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by chekosan
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読書メーター 2018年4月のまとめ

こんなに読めていなかったかと不思議な4月。記録漏れがあるのだろうか。
週末がずっと詰まっていたことが響いたのだろうか。
5月はリベンジしたいものだ。

4月の読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:1043
ナイス数:215

強制収容所のバイオリニスト―ビルケナウ女性音楽隊員の回想強制収容所のバイオリニスト―ビルケナウ女性音楽隊員の回想感想
ガス室の並ぶビルケナウ強制収容所に結成された女性音楽隊のバイオリニストだった女性の回想記。興味深く読んだ。著者はユダヤ人ではなくポーランド人で、かつ音楽隊という特殊なところにいたので、ほかの回想録とはちょっと違った視点。音楽隊のリーダーであったアルマ・ロゼが第二の主人公という感じ。この人はユダヤ人だが、そのカリスマ性や実績で、親衛隊からも一目置かれていたそう。謎の急死をとげたため毒殺だといううわさもあるそうだ。詳しい記録はこちら。読了日:04月08日 著者:ヘレナ・ドゥニチ‐ニヴィンスカ


スウィングしなけりゃ意味がないスウィングしなけりゃ意味がない感想
ナチス政権下のドイツ、ハンブルクが舞台。語り手の「ぼく」は、ベアリングを生産する工場主の息子でお金には困らない。ナチスが頽廃、敵性音楽とみなすジャズに夢中で、夜な夜なオシャレして踊り狂う不良坊ちゃん。しかし彼はそういう出自だからこそ、「お国のために」を嫌い、政治経済文化の統制を唾棄する。ジャズへの愛はホットだけど語り口は終始クール。最後までカッコつけて終わる。史実をヒントに、丁寧に調べて書かれた小説。詳しい記録はこちら。 読了日:04月12日 著者:佐藤 亜紀


ミュージアム・フリークinアメリカ―エンジョイ!ミュージアムの魅力ミュージアム・フリークinアメリカ―エンジョイ!ミュージアムの魅力感想
面白かった。著者は本書執筆時は文化庁にお勤め。現在は京都国立博物館副館長。中学生の頃の夏休みの宿題で博物館数館を訪ねたのをきっかけに、これまで数千館ほどまわったという「ミュージアムフリーク」。ミュージアムのチケットやバッグその他のコレクションも楽しい。アメリカ滞在時には、地元の博物館と日系人や日本人学校を結ぶ国際交流コーディネーターとして活躍。楽しく読めて、参考になった。
読了日:04月19日 著者:栗原 祐司


アウシュヴィッツの「囚人」6804―強制収容所から脱走したアウグスト・コヴァルチクの証言アウシュヴィッツの「囚人」6804―強制収容所から脱走したアウグスト・コヴァルチクの証言感想
コヴァルチク氏はポーランド人。対ナチスドイツ抵抗組織に加わろうとして捕らえられ、アウシュヴィッツに送られた。一般市民との接触が発覚し、懲罰労働班に入れられ、死刑に処せられるのを待つくらいならと仲間と脱出をはかり、辛くも逃げおおせた。俳優や劇場監督として活躍後、世界中で体験を講演された。本書発行時点で、6千回を優に越えるという。本書は同氏の日本での講演記録。元俳優ということで、おそらく生の講演は訴えかけるものであったと推測する。同氏を招いたNPO、アウシュヴィッツ平和博物館(福島県白河市)は一度訪れたい。
読了日:04月29日 著者:アウシュヴィッツ平和博物館


ホロコースト 女性6人の語り部ホロコースト 女性6人の語り部感想
ホロコーストの生存者、博物館の責任者、歴史家など、さまざまな形でホロコーストの伝承や研究に関わっている人など、女性6人を取材した本。A5判よりも縦が短く、字も大きくて読みやすい小さな本だけど、ここにも行きたい、こんな本もあるのか読みたい、とたくさんの刺激をもらった。特にドイツのオスナブリュックという街にある、ユダヤ人画家フェリックス・ヌスバウムの絵を集めた美術館に行きたい! 詳しい記録はブログに
読了日:04月30日 著者:大内田わこ

読書メーター

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by chekosan | 2018-05-01 19:39 | 読書記録 | Trackback | Comments(0)