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中・東欧、ロシア、大学教育、美術展、映画鑑賞などなど


by chekosan
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読書メーター 2017年2月のまとめ

授業のない2月。成績をつけ、共著テキストの仕上げにかかり、
各種報告書などを提出し、論文の資料を集め、本を読み、映画を観ていました。
読了の冊数はさほどではないけど、今後の方向性へのヒントをもらえました。
特に、平田オリザさんの講演と著作は大きな収獲でした。


2017年2月の読書メーター
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:2198ページ
ナイス数:395ナイス

岸辺露伴 ルーヴルへ行く (愛蔵版コミックス)岸辺露伴 ルーヴルへ行く (愛蔵版コミックス)感想
ジョジョは読んだことがなかったんですが、男児らが一体どこでか読んでいて、セリフをラップにしたものをネットで覚えて四六時中唱えるもんでウルサイやめろと言いつつも、だんだん知った気になっていたところ、展覧会「ルーヴルNo.9」に行って、この作品を見てしまい、うっかり気に入ってしまいました。この本は帰り道の電車であっという間に読めてしまいましたが、ルーヴル所蔵の彫像を模したポーズが散りばめられているそうなので、家でじっくり細部を楽しみたいと思います。「ルーヴルNo.9」展の感想はこちらに→http://chekosan.exblog.jp/26573934/
読了日:2月6日 著者:荒木飛呂彦




岸辺露伴は動かない (ジャンプコミックス)岸辺露伴は動かない (ジャンプコミックス)感想
展覧会「ルーヴルNo.9」で「岸辺露伴ルーヴルへ行く」を見てきたと聞いて、母のお許しが出たと思ったか、男児らがブックオフで買ってきたのをうっかり読む。荒木氏の漫画は初めて。昔の劇画タッチなのが新鮮。あらすじ紹介にはさまざまな「恐怖のエピソード」と書いてあるが、そうか? どちらかというと笑っちゃっうのだが。。「六壁坂」はグロくてうわぁ、、、、最後の「岸辺露伴 グッチへ行く」はスタイリッシュ。おかしなポーズがグッチの服とよく合っている。
読了日:2月6日 著者:荒木飛呂彦




TED TALKS スーパープレゼンを学ぶTED公式ガイドTED TALKS スーパープレゼンを学ぶTED公式ガイド感想
アメリカ発祥の人気プレゼンテーションイベント、TEDの提供するプレゼンテーションのコツ。細かい技術や注意点もとても参考になります。でも一番大事なのは、語るに値するアイディア(思い)と、伝えようとする熱意と、聞いてくれる人に対する敬意です。月イチ書評連載@関西ウーマンで詳しく紹介しました。こちら→https://www.kansai-woman.net/Review.php?id=201070
読了日:2月11日 著者:クリス・アンダーソン





黒板とワイン―もう一つの学び場「三田の家」黒板とワイン―もう一つの学び場「三田の家」感想
知的なサードプレイスづくりの参考に読んだ。慶應の先生方がキャンパス近くの一軒家を借り受けて、学生、教職員、地域の方、卒業生などが集う場として活用した記録。各曜日の「マスター」(慶應の教員)が、その曜日の運営を任される。ゼミ活動やイベントを開く日もあれば、特に何もない日もある。普通の民家であることは、教室における学生や教員間の緊張を解く効果があるようだ。そうした時間・空間を通常の大学の業務と別に運営することは刺激的で楽しい半面、負担や疲労も生じるという。そんな正直な感想も記されている。 詳しい感想はこちら →
http://chekosan.exblog.jp/26654262/
読了日:2月14日 著者:熊倉敬聡,長田進,坂倉杏介,岡原正幸,望月良一,手塚千鶴子,武山政直



映画は戦争を凝視する映画は戦争を凝視する感想
映画は研究や教育のネタとして観ている。授業で紹介すると学生からいろいろな反応が返ってくる。別の作品を教えてもらったりもする。するとそれらも観たくなる。そうして映画を紹介している記事や本なども集めて参考にするようになった。そんなわけで、この本。大変参考になる本である。この20年ほどの間に公開された、戦争に関する名作55本を一作品4ページでコンパクトに紹介している。どの作品も観たくなるものばかりなのだが、特に観たいと思ったものをブログにリストアップした。順次、感想をアップしていきたい。 → http://chekosan.exblog.jp/26663046/
読了日:2月19日 著者:村瀬広



下り坂をそろそろと下る (講談社現代新書)下り坂をそろそろと下る (講談社現代新書)感想
地方から若い世代が出て行ってしまうのは「つまらない」からである。自己肯定感を引き出すような文化政策とハイセンスなイメージづくりが必要である。とりわけ子どもが小さいころから本物に触れる機会を設けること。幅広い視野、人の状況に思いをはせる力、マナーや振る舞いが必要で、それこそがコミュニケーション能力なのだが、それを養うには20歳ごろまでの環境が影響するのである。本書で紹介している自治体や大学などはいずれもかなりハンデがある地方だが、新しい文化の拠点、新しい試みが成功しているところとして注目を集めている。
読了日:2月20日 著者:平田オリザ
詳しい感想はこちら→ http://chekosan.exblog.jp/26667213/



ヤンキー化する日本 (角川oneテーマ21)ヤンキー化する日本 (角川oneテーマ21)感想
一つのテーマをめぐって、さまざまなジャンルの専門家と語るというスタイルは面白い。思いがけない知識や視点を得られる。本書もしばらくは笑い飛ばしながら、うんうんと読んだ。が、そのうちあらゆる現象がヤンキー文化としてくくられ、私も立派にヤンキー精神を備えているという結論に至ってしまった。なるほどそれなら9割の人は該当するわ…斎藤氏自身もヤンキー的なるものを内在しているというし、すべてを断罪しているわけではない。が、ではどうするという指針がほしい気がする。それは精神病理学者の役割ではないのかもしれないが。
読了日:2月21日 著者:斎藤環
詳しい感想はこちら→ http://chekosan.exblog.jp/26669415/



学びとは何か――〈探究人〉になるために (岩波新書)学びとは何か――〈探究人〉になるために (岩波新書)感想
著者の専門である乳幼児の語彙の習得の観察実験から得られた知見がやはり面白い。熟達者や超一流とみなされる人々の「学び」や「学習」の謎にも迫っている。断片的な知識をぺたぺた貼り付けていくことが知識の獲得であるとする「知識観」から脱すること、「生きた知識」とは、常にダイナミックに変動するシステムであること、集中して訓練すること、その訓練を忍耐強く続けること、その経験を通して大局観を養うことが大事であることが明らかにされる。どちらかというと幼少期の教育や世話に有効だが、育ってしまった子どもや大人にも参考になる。
読了日:2月23日 著者:今井むつみ 詳しい感想はこちら → http://chekosan.exblog.jp/26674277/




わかりあえないことから──コミュニケーション能力とは何か (講談社現代新書)わかりあえないことから──コミュニケーション能力とは何か (講談社現代新書)感想
すーっと入ってくる一冊。腑に落ちると言う表現がぴったり。異なる価値観を持った人と出会うことで自分の意見が変わっていくことを潔しとする「対話的精神」を養っていく必要があるという指摘に同意する。「協調性」(価値観を一つにして一致団結)から「社交性」(価値観はバラバラなままでどうにかしてうまくやっていく能力)を養う教育へという考え方にも賛同する。そういう意識で私も授業をしてきたが、これまで以上にスキルの問題、マナーの問題、教える側の力量の問題として見直しをはからねばと思う。その他いろいろブログに記録。→ こちら  http://chekosan.exblog.jp/26681952/
読了日:2月26日 著者:平田オリザ




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by chekosan | 2017-03-02 09:46 | 読書記録 | Trackback | Comments(0)