて、道の向かい側の緑地あたりなのかな?


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そして、モニュメントの隣の建物と、向かいの緑地の隣にある建物は、どうやらゲットーの頃から残っている建物のようです(多分)。どちらも高等教育機関などになっています(先ほどの写真)。


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いまはこういう感じなのかと少し意外に思いながら、ゲットー記念碑をもう一度確認しに移動しました。

少し歩くと、石に文字を刻んだ記念碑が現れます。どうやら、ゲットー跡に、著名人の記念碑をいくつも設けてあるようです。

なんと2つ目くらいで、コルチャック先生の記念碑に遭遇しました!

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この頃には、私も子も日々のまちめぐりで少々足に疲労が蓄積してきていたので、コルチャック先生の運営していた孤児院詣ではあきらめていました。思いがけず石碑に出会えて感動しました。



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Stawki 通りと、Dubois 通りの角です。


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何日も歩き続けて、ちょっと足が痛いね、電動スケーターやレンタサイクルだったら楽だったねと、子と言ってたのですが、乗り物だと、こういうものは見落としていたかな。


そのあとも、石碑はいくつもありました。いちいち撮影しましたが省略。

そして、古墳のようなものが。小さな石がたくさん並べてあるということは、ユダヤ人の追悼の場的なもののはず。


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果たして、そうでした。ゲットーの抵抗運動の拠点の跡でした。Bunkier Anielewicza ( Miła 18)

こうした拠点はゲットー内にいくつもつくられ、そしてドイツに攻撃されて、多くの人が亡くなりました。


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イスラエル国旗がかけてありました。


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古墳のようと感じたのは、まったくそのとおりで、ここに多くの方が眠っておられるのでした。

Umschlagplatz と、ユダヤ人博物館とゲットー記念碑の中間くらいの場所です。

そこからユダヤ人博物館への道にも、まだまだ石碑が続くのでした。





by chekosan | 2019-08-14 01:17 | ポーランド | Trackback | Comments(0)
ユダヤ人博物館、パヴィアク監獄と続いて見学したワルシャワ・ダークツーリズムデー。ラストは、ドイツ占領下、ゲシュタポの本部に使われていたMauzoleum Walki i Męczeństwa(闘争と殉教の霊廟)です。


ここもまた、周りは普通の高層住宅地。間違えたかなあ? こんなところに拘置所があるのかと不安になりながら、裏手にあたる建物からぐるっと回ると…

え?? こんな立派な建物?? それも現役の政府機関(教育省)が入ってる建物!と、ちょっと面喰いましたが、ゲシュタポが本部にしたくらいですから、立派な建物なわけですね。



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一瞬、躊躇しますが、門扉のすぐ左なので、問題ないです。


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ここはさらに小さい空間です。でも本物。


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房の壁には、収容された人たちが彫った文字などが残っています。房の内部には入れませんが、どの壁にどういう文字が書いてあるかが入口付近に示されていて、目を凝らせば見えるものもあります。


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これはわかりやすいです。

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尋問を受ける前の控室。何昼夜もここにじっと座らされ、寝ることもしゃべることも動くことも許されなかったそうです。

同じ方向に座る様子から、「トラム」と呼ばれていたとか。。。

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尋問室は一見、普通の事務室っぽいですが、拷問を受けた椅子や道具も展示してあります。



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尋問(拷問)を受けている間、悲鳴が聞こえないよう、廊下のラジオを最大音量で流していたそうです。その様子を再現したような音が流れていました。


廊下の行き止まりには、苦しんで倒れる人の映像。

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こういう映像や音の演出は、ちょっと安っぽくなるんじゃないかと思わないでもないですが、こうした施設を訪れた人の感想を見ていると、けっこう恐怖やショックを受ける人も多いようなので、「効果」があるということでしょうか。


バルト3国では、ソ連KGBの本部や支部の牢獄が公開されていて、それらの重々しさ、最近まで使っていた生々しさが強かったです。

ワルシャワの場合、それよりも前の第二次世界大戦中のことなので、そういう生々しさは薄れている感じはします。

とはいえ、新しく設けられた施設ではなく、本当に拘留、尋問、拷問が行われていた現場というのは、やはり一種、独特な空気をもっているように思います。

なにより周囲との関係性、その後の使われ方などを肌で感じられるのが、現場を訪れる醍醐味というか。バーチャルでは得られない感覚だと今回も思いました。

あまり知られていない場所のようですが、小さくともインパクトのある施設でした。

翌日は、あらためて、ホロコーストのあとを少したどり、ワルシャワ・ゲットーの規模や空間を感じてきました。

つづく。



by chekosan | 2019-08-11 00:06 | ポーランド | Trackback | Comments(0)
ユダヤ人博物館を見学したあと、続いて徒歩でパヴィアク監獄に行きました。

ここは、1835年から44年まで、ポーランド人の政治犯が投獄されてきたところです。もともとは155×12メートルという大きな施設でした。

1939-44年のドイツ占領時には、ゲシュタポがポーランド人政治犯を収容するために利用しました。10万人が収容され、約3.7万人が銃殺、約6万人が強制収容所に移送されました。

1944年8月21日、ドイツがワルシャワから撤退するにあたって、パヴィアク監獄を爆破し、証拠隠滅をはかりました。そのため、収容者の記録も失われてしまい、犠牲者の正確な全容はいまだわかっていなそうです。

監獄は全壊したのですが、敷地内の木が一本残りました。木自体は生命を終えたのですが、シンボルとして保存するため、枝や幹の型を取って鋳造したものが建てられています。


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建物そのものはなくなっていますが、当時の様子がわかる博物館があります。




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ここの特徴は、収容されていた人たちがなんとかして手に入れた材料で作ったものたちの展示です。


こちらのハートのマスコットには、うまく撮れていませんが、PAWIAK と刺繍されています。

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こちらは、オペラ蝶々夫人のお人形。少しずつ手に入れた材料で作られたもの。詳しくは、田村和子『ワルシャワの日本人形』(岩波ジュニア新書 2009)に詳しいです。


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とても上手なイラスト。ここにいる人たちの似顔絵でしょうか。


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トランプやチェス。人間って、過酷な状況でも、なんとか平常を保とうとし、なにかを作り出して、なにかしようとするのだなと思いました。

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そのほかにも、さまざまな「作品」が展示されていました。



そんなに大きくはないのですが、実際に収容されていた人たちが残したものの放つ真正性を感じました。

ユダヤ人博物館からの道は普通の団地で、ひょこっとこの監獄(跡)が現れるということも、ワルシャワがドイツによって更地のようにされてしまったことをあらためて感じさせるのでした。


つづく。


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by chekosan | 2019-08-10 23:24 | ポーランド | Trackback | Comments(0)
木曜日はユダヤ人博物館が無料公開日。ここもたくさんの人が訪れ、展示を見るのにかなり時間がかかるようだと事前に読んでいたので、開館に合わせて行きました。

手前はゲットー記念碑です。博物館は比較的新しくて、斬新なデザインです。ユダヤ人がポーランドに移り住んだ頃から現代までの歴史を紹介する博物館です。

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アウシュヴィッツもそうでしたが、ここも入口でセキュリティチェックがありました(翌日に訪れたシナゴーグでさえあったのには驚きました)。

いまでも嫌がらせや暴力的な行為が起こりうるということでしょうか…

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とはいえ、ピリピリした雰囲気ではありません。とても広くて、主に体験型の展示中心なので、ちょっとテーマパークっぽい感じです。


多くの人はオーディオガイドを借りて回っていましたが、ワルシャワ蜂起博物館でオーディオガイドが非常に時間がかかったので、私たちはやめておきました。ちなみに日本語のオーディオガイドはありませんでした。

展示は、タッチパネルでめくっていくもの、触れるようになっているもの、説明板など、とにかく多いです。もしもすべての説明を読んで回ったら、一日がかりではないかと思います。

空間に工夫があるので、ただ歩いて回るだけでも楽しめます。

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ポーランドが3つに分割されたときの部屋。

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床に分割した境界線が書かれています。


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ポーランドのユダヤ文化を表現するコーナー。

音楽や、

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ダンス、

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学問、


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学校。


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映画館やレストランが並ぶ街の様子。新聞もたくさん発行されていたようです。

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ここでも子どもたちの学習ツアーに遭遇しました。

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しかし、第一次世界大戦以降は、暗黒な雰囲気になっていきます。


第二次大戦中、ポーランドのユダヤ人は大半が、ポーランド国内や、近隣諸国の森や強制収容所に連れていかれて、亡くなったり殺されたりしました。

一昨年、訪れたリトアニアのパネリアイ(Ponary)の森の虐殺を説明しているもの。

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壁一面に身分証明書(だったか)を模したタイルが。


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世界大戦以前までのテーマパーク的展示から、どんどん照明が落ちていき、通路が狭くなり、深刻な状況を深刻に伝える展示になっていきます。

はじめの方は広い空間にたくさん人がいたのですが、なぜか後の方では減っていくような感じがしました。

展示がたっぷり過ぎて、やや印象が散漫になるような気もしましたが、千年に渡るポーランドのユダヤ人の歴史を網羅する博物館なので、ある意味、仕方がないのかも。

しっかりみっちり学ぼうと思うと、半日は余裕をもっておきたいところです。

オーディオガイドなしで、古い時代はわりとすーっと見て行った私たちでも、2時間はかかりました。



ーーー

外には、ゲットー記念碑以外にもいくつか記念碑があります。

こちらは、ヤン・カルスキの像。ゲットーに潜入し、そこでの悲惨な状況を連合国側に伝えようとした人です。クラクフにも像がありました。ポーランドでの尊敬度が高いことがわかります。

ヤン・カルスキについての説明はこちら

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この日は、つづいてパヴィアク監獄、ゲシュタポが本部として使っていた拘置所にも行きました。

一週間経って、いよいよダークツーリズムな一日。

つづく。





by chekosan | 2019-08-10 06:34 | ポーランド | Trackback | Comments(0)
ゆるゆるワルシャワの見どころを回っています。

ショパン博物館も水曜無料。でも一時間につき70人しか入れないということで、無料日は予約必須と事前学習で知りました。

ずるずる予約せずにいたのですが、すでに動物園内のヴィラや、コペルニクス科学センターで、予約せずに行って入れなかったので、二度あるころは三度あるにならないよう、当日朝に17時からの枠を申し込んだところ、問題なく取れました。三度目の正直。

予約は公式HPに載っているアドレスにメールをすれば返事がきます。〇月〇日何時から、何人、予約したいと書けばOKです。


建物はそれらしき雰囲気ですが、周囲は思いっきり現代的なビル群です。


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内部の展示も現代的。

革命のエチュードの楽譜。「革命」、大好きなので興奮です♪

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全体的にハイテク展示です。タッチパネル方式が多いです。こういうパネルの展示って、うまく動かなかったり、やたら時間がかかったりするわりにあまり印象に残らないなと思っていたのですが、今回、良さがわかりました。それがこちら。

1848年用のスケジュール帳を、現物は閉じて展示してあるのですが、

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パネルを操作すると、一枚一枚、中身を見ることができるのです!! ショパンともなるとプライバシーもあったもんやない! まあ、あまり記入していませんでしたが(笑)

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展示の点数はけっこう多くて、ひとつひとつをていねいに見ていくと時間がいくらあっても足りないかも。

しかも、自動演奏するピアノとか、いろんな曲を聴けるブースがあったり、ホールではショパンコンクール?の映像を流していたりするので、それらすべてを網羅したとしたら一日がかり、いやもっとかかるかも。


こちらは、3つほど用意してある楽譜を置くと、曲が流れる仕組み。

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でも、私はモノ系展示が好きです。

ショパンの左手とか。

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ショパンが最後に使っていたピアノとか。

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ショパンのデスマスクとか。


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ショパンのデッサンとか自筆譜とか、ジョルジュ・サンドのデッサンとか、他の人が書いたショパンのデッサンとか、いろいろ。

ーーー

ミュージアムショップは、案外あっさりしていました。いろいろ置いてはいますが、わりとおとなしめのものばかり。ワルシャワのミュージアムショップ、どこもそういう印象です。

日本語版の博物館カタログがあったので購入。CD付きだったので、宿でさっそく聴いて楽しんでいます。ワルシャワの宿で、ワルシャワのショパン博物館で購入したCDを聴く。う~ん、ショパン尽くし~♪

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チビッコは小5くらい?でピアノもやめてしまいましたが、そこそこ音感はついて、ショパンの曲も何曲か口ずさむくらいにはなりました。博物館も、そこそこ楽しんでくれたようです。良かった良かった。(^▽^)






by chekosan | 2019-08-09 04:08 | ポーランド | Trackback | Comments(0)
ワルシャワは第二次大戦中に、ドイツによって徹底的に破壊されました。

戦後、基礎と瓦礫しかないところから、かつての街並みを復元し、ユネスコの世界遺産にも登録されました。

王宮も戦後に復元したものです。多くの市民の募金も活用されました。

水曜日は無料公開の日なので、朝一番に行ってきました。


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建物自体はドイツ軍にボロボロにされてしまったのですが、それまでに美術品や装飾品などは避難できたものもあったようです。




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用途によって、玉座も何か所かに設けられています。

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みんな写真撮りまくりなので、浮かれていろいろ撮ってしまいました(笑)



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きりがないので、最後にレンブラントの作品を。


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ワルシャワはとにかく灰燼に帰してしまったため、復元した旧市街などもどうしても建物に「若さ」が出ています。王宮もしかりで、経年による空気感や重みは感じません。

しかし、街や王宮の起こりと、破壊と、そして復元の過程を紹介したコーナーを見ると、ワルシャワの、ポーランドの人びとが、街と国のシンボルの復元にかけた熱意に感嘆せざるを得ませんでした。

ワルシャワは、プラハやタリンのように中世や近代からの建物が残っている街の美しさとは別種の、市民が「取り返した」歴史を熱く伝える街だなあとつくづく感じたのでした。




by chekosan | 2019-08-09 01:48 | ポーランド | Trackback | Comments(0)