数多くの催しが中止・延期になっていく今日この頃。
私が登壇する講演会(関西チェコ/スロバキア協会主催)も、3月28日の予定が5月末に延期となりました。
そんななか、無観客公演の無料配信や、美術館からの生中継サービスなどが話題を呼んでいます。
3月7-8日には、我が滋賀県の誇るびわ湖ホールが、ワーグナーの5時間に及ぶオペラを無観客で上演し、インターネットで無料配信しました。驚くほど多くの人が視聴し、同時にTwitterで解説したり、感想を描き込んだりして、おおいに盛り上がりました。確実にオペラ・ファンのすそ野を広げ、びわ湖ホールファンを増やしたように思います。
3月29日には、ニコニコ生放送で、京都国立近代美術館(休館中)で開催しているはずの「チェコ・デザイン100年の旅」展からの生中継がありました。
チェコ文学者の阿部賢一氏など複数のゲストが、展示室内を回り、解説をしていく様子を生で配信するという企画です。
インターネット放送はテレビよりも時間に余裕があるようで、予定を大幅に超えて、2時間40分にわたっての中継でした。
これまで、ニコニコ動画は、視聴者のコメントが画面上に流れてくるのが好きではなくて、ほとんど観たことがなかったのですが、先のびわ湖ホールのときに「一緒に観ている」感が楽しかったので、今回はコメントも流しながら観てみました。
そうすると、視聴者がどこ(どの作品)に関心を持つのか、どんなことを知らなくて、どんなことは知っているのかといったことがよくわかり、いろいろと発見がありました。
ほぼノンストップで2時間40分、PC画面で映像を観て、コメントを読んで、話を聴くのは少々きつかったですが、なにかを人と一緒に観て、反応をリアルタイムで知るのは、なかなか面白いものだなと思いました。
解説の方たちも、それほどきっちりセリフを決めていた感じではなく、臨機応変に話されていたようで、ちょっと間が空いたり、お互いに触発されて重ねるように話したりするのがリアルで、かっちり定めたプログラムよりも生き生きしていたように思いました。
ただし、しゃべりっぱなしなので、人名や作品名などが流れてしまう欠点はあります。が、それも物知りな視聴者がコメントで流すので、ある程度は補えていたように思いました。
こちらの本が今回の展覧会とコンセプトが近いので参考になると思います。
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いま、4月からの授業をどうするか、教育関係者は頭を悩ましています。
すでに多くの大学は、対面授業開始を2~3週間ずらすことを決定していますが、そのあと(4月下旬~)普段通りに授業ができるかどうかはまったくわかりません。
一堂に会しての授業はできなくなる可能性が高いという前提で、オンラインで双方向の授業ができるように準備をしていかなくてはならないと考えています。
そんな折の生中継による展覧会鑑賞は、内容もさることながら、オンライン配信の長所や、クリアすべき点を考える良い機会にもなりました。
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さて、今回の展覧会は、京都国立近代美術館とプラハの工芸美術館の主催によるものです。出品されているものの多くは、プラハの工芸美術館蔵のようです。
2019年11月にプラハに行ったとき、到着した日に訪ねました。下の記事に、特に印象的だった作品を写真で紹介しています。
せっかくなので、あと何枚か、上の記事には載せなかった展示物を紹介しておきます。
京都のチェコ・デザイン展は、どちらかというと日常生活系のものが中心でしたが、プラハには、こういうアートアートしたのも展示してありますよ~ということで。