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by chekosan
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リトアニア旅行2017 (1)旅の準備

8月1日から11日まで、リトアニアのカウナスとヴィリニュスに研究のための調査旅行に行ってきました。お供は下の息子(10歳、小学5年生)です。

昔はマメにヨーロッパに行っていたのですが、1999年にチェコへ行ったあとはピタッと止まっていました。すっかり出不精になり、飛行機怖い、海外億劫になっていたのですが、フランクフルトの友人の赤ちゃんが赤ちゃんのうちに会いたくて、昨年2016年3月に上の息子と行ってきました。

すると、もっと行きたいという欲がわいてきたので、昨年8月、今年と同じ日程で、下の息子と二人でベルリンとプラハに行きました。

2回のドイツ訪問のときには、友人と、その友人が通訳や案内をしてくれました。プラハは勝手知ったる街なので問題なし。

しかし、今度は案内人もなし、リトアニア語は一切わかりません。が、前期授業、広島日帰り出張、下の息子のピアノ発表会、本務校の成績報告などにバタバタしているうち、関空に着いていました。

でも、リトアニア、まったく不安に思う必要はありませんでした。美しい街、穏やかな雰囲気、抜けるような青空にすっかり魅了されて帰って来ました。

ということで、リトアニアの魅力と、旅の記録やTipsを忘れないうちに書き留めておきたいと思います。私が助けられたように、行ってみたいなと思われる方の参考になれば幸いです。


1)航空券

今回は、ドイツに行ったときにお願いした旅行会社では、日程や価格で条件の合うチケットが取れませんでした。HISなどの格安航空券のサイトなどでも同じでした。

ふと航空会社なら残っているかもと思い、欧州への飛行時間が短いフィンランド航空(フィンエアー)のHPで探してみました。すると、値段もほどほどで、少し追加料金を出せば席の指定もできるとわかりました。これが大正解でした。飛行時間が短いのはやはり楽です。またフィンエアーを使いたいと思いました。

今はインターネット上で申し込みから、オンラインチケットの発行、前日からのチェックインまでできます。オンラインでチェックインをしておくと、ボーディングパス(搭乗券)が発行されてメールなどに届きます。これを紙に印刷するか、スマートフォンなどに保存しておいて提示すればOKです。

早めにオンラインでチェックインしておくと、空港カウンターで荷物を預けるだけの人専用窓口に直行できます。旅行シーズンの大きな空港では、待ち時間が相当短縮できます。また席もオンラインチェックインのときに指定できます(航空会社のクラブメンバーに登録した場合だけかもしれません)。

私たちは、往路はボーディングパスも紙に印刷していったのでスムーズだったのですが、復路は印刷ができなかったため、私と息子の分をそれぞれ、iPad と iPhone で提示しました。すると、サイズの問題で、iPhone の方はうまく感知してくれませんでした。そのため、iPad でもう一人の分も提示しました。

ヘルシンキでの乗り換えのときには、空港職員がすぐにPCで確認してくれて事足りました。結果的には、どこもすぐに通れたのですが、電子機器に保存したボーディングパスだけだと、そういう小さなつっかかりがあるかもしれません。できれば紙でも印刷しておくと確実かと思います。


2)宿の手配

昨年3月のフランクフルトの宿は、友人の家に近いホテルにしました。友人が直接、ホテルに電話で予約をしてくれました。最後に引き上げるときにクレジットカードで支払おうとしたところ、カードが通らない。現金はさほど残していませんでしたから、どうしようかと青ざめましたが、友人が立て替えてくれて、後日友人の口座にお金を振り込むことでしのぎました。VISAカードでもこういうことは結構起こります。おそらく番号を打ち込むなどしてくれればいけるはずだと思うのですが。


昨年8月のベルリンとプラハは、9歳息子を同行させるので、自炊ができるアパートメントタイプの宿を探したいと思いました。いくつか予約サイトを見比べて、Booking.com で予約しました。ここは見やすくて、説明がていねいで、手順もわかりやすくて使いやすいと思います。今回のカウナスとヴィリニュスの宿もここで取りました。宿への連絡なども迅速で、トラブルなどはまったくありませんでした。

今回は、どちらの宿でもチェックイン時にVISAカードで支払いました。まったく問題なくスムーズでした。

ちなみに、今回は2人で計9泊(朝食代別、税込み)で総額505ユーロ(1ユーロ125円だと6万3千円強)でした。一人1泊3500円くらいということになるでしょうか。


3)お金の用意

現金をたくさん持ち歩きたくはないのですが、クレジットカードは使えなかったり、通らなかったりすることもあります。クレジットカードからお金を引き出すこともできるはずですが、私はうまくできませんでした。

そのため、やはり現地では日本で持つくらいの現地通貨を持つ必要があると思います。まずは当座必要になりそうな額を出発前か出発時の空港ででも作っておくと安心かと思います。

ドイツやチェコやリトアニアでは、空港や駅、市中で簡単に両替できます。昔はパスポートを提示していた気もしますが、いまはさっさと交換してくれます。ほとんど時間はいりません。

今回のリトアニアでは、首都ヴィリニュスの鉄道駅横の両替センターでも、市内の銀行でも、地方都市カウナスの小さな両替屋でも、レートや手数料はほぼ同じでした。

プラハでは店や銀行によって、手数料にかなり差がありました。比較してお得なところでする方がいいと思います。

物価は、ドイツは日本と同じような感覚、プラハはものによってはやや低いですが、外食などは案外かかります。

リトアニアは宿や交通運賃は安いですが、外食は高くはないという程度で、お土産ものはそこそこかかるという感じでした。元共産圏でも、今は意識して節約しないと、そこまで安く済ませるのは難しいように思います。

なお、公共交通機関や博物館では、子どもや学生は割引料金が適用されることが多いです。ただし、その線引きが9歳だったり、10歳だったり、なんの学校に通っているかだったりするようでした。

リトアニアの鉄道は、10歳は大人と同じ料金と言われましたが、バスは半額だったような。博物館なども半額くらいでした。いずれにしても、現地の言葉がわからなくても、どこでも英語に切り替えて必ず子どもの年齢を確認してくれました。


4)下調べとスケジュール設定

子連れとはいえ、私の教育・研究のために社会教育施設や歴史的な出来事があった現場を見に行くのが主たる目的ですので、そうしたことに関する下調べはしました。関連する書籍を読んで、行くべきところを洗い出すという感じです。

美術館や音楽会やエンターテインメントは、はじめから計画しませんでした。子の気力、体力の問題もありますが、見てきたことをじっくり咀嚼するには、あまり1日にいろいろ詰め込むと印象が薄れるからです。

また、書籍や資料を入手すると、それらを宿に運んで確認したり、あるいは郵送したりするのにも結構な時間がかかるからです。

実際、今回は特に行く道すがら面白いところを発見したり、行ってからこれはという施設を見つけたりしましたので、ゆるめに計画しておいて正解でした。結果的には、想定の3倍くらい、みっちり見て回った感じです。


5)地図、ガイドブック、通信手段、撮影道具

リトアニアを扱っているガイドブックは少ないので、『地球の歩き方』だけ持っていきました。絶対ここは行きたいというところや、『歩き方』に載っていないところは、インターネットで下調べしておきました。

実際に動くときには、現地の観光案内所で手に入る地図が役立ちました。紙一枚ですし、『地球の歩き方』よりも広範囲をカバーしていたり、通りの名前が細かく出ていたりするからです。

惜しまず写真を撮りたかったので、iPhone と iPad とデジカメを持っていきました。さすがに3台持ち歩いていると、バッテリー切れや容量不足にはなりませんでした。

デジカメには、16GBのSDカードを入れ、さらに予備で16GBのSDカードを持ち、予備のバッテリー1個を持っていきました。デジカメでは2300枚ほど撮影しました。

残り2台で1800枚くらい写真を撮りましたが、こちらの充電は宿でしただけです。ただ、小さい街なので、朝出かけて行って、午後に一度宿に帰って一休みし、夕方また出かけるまで充電するということはありました。

宿はwifiがあるところを選びました。街歩きや移動のときのためにwifiルーターを借りるかだいぶ迷ったのですが、ヨーロッパだと値段がかかること、準備に時間が取れなくて安いプランは閉め切られていたことなどで、持っていくことができませんでした。

が、wifiルーターがなくて困ったことは、ほぼありませんでした。カウナスからヴィリニュスに移動するときに、電車の到着時間が検索よりも遅くて、宿のオーナーとうまく落ち合えなかったときくらいです。そのときは、最寄りの観光案内所でwifiに繋いで、メールで連絡をとりました。

普段からグーグルを頼りに歩くということをしたことがないので、街歩きは宿で行き方を調べて経路をスクリーンショットで残し、それをときどき確認するなどしました。もしくは、紙の地図で確認しながら歩きました。

空港や、空港へのバス、カウナスーヴィリニュス間の列車ではwifiが快調に繋がりました。カウナスのメインストリートのベンチには、公共wifiの案内板がかかっていましたが、これはうまくつながりませんでした。

というわけで、今回は結果としては、wifiルーターはなくても大丈夫だったのですが、あると安心かなとは思います。


6)荷造り、スーツケース

子が華奢なので、中型と小型のスーツケースにしました。子のスーツケースには、お菓子や食料、折り畳み洗面器やハンガーなど軽いものばかりを入れました。帰りは食料がなくなったので、お土産を入れました。私の方には2人分の衣類や靴など重いものを入れました。

行きは14.60キロと6.60キロで2人で21.20キロ、帰りは17.60キロと10.00キロで27.60キロだったので、6.40キロ増えたことになります。それでも、フィンエアーの重量制限は、1人23キロなので、2人で一人分くらいで収めることができました。

これくらいだとエレベーターのないホテルの3階でも、私たちでもなんとか上げ下ろしができます。まあ本当は子がもう少し大きくなって、自分のものは自分で持ってくれれば楽なのですが。

なお、たくさん買った本は郵便局で送りました。


つづく

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by chekosan | 2017-08-15 00:20 | リトアニア | Trackback | Comments(0)