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by chekosan

映画「華氏119」(マイケル・ムーア監督 2018年)を観てきました

次々とアメリカの問題をえぐりだす話題作を生み出しているマイケル・ムーア監督。アメリカ中間選挙に当てて公開したという作品「華氏119」を見に行ってきました。

すでにいろいろな映画評が内容を紹介しているので詳細は省きますが、この作品に関しては予告編と本編がちょっと違うように感じました。本編は、より真面目に、深い洞察や追及の意思をもって編まれていると思いました。

ドナルド・トランプという誰もが予想しなかった人物がアメリカという世界の大国の大統領に選ばれたのは、アメリカの大統領選挙の独特な制度も大きく影響しています。

が、なによりも、有権者の半分近くが棄権したという事実がより深刻な原因であったとムーア監督はとらえています。
なぜ1億もの人が棄権したのか。その事態を招いた責任は民の声を聴こうとしない民主党にもありました。

市民が政治に関与する意思を失えば民主主義は成り立ちません。共和党、民主党の政治家たちの言動に絶望を感じるような場面も次々展開されます。

しかし、そのような事態を打破しようとする草の根民主主義の動きも出てきました。まったく無名の女性たちや選挙権もない高校生たちが、社会や政治を変えようと声を上げ始めたのです。そういうところにアメリカの底力を感じます。

とはいえ、映画は決して楽観的には終わっていません。失望しているだけではだめ、希望をもっているだけでもだめ、動かないと、と背中を押される映画です。


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by chekosan | 2018-11-10 00:40 | 本、書評、映画 | Trackback | Comments(0)