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by chekosan
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共産主義時代へのノスタルジー (1)

1989年にいわゆる東欧諸国で次々に共産党一党独裁体制が崩壊して15年あまり。
この間、旧東欧諸国はぞくぞくとNATOやEUへの加盟を果たすなど、急激に変化しました。
一方で共産主義時代を懐かしむ声も高まっています。
そして観光資源としての共産主義時代への注目も高まっています。

数回に分けて、Washington Times  2004年8月11日の記事 East Europe's communist nostalgia (by Gareth Harding)  をベースに、
東欧のノスタルジーについてご紹介します。

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チェコ共和国の首都プラハの中心街、ナ・プシーコピェという目抜き通りに2001年、
「共産主義博物館(Muzeum komunismu, Museum of Communism)」 
がオープンしました。
マクドナルドの真上、カジノのお隣。
資本主義を象徴する最たるもののご近所という、これ以上ない皮肉な立地です。

このミュージアムは3つの展示室からなり、
当時のポスターや社会主義レアリズムの絵画、
レーニン・マルクスの彫像や軍服など様々なものが展示してあったり、
商店や学校を再現したコーナーがあったり、
当時のフィルムを映写する部屋が設けられています。
館内の様子はVisual Tourのページから見ることができます。

ミュージアムのサイトの中にはE-cardsのページがあります。
これは共産主義時代の典型的なポスターの絵柄に、
皮肉たっぷりな英語の文句をのせたもので、
メッセージをつけてカードのようにメールで送れるというものです。

この博物館を開いたのはアメリカ人ビジネスマン。
オープン時、ラジオ・プラハが設立者にインタビューしていますが、
それによると学生やチェコの年金生活者には割引があり、
「元政治囚や旧体制で苦難を強いられた人は入場無料」だそうです。

とはいえ、開設当初の入場料は130コルナ。映画の料金に相当する額です。
決して安くない値段です。

現在の入場料は、博物館のHPではわかりませんでしたが、
プラハの観光案内サイトによると180コルナのようです。

筆者(橋本)はこの博物館に行ったことがないので内容について評価はできませんが、
どうやら外国人観光客を対象にした「観光名所」の性格が強いと思われます。
  
  
Commented by naocom at 2005-07-27 19:16 x
こんにちは。naocomと申します。
去年、共産主義博物館を訪れました。
わたしが持っていた古いガイドブックには載っておらず、
偶然目にした電柱広告の住所をたよりに行きました。
外国人向け「観光名所」にはちがいありませんが、わたしはそれなりに満足して帰りました。
共産主義を風刺する絵はがきもたくさん買いましたよ。
Commented by chekosan at 2005-07-29 07:26
naokom様 こんにちは。ようこそおいでくださいました。
共産主義博物館、実際に行かれた方のコメントをいただけて嬉しいです。
私も一度行きたいと思っています。
またぜひ遊びにいらしてくださいね。
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by chekosan | 2005-07-20 16:30 | 東欧全体 | Trackback | Comments(2)