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by chekosan

読書メーター 2018年11月のまとめ

11月もやはりあっというまに終わってしまいました。

横浜出張ではじまり、常にぎっしり仕事や約束が続いた一ヵ月。また岐阜の八百津町にも行きました。臨時に引き受けた授業も始まりました。初年次ゼミでは、この期に及んで新しい授業内容に着手しました。

初めから月末まで何か「書いて」「作って」「直して」いた感じ。そのなかで開眼したことあり、苦手だと思っていたけどむしろ得意なんじゃないのということもあり。

実りも多かったですが、通読できた本は少数にとどまりました。映画も観たのですが、記録すらできていません(;´Д`A ```

そんな11月のヒットは、カフカ『変身』。私個人では何度か読んでいる作品ですが、同志社の輪読ゼミでみんなで読んだところ大盛り上がりでした☆


11月の読書メーター
読んだ本の数:9
読んだページ数:1976
ナイス数:293

ひらく美術: 地域と人間のつながりを取り戻す (ちくま新書)ひらく美術: 地域と人間のつながりを取り戻す (ちくま新書)感想
以前、芸術系の大学で一般教養の政治学の授業をしていた。芸術系の学生にも身近に感じられる話をと思い、まちづくり、廃校利用、芸術と政治といったテーマを取り上げた。そのとき受講生が越後妻有の大地の芸術祭に関わっていると感想に書いてくれた。今思えばあれは創成期だったか。その学生のみならず、芸術や建築系の学生は、まちづくりや、そこに自分はどう関わるかということに敏感だったように思った。なんてことを思い出しながら勉強した一冊。
読了日:11月09日 著者:北川 フラム


イワン・デニーソヴィチの一日 (新潮文庫)イワン・デニーソヴィチの一日 (新潮文庫)感想
輪読ゼミで取り上げた。面白いと感じた学生と、なんだかよくわからなくて入り込めなかったという学生に分かれた。たしかにこれという盛り上がりがないから、何を伝えたいなのかをつかみにくいのかも。でも、ほぼ何もないところからモノを作り出したり、取引したり、助け合ったりしてなんとか生き延びようとする生活力とか団結力が暗すぎないさらっとした文体でユーモラスに描かれていて、結構面白いと思うのだけど。この手の話は、細かい部分に注目して調べたりなんかすると意外とハマるんだけどな。
読了日:11月13日 著者:ソルジェニーツィン


変身 (新潮文庫)変身 (新潮文庫)感想
再再読くらい。今回は輪読ゼミのテキストとして。この虫ってどんな系と想像した?から始まり、インターネットで公開されているドイツの学生?が作った動画やらロシアの映画やらもちょっとずつ見たりして、これはないだろうだのなんだの、みんなで大盛り上がり。忘れないうちにブログにでも書きとめておこうと思うが、とりあえず私は何度読んでも、甲虫よりは、芋虫型あるいはダンゴムシ系に思えてしかたない。だってリンゴめり込むんだもん。
読了日:11月20日 著者:フランツ・カフカ


変身・断食芸人 (岩波文庫)変身・断食芸人 (岩波文庫)感想
輪読ゼミで「変身」を取り上げたので、新潮と岩波と光文社古典新訳文庫の3種類を揃えた。各文庫、訳者の解説が(当然ながら)違っていて、それも比較したくて。岩波には「断食芸人」所収なのだが、これもなんだか「え?それっていいの?」という終わり方。不思議な世界だ。
読了日:11月21日 著者:カフカ



変身,掟の前で 他2編 (光文社古典新訳文庫 Aカ 1-1)変身,掟の前で 他2編 (光文社古典新訳文庫 Aカ 1-1)感想
輪読ゼミで「変身」をみんなで読むにあたって、各社の解説を比べたくて3種類揃えた。光文社の新訳文庫は、ちょっと言葉遣いがイマドキ過ぎて違和感あり。
読了日:11月21日 著者:カフカ





いのちは贈りもの ホロコーストを生きのびて (海外文学コレクション)いのちは贈りもの ホロコーストを生きのびて (海外文学コレクション)感想
一気に読んだ。著者はフランスのユダヤ人で、6歳のときに母と共に捕らえられて各地の収容所を転々とした。父が戦争捕虜であったため、捕虜の妻子である著者母子はジュネーブ条約によって「特別待遇」を受け、かろうじて生き延びた。とはいっても彼らも決してまともな生活をしていたわけではない。とりわけ最後の移送先ベルゲン=ベルゼンでの状況は悲惨このうえない。著者は12歳になる手前で解放され、妻子を必死で探していた父と奇跡的に再会を果たした。淡々とした記述がかえって当時の酷い状況をよく伝える。
読了日:11月24日 著者:フランシーヌ・クリストフ


書いて稼ぐ技術 (平凡社新書)書いて稼ぐ技術 (平凡社新書)感想
2週間ちょいで出さないといけない報告の資料を図書館でがーっと漁っているときに近くの棚でみつけて、うっかり借りてしまった本。これ読んでるバヤイやないやろうと思いつつ一気に読んでしまった。さすがフリーライター歴25年、読ませるなあ。仕事の取り方から始まり、インプットの仕方、取材のコツ、例えばインタビューするのに100は質問を考えておく、それを絞って珠玉の10問を使うといった具体的なノウハウが惜しげなく開陳される。が、書いて見てもらうことをしていない、口だけの自称ライター志望、小説家志望には厳しい。当然だわね。
読了日:11月25日 著者:永江 朗


「学力」の経済学「学力」の経済学感想
個々の調査結果は興味深い(主にアメリカの学者たちの実験報告だが)。しかし「非認知能力(忍耐力、社会性、意欲など)が後々人生を安定、成功に導く」という前半の肝の一つである主張が後半には影を潜め、学力向上のためには費用対効果の良い施策を採るべきだという方向に話が進むなど一貫性を欠いていく。引き合いに出される「エビデンス」も、日本の教育を考える上で果たして適切なのか、にわかに納得しがたいものが散見される。読みやすくキャッチーな作りなので、太字部分を拾い読みしてわかった気になって本質を見誤る恐れあり。
読了日:11月27日 著者:中室 牧子


若者が社会を動かすために (ベスト新書)若者が社会を動かすために (ベスト新書)感想
税所君の本を読むのは3冊目かな。変わらない行動力に圧倒される。世界中に最高の教育を届けるという彼の活動は、リクルートに入るという転身で新たな局面を迎えているようだが、彼のことだからきっとまた独立してどんどん事業を興すのだろう。後半は彼と同世代で活躍する若手リーダーたちの紹介。これがまたパワフル。どの人も良き師(血縁含む)、メンター、仲間との出会いや支援を得て飛躍したことを自覚しているところに好感が持てた。それにしても若くしてみなさんすごい実績、業績をあげているなあ。(@_@)
読了日:11月28日 著者:税所 篤快

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by chekosan | 2018-12-01 09:58 | 読書記録 | Trackback | Comments(0)