市内中心部の国民通り( Narodni trida )です。ここで、1989年11月17日、学生デモ隊と警察が衝突しました。
前日ですが、すでにたくさんの花やろうそくが供えられていました。
ちなみに、チェコスロヴァキアの体制転換では、死亡者は出ていません。犠牲者を出さずに、平和的に一党独裁体制と決別したゆえに、「ビロード」という言葉が冠されているのです。(⌒∇⌒)
ところで、この手のモニュメントですが、以前はもっと凹んだ位置にありました。この建物はアーケードのようになっていて、その内部の壁にあったのです。
ところが、アーケードだった部分が張り出すように増築されて、モニュメントも道路脇にまで前に出てきました。ちょっと違和感ありです…
張り出した増築部分で「全体主義に抵抗した法律家たち」展をしていたので、入ってみました。(写真は翌日に撮ったもの)
白くて洗練された空間になっています。入場は無料でした。
昔に書いた論文にも登場した、Otakar Motejl 氏や、
Jan Carnogursky 氏といった人たちの資料が展示してありました。
そうした展示の場が増えたのは良いと思うのですが、なぜに記念の場所をそのまま残さなかったのか、なぜ増築して跡形をなくしまったのかとも思います。このあたり、また調べてみたいと思います。
長く、充実した一日でした。
実はこの日、レトナー公園では、大規模な反政府抗議集会が開かれていました。警察発表で20万人、主催者発表では30万人とのこと。
そちらも気になっていたのですが、動きが取れなくなると困るので、現地に行くことはやめておきました。が、移動中、プラカードを持った人や、現首相にNOを表明するバッヂをつけた人を何人も見ました。まさに老いも若きもでした。
最後に宿に帰るときには、集会を終えて帰宅する人たちを見かけました。