書評『自分のなかに歴史を読む』@関西ウーマン信子先生のおすすめの一冊
2019年 04月 13日
新年度が始まりました。これまでの自分を振り返って、将来について考えることも多い季節です。
今月の関西ウーマン「信子先生のおすすめの一冊」は、そうした思いを巡らせるときに手助けとなるかもしれません。
中世ヨーロッパ史の大家で『ハーメルンの笛吹き男』で有名な阿部謹也氏(1935-2006)が、中高生向けに、一生のテーマを探すこと、自分のなかに歴史をよむことなどについて、自身の経験を交えてわかりやすく語った本です。
それなしに生きることはできないと思えることを追求すること、そうしながらも自分と、自分が追っている対象を客観視すること。こうした姿勢は、学問に限らず当てはまることではないかと思います。