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by chekosan

映画「ブルーム・オブ・イエスタデイ」(2016年)を観てきました

ホロコーストの加害者と犠牲者の孫を主人公に据えた映画「ブルーム・オブ・イエスタデイ」を観てきました。

ようやく京都で上映されたので、これは逃すまいと意気込んで行ったのですが、若干予想と違いました。

ホロコースト第2、第3世代の抱える心の闇に焦点を当てるというテーマはオリジナリティがあるでしょうし、それをあえてコメディ的に描くのも斬新なのかもしれません。

祖先がホロコーストと関わりがあるからといって、現代の子や孫の世代が冗談ひとつ言わない生活を送るということはないでしょうし、その冗談が時には差別的だったり、下ネタ混じりだったりするのもリアルなのでしょう。

そういう新しい視点でつくった映画だというのはわかるのですが、、う~ん、、、

笑えるシーンも多いけど、痛かったり汚かったり生々しかったりが多すぎるかな…

主人公2人が、その出自の影響のせいだとしても、あまりにエキセントリックで、この人たちとレストランで一緒になったら確実に眉をしかめちゃうなあ、

「性」も重要なテーマで、登場人物たちがそれぞれ心に傷を負っていることと密接な関連があるのですが、しかし、この人たちの行動は理解しがたいなあ、

と、登場人物のどの人にも、ことごとく感情移入ができなかったのでした。(^-^;


でも、この夏、バルト3国に行くので、ラトヴィアが出てきたのは嬉しかったです。
ラトヴィアのシーンは、作品中でもっとも深刻で美しい、静かなシーンでした。

◇◇◇

パンフレットの解説や、監督自身の家族の話、俳優の談話はよかったです。

監督の祖父もナチス親衛隊だったそうで、その過去を調査するうちに、この作品のアイディアが生まれたそうです。

主演女優も、フランスの女優なのですが、この作品のためにドイツ語を練習したとか。もともと使える人かと思いました。すごいですよねえ、ヨーロッパの俳優さんは、、、

ラトヴィアにおけるホロコーストについても、野村真理先生が歴史的背景を解説されています。映画だけではよくわからない背景がすんなりとわかります。




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by chekosan | 2018-07-30 21:14 | 本、書評、映画 | Trackback | Comments(0)