2018年度の同志社の輪読ゼミでは、各自のおすすめも紹介してもらいました。
そのなかの一つに、映画「白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々」(2006) がありました。
ゾフィーは兄とともにドイツ本国の学生たちによるナチへの抵抗運動「白バラ」の主要メンバーでした。ショル兄妹は活動発覚後、逮捕されて処刑されています。
映画もまた見るつもりですが、先日、図書館で見つけた児童書を読んでみました。
薄くて平易な文章なので、読みやすくわかりやすい本です。
写真が多くて、しかも、よく撮れたものを使っているので、実際にあったことなのだなと一気に臨場感が湧いてきます。
ショル兄妹や仲間のものもあれば、彼らがビラを撒いて捕まった大学の建物、そしてヒトラーがパリを手中に収めてポーズを取っているものなどなど。
そこ?という感想ですが、同じ時期の東欧のものよりも、写真のレベルが格段に高いように思えます。(大学の写真は最近のものかもしれません)
ショル兄妹や仲間たちは見せしめとして処刑されてしまいますが、そのことはむしろ国民の反発を招き、以降も白バラを標榜するビラが撒かれ続けたそうです。
ショル兄妹が逮捕されたミュンヘンの大学の建物は今も残っていて、彼らを記念するモニュメントや銅像、広場、資料館もあるそうです。ぜひ現場に行ってみたいと思いました。