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by chekosan

映画「13デイズ」(2000年)を観ました

1962年のキューバ危機を扱った映画「13デイズ」を観ました。

政策決定過程を分析する格好の事例として取り上げられることが多い作品ですね。

つい先日も、関西大の「外国書研究」の受講生が授業で見た(か、先生に紹介された?)ということで、こちらの授業でもキューバ危機の話を読みたい!とリクエストしてくれました。

「外国書研究」は、いろいろなテーマをちょっとずつ英語で読んで、みんなで調べたことを共有するというスタイルを採っているのですが、程よい長さ、読みやすさの英文記事ないし論文を見つけるのに四苦八苦しています(ちょっと誇張)。

ですので、受講生から具体的なリクエストが出るのは歓迎なのです。(^▽^)

ということで、まずは家にあったDVDを視聴。

映画の感想としては… 語り継がれる作品って、やっぱり面白いですね!

J・F・ケネディ米大統領の特別補佐官であるオドンネル氏が主人公(ケビン・コスナー)。やたらカッコイイ役回りです。

そして、ケネディ大統領と弟のロバート・ケネディ司法長官が、実際のケネディ兄弟とよく似ている! そっくりですよね!?
そのおかげで臨場感が増しているように思います。


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1962年10月、社会主義国であるキューバにソ連がミサイルを配備していることが判明し、あわや核戦争勃発か!という事態となります。

軍は空爆に続いてキューバに侵攻し、カストロ政権を叩きのめすことを主張します。

弟のロバート・ケネディやマクナマラ国防長官は、奇襲攻撃をしかけて世界の非難を浴びたうえに全面核戦争になることに反対し、海上封鎖という方策を推します。海上封鎖とは、キューバに軍需関係の品を運び込ませないようアメリカ海軍が船をストップさせるというものです。

その方策が功を奏して、いったん戦闘は避けられるのですが、ソ連を挑発するような軍事演習が行われたり、米軍機がソ連領空を侵犯してしまったりと、一難去ってまた一難が続きます。

なんとか戦争を避けようとしているのに何をしてんねーーーん!!

という事態が立て続けに起こるわけです。

結局、国連での論争や、外交ルートでの裏取引で、米ソ両国が譲歩する形で矛を収めます。
核戦争は回避できた! 双方、面目も保てて、とりあえずはよかったよかった、という話。



情報が漏れないように、報道官を蚊帳の外に置いて、大統領は何事もないかのように予定通り中間選挙の遊説に行ったり、宥和策を提案して弱腰だと一蹴された国連大使が、国連で「古狸」ぶりをいかんなく発揮して、ソ連を老獪に、しかし、やりすぎずに追い詰めたりする場面では、トップリーダーたちの緊張感みなぎるギリギリの闘いぶりが見ものです。

かと思えば、そのような極度の緊張のもと、必死で開戦を避けようとしているのに、軍内部のヨコの連絡が取れていなかったために挑発と思われかねない軍事演習が行われてしまう場面では、やっぱり「ホウレンソウ(報告連絡相談)」って大事よね…などという、ビジネスシーンあるあるみたいなことを思い浮かべてしまったのでした。

実際、そのような組織間の連絡や調整がはかれていないことが危機を深刻かつ複雑なものにするのです。



キューバ危機を事例に政策決定過程の理論枠組みを提示したものに、グレアム・T・アリソン『決定の本質』があります。
これと映画とを手掛かりに、なにか面白い記事をみんなで読めるといいな。

つづく(多分)。




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by chekosan | 2018-06-24 15:59 | 本、書評、映画 | Trackback | Comments(0)