「エリック・カール展」に行ってきました
2017年 08月 15日
旅行から帰って3日間、片付けやら掃除やら急ぎの連絡やら書評連載の執筆やらなんやらで家にひきこもっていたので、久しぶりのお出かけです。お友達親子とお会いするのが目的だったのですが、帰りがてらこの展覧会にも行かれるというので便乗しました。
エリック・カールといえば、『はらぺこあおむし』。上の息子がまだ寝転がっているだけだった赤ちゃん時代、並んで寝転がって読み聞かせしたところ、最後にあおむしくんがきれいなちょうちょになるところで、目をキラキラ輝かせて、わああ~~という顔をして興奮しました。おお、乳児でも絵がわかるんだ、あざやかなきれいな色合いにこんなに反応するんだ!と感心しました。
以来、あおむしくんは、そらで言えるほど何度も読み聞かせしました。あおむしくんが次々いろんなものを食べるページを息継ぎなしで一気にたたみかけるように読むのが私流です。
『パパ、お月さまとって!』や『たんじょうびのふしぎなてがみ』なんかも愛読書でした。
◇◇◇
展覧会の内部は撮影禁止ですが、撮影ポイントがいくつかありました。こういうのを見ると素通りできないわたくし。
展覧会には、赤ちゃん連れのお母さんがたくさん来られていました。入り口にベビーカーが何台も停まっている展覧会って、そうはないですよね。赤ちゃんたちが絵を観ているかは(角度や高さ的にも)微妙でしたが、お母さんたちが幸せそうに語りかけるので、赤ちゃんも満面の笑顔になっていました。お母さんが満たされて、ほわっとなれる時間が持てることは大事だよなあと思いました。
面白かったのは、習作が展示されていたこと。絵本を作る前に、まず普通の紙をノート状に束ねて、そこにサササッと簡単なスケッチを描いていくのですね。その一番最初の段階のものが何点かあったのです。
これがなんというか、子どもの絵みたいな感じで、鉛筆でさらさらっと動物の輪郭だけを描いたものだったのですが、うちのチビッコ画伯にも描けそうなどという不遜な考えがよぎってしまう感じなのです。
もちろん、そこから絵が整っていき、あの絶妙な組み合わせの色や模様が入ると、まったく違うものになるわけですが。わかっていても、なんだか味があって、素朴な感じで、微笑ましく感じたのでした。
◇◇◇
美術展のグッズ売り場、伊勢丹百貨店の子ども服売り場にはカールさんのデザインのグッズがいっぱい。飛ぶように売れていました。私は、動物柄くつしたが好きな下の息子に、あおむしくんくつしたを買いました。帰宅して実物を見せたら、ピンクのボーダーのがいいと意外な選択。では、残りは私が履くことにしましょう。(⌒∇⌒)