「生誕60周年記念 くまのパディントン展」に行ってきました
2018年 03月 03日
くまのパディントン、大昔、少女の頃に読みました。
でも何かするたびに失敗して騒動を起こすパディントンに、当時の私はそんなに共感できず(笑)、
たぶん一作か、多くて二作くらいしか読んでないのではないかと思います。
「暗黒の地」ペルーからイギリスのパディントン駅に来て、親切な家庭に連れていってもらったこと、
帽子を被ってダッフルコートを着ていること、
マーマレードが大好きなことくらいしか説明できなかったので、
今回、いろんなエピソードや誕生秘話を知って、とても面白かったです。
イラストも何種類もあったんですね。
展示してあったもののほとんどどれも、どこかで目にしていました。
でも、あまり違いを認識していませんでした(^-^;
帽子、ダッフルコート、トランクを身に着けたクマというだけで
パディントンだと思ってしまいますもんね。
会場では、パディントンの作者のインタビューなども流れていました。
パディントンは、「このくまの面倒をみてください」という札を首からぶら下げて
パディントン駅にちょこんと座っていたところを拾われます。
↓こんな感じ↓
これは、第二次世界大戦のときに疎開してきた子どもたちをイメージしていたそうです。
作者の両親も、ドイツから逃げてきたユダヤ人の子どもを2人(だったか)引き取って世話したそうです。
戦争中、ヨーロッパ大陸からナチスの迫害を避けるために、
子どもたちをイギリスなどに疎開させる活動がありました。
ヴェラ・ギッシング『キンダートランスポートの少女』や、
映画「ニコラス・ウィントンと669人の子どもたち」は、そうした児童救助活動の実話です。
この展覧会と同じ日に観た映画「少女ファニーと運命の旅」も、
救援団体に匿われていたフランスのユダヤの子どもたちが、
途中から自分たちだけでスイスまで逃げるという話でした。
ドイツの力の及ぶところでは、多くのユダヤ人が殺されましたが、
せめて子どもたちだけでもと、助ける側も命を懸けて匿ったり、
安全圏への脱出を手助けしたりした人もいたのです。
「くまのパディントン」自体は、礼儀正しいくまと優しい人々との楽しいお話しですが、
そんな背景を知ると、少し違った見方もできそうですね。
さて、美術展恒例☆お楽しみのミュージアムグッズですが、
伊勢丹という場所にしては予想よりも控えめでした。
出来の良いダッフルコートを着たぬいぐるみがあったらうっかり買ってしまいそうだなぁ、
高いかもなぁ、どうしよう~♪と思っていましたが、
人形系は小さなキーホルダーだけ。ちょっと拍子抜け。
文具や食べ物系では、魅力的なグッズがいくつもあったのですが、
ぐぐっとこらえて、半クリアファイルと名前はんこだけにしました。
はんこは学生たちとやりとりするカードに使いま~す♪
クリアファイルには展覧会のチラシを挟んでいます。
チケットが荷札の形なのがいいですよね♡
実はこの日はパディントンみたいな青いダッフルコートを着ていたのですが、
一人だったのでパディントンと並んで写真を撮れず… 残念でした! ( ´∀` )