東欧やロシア(ソ連)の庶民的な料理を集めた、イスクラ『ノスタルジア食堂 労働者の在りし日の食卓 東欧旧社会主義国のレシピ63』(グラフィック社 2020年)で、
素朴な料理2品にトライしたら、ずいぶんおいしかったので、勢いづいて、もう一冊の『
ノスタルジア喫茶 子どもの頃の懐かしい味 ソヴィエト連邦のおやつ事情&レシピ56』(2021年)から、3品にチャレンジしてみました。
ハルヴァとは、「ユーラシア大陸の広い地域で食され、原料は穀物、砂糖(はちみつ)、水、油脂と香料」で作られる、シンプルな甘いお菓子の総称ですが、プディング状だったり、わたあめのようだったり、積み木のようなカチカチのものもあったりと、地域によって形状や食感のバリエーションがあるのだそうです。
ということで、1種類目は、ウズベキスタンの牛乳のハルヴァを作ってみました。ういろうくらいの硬さになるとのことでしたが、お菓子作りに慣れていないわたくしが作ると、ピーナッツバター状になりました。なんで? どこで?(笑)
好きなナッツを入れるとあったので、パン作り(ホームベーカリーで毎日焼きたて)で常備しているクルミを入れてみました。もっと塩味のきいたナッツをたっぷり入れると、ハルヴァの甘さとバランスが取れていいかなと感じました。
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日を替えて、ハルヴァの2種類目は、タジキスタンやウズベキスタンのとろとろハルヴァ。
こちらは、もしかしたら、もっととろとろな設定だったのかもしれませんが、私が作ると、やはりペースト状に。スプレッドっぽい感じになりました。色は見本より薄い…
このまま食べるもののようですが、それでは甘すぎるので、塩味だけのシンプルなクラッカーにつけてみたら、大好評!! ものすごい勢いでクラッカーとハルヴァが減っていきました(笑) 下の写真では、右の味噌みたいな方です。
ミルクハルヴァ(薄い色の方)は、クラッカーにはあまり合わなかったです。(^▽^;) パンには合うかも?
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とろとろハルヴァと並行して作った3品目は、昼食にできそうな、アゼルバイジャン発祥のおやき(グタブ)。
強力粉でつくる皮で、お肉と玉ねぎの具を包んでいます。巨大なギョウザという感じですね。カリカリに揚げるバージョンもありましたが、前回のチャレンジも揚げ物系だったので、焼くだけのバージョンにしました。
皮がかなりしっかりしているので、崩れなくて扱いやすいです。
見本はもっとペタンコだけど、肉と肉汁がはみ出ないようにと思って閉じたら、まるっきり巨大ギョウザになってしまった。( ´∀` ) 火は問題なく通りました。丸っこいのも、可愛いでしょ。
次男が生地を伸ばして丸くしてくれました 私より器用…
これねえ、すっごくおいしいです! 味付けはシンプルこの上ないのですが、肉汁がたまらな~い。人に出せる出来!!
第一弾の4個は、揚げ焼きっぽくなりましたが、第二弾の4個は、カリっと色も薄めに。その方が、肉汁が閉じこめられて、おいしかったです。
クセのないギョウザな感じなので、ラー油をつけたらいいかも。うちはラー油を常備していないので試せませんでしたが。ポン酢も合いました。
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グタブの生地を発酵するのに30~40分かかるので、10時半ごろから作り始めて、発酵させている間に、とろとろハルヴァを作りました。初めての料理なので、慎重になりすぎて、レシピの想定時間よりも長くかかったと思います。
ちなみに、どちらも作り方はシンプルですが、わりと目と手を離せないです。みっちりお昼までかかってしまいました。時間と気持ちに余裕のある休日の午前にトライして良かった(笑)
分量や作り方の詳細は、『ノスタルジア喫茶』をご覧くださいね。
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そんなこんなで、珍しくお料理ネタを2本も書いてしまいました。海外行けないからね~、せめて気分だけでもね~!
また気が向いたら、他のお料理も作ってみるかもしれません。