さて、帰国が迫った18日。丸一日使える最後の日は、国立博物館 Narodni museum に行きました。
国立博物館は、17日に旧館と新館を結ぶ通路が新装オープンし、記念式典が挙行されました。翌18日からの一週間は、ビロード革命30周年を記念する企画展示など、いくつかの展示が無料で公開されました。
旧館の正面玄関から、いざ入場! 吹き抜けの美しさには、しばし見とれてしまいました。
次から次へと来場者はありましたが、広いのでそんなに混み混みには感じませんでした。
国立博物館は長く改装を続けているようで、通常のコレクションは公開されていなかったのですが、いくつかの企画展示が開かれていました。
こちらは、チェコとスロヴァキアのパイロットたちを記念する展示。パネルのほか、勲章や制服などの現物も人別で展示してありました。
この日はうっかりデジカメのSDカードを宿に置いていたPCの中に入れたまま忘れるという大失態を犯したため、撮影は少な目になってしまいました。この展示は、そのため、あまり写真では記録できていません…
お目当てのビロード革命30周年記念展示は、さらに3つの展示に分かれていました。
ひとつめ。
ひとつめの展示の入口では、前日の記念イベントでプロジェクションマッピングに使われた映像が大きなスクリーンで上映されていました。おかげで、細かいところまで確認することができました。
そのあとは、現物展示が続きます。
一番おおっ!と思ったのがこれ。
ちょっとギョッとしましたが (^_^;)
1989年の民主化運動の際に使われた横断幕や、当時の人たちの洋服です。なかなか大胆な展示の仕方ですね。
ヴァーツラフ・ハヴェル氏の遺品も。実際に着用していたセーターなどもありました。
たくさんの団体が結集した「市民フォーラム(OF)」のロゴバッヂのバリエーションや、
これ! ものすごく欲しい! 1990年6月の選挙で、各政党や政治団体が作ったプロモーション用のマグカップが!!
そして、あまり他のお客さんは気が付いていなかったようですが、当時の写真に入れるコーナーもありました! パネルでスタートを押して数秒で撮影、そのあとメールアドレスを入力すれば、メールに送ってくれるという楽しい展示。
ほかにも何種類かあったのですが、2種類だけにしました。ほかに待っている人もいなかったのだから、全部、制覇したらよかった! あとのまつりです。
新館の展示に移る前に、両館をつなぐホールにあるカフェで、恐竜の骨を見ながら軽食。
新館へは、地下通路を通って行けるようになりました。その通路は、こんな感じでチェコやプラハの歴史を投影しています。
けっこう長い映像が、少なくとも2種類は流れていました。単なる通路にしないところがすごい。
新館は、建物自体は新しいものではありません。連邦議会の議場として使われていた建物です。
当時の議場が2つめの企画展示でした!
声こそ出しませんでしたが、大興奮です!
ここに座って議論していたのですね~。
1968年の「プラハの春」当時の指導者アレクサンデル・ドプチェクさんの人型と記念のツーショットできました。
わたくしの活字1本目、大学院生だったときに書いた論文の主人公の一人、外務相を務めたイジー・ディーンストビールさんの人型。
よくぞ、議場のままの形で残して、公開してくれたものです。このまま残してほしいなあ。
ビロード革命30周年記念展示、3つめは、ポスター特集でした。「革命」時のポスターやビラは、他の展示でもよく見ましたが、ここでは90年の選挙のときのポスターなども豊富に展示してあったのが特徴です。
当時の政見放送的な映像も見ることができました。
最後の部屋は、君もポスターを描いてみよう!コーナーでした。
休み明けの月曜日だったからか、ここまで来ている人はかなり少なくて、進むにつれ、ガラガラになっていってたのはちょっともったいない感じがしましたが、日や時間帯が違えばもっとにぎわっていたかもしれません。
ということで、6日ほどで、ずいぶんたくさんの展示を回ることができました。
旅の記録も大詰めです。