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by chekosan

イレーナ・センドラーとワルシャワ・ゲットーとホロコーストを生きのびた子どもたち


昨夜は、クラクフのシンドラー博物館のショップで見つけた、イレーナ・センドラーのドキュメンタリー映像のDVDを観ました。

IRENA SENDLER : IN THE NAME OF THEIR MOTHERS

イレーナ・センドラーはポーランドの女性。第二次世界大戦中、ドイツに占領されたワルシャワでソーシャル・ワーカー、そしてレジスタンスとして、ゲットーのユダヤ人の子どもたち2500人を救出した人です。

ポーランドでは、ユダヤ人を助けたことがわかったら、本人はおろか家族ごと処罰されました。センドラーもゲシュタポに逮捕され、拷問を受けました。

実業家として多くのユダヤ人を助けたオスカー・シンドラーは日本でもよく知られていますが、センドラーについてはあまり資料がありません。

平井美帆『イレーナ・センドラー ホロコーストの子どもたちの母』(汐文社)は、小学校中学年くらいから読めるよう文字が大きく分量は少ないですが、記述のバランスが良く説明も簡潔かつ丁寧。ドイツ侵攻以前にもユダヤ人差別があったことにも触れています。




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センドラーについては映画(テレビドラマ?)もあるようですが、私がクラクフで入手したDVDは59分のドキュメンタリーものです。

英語バージョンとポーランド語バージョンが収録されています。英語バージョンで見ると、ポーランド語で話しているところには英語字幕が出ます。センドラー本人はポーランド語で話しています。

当時の映像、再現映像、センドラー本人、仲間、助け出された子どもたち(インタビュー時点ではもうご年配)のインタビューから構成されています。当時の映像は、写真以上にショッキングですね…

センドラー自身も言っているのですが、一人でそれだけの子どもを救出したわけではなく、レジスタンスの仲間や、子どもたちを匿ったひとたち、教会などがあってこそなんですね。

子どもたちは、親から離れて自分だけゲットーを脱出することに抵抗したり、匿われた先の環境に戸惑ったりしたそうです。。。

ポーランドのユダヤ人は90%(映像では88%と言っていたかな?)が亡くなったため、親と再会できなかった子どももたくさんいました。DVDで証言している「子どもたち」のなかには両親とも生存していたというケースもありましたが、それは稀なケースでした。


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センドラーに関する本、英書で入手済み。こちらもまた読みたいと思います。


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ワルシャワ・ゲットーといえば、映画「戦場のピアニスト」。




ワルシャワ・ゲットーで孤児院を運営し、子どもたちと共にトレブリンカ強制収容所に連行され殺された、著名な医者、教育者、作家のコルチャック先生の話も、センドラーのインタビューのなかに出てきます。






ホロコーストを生き延びた6人の子どもたちのマンガも現地で買いました。







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by chekosan | 2018-03-11 11:31 | 本、書評、映画 | Trackback | Comments(0)