杉原千畝の足跡をたどる旅(1)杉原ウィーク@岐阜県八百津町
2018年 08月 12日
この夏は(も)、杉原千畝の足跡をたどる旅に出ました。
杉原千畝は、第二次世界大戦中、欧州に赴任した外交官です。リトアニアの領事代理であったときに、シベリア鉄道と航路で日本を通過してアメリカなど第3国に逃れようとした難民の人々(ほとんどはポーランド系ユダヤ人)に、2000通を超す「通過ビザ」を発給しました。これは日本の外務省の方針に沿わない行為でしたが、これによって約6千人(実数は不明)とも言われる人々が命を救われたといいます。
今回訪ねたのは、岐阜県の八百津町と中津川市です。
まずは八百津町へ。八百津町は、杉原にゆかりの深い町として、町を挙げて杉原を顕彰しています。
ここには、ちょうど20年前、杉原が発給した「命のビザ」初公開の展覧会を見に来ています。このときはまだ独立した記念館はなく、「人道の丘公園」(別途投稿予定)があるだけでした。
そのときの展示は八百津町のファミリーセンターで開催されました。まだデジカメを使っていない頃で、ネガで撮った写真です。アルバムに貼った写真を接写したものなので粗いですね。(;^ω^)
ファミリーセンターも周囲も、20年前と変わっていなくて(多分…)、なんだか嬉しかったです。
そこここに、「人道のまち」「杉原千畝」のポスターやのぼりがありますが、はしゃいだ感じではなく、むしろ意外と控えめに感じました。
八百津町では、中学生を数名、リトアニアとポーランドに派遣して、ホロコーストや杉原について学び、現地の人々と交流する研修を実施しているそうです。その報告のポスター展示がありました。いいですね、素晴らしい取り組みだと思います。羨ましい… ついて行きたいです!
八百津町では、杉原の命日(7月31日)前後を「杉原ウィーク」として、さまざまな行事を開催しています。今年は台風の影響でいくつか行事が中止されたようですが、ファミリーセンターで短歌大会の展示を見ることができました。
ファミリーセンター2階には八百津町図書室があります。ここには、岐阜県の「ぎふ清流の国文庫」があります。これは、岐阜県のOKB大垣共立銀行の寄付金をもとに県内各地に設置されたもので、八百津町図書室には、杉原関連の書籍が集められています。
短歌大会の句集を入手できないかとファミリーセンター1階の教育委員会で訊ねたところ、お隣の八百津町役場地域振興課で販売してもらえるとのこと、連絡もしてくださいました。
名産の八百津せんべいで杉原の顔をモザイク画をつくって、ギネス記録も達成されたそうで…
お昼休みの消灯中で暗いですが、職員さんに親切に対応していただきました。
つづく