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by chekosan

映画「MILK」を観ました

LGBT関連の映画第2弾。「MILK」を観ました。
こちらは1970年代のアメリカ、サンフランシスコが舞台です。
ハーヴィー・ミルクという実在の人物の物語です。

ハーヴィーはゲイであることを公言してサンフランシスコの市政執行委員に立候補し、
4度目の挑戦で当選しました。
在任はわずか一年ですが、その間に高齢者福祉の充実や街の環境美化などに取り組み、
同性愛者の人権保護条例を成立させました。

性的マイノリティのシンボルであるレインボーフラッグも、
ミルクの支援者がパレードのためにデザインしたものだそうです。

ミルクが活動していた頃には、同性愛は精神疾患や犯罪として扱われていました。
同性愛者の教師を免職する動きも出ました。
ミルクと仲間たちは、この動きに徹底抗戦し、勝利します。

さあいよいよこれからという矢先、ミルクは、
同僚である保守派委員に、市長とともに銃撃されて亡くなりました。

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撃たれて亡くなった史実があるので、不吉な予感が漂う映画になっています。
が、大勢の人々に訴える言葉は非常にシンプルで力強く響きます。
ラスト、ミルクと市長を追悼するキャンドル行進は胸を打ちます。

ミルクは48歳で亡くなりましたが、彼らの起こしたムーブメントはその後も広がっていきます。
昨年(2015年)6月、アメリカ憲法裁判所は同性婚を認める決定を下しました。

◇◇◇

DVDには特典映像がついています。
史実を基にした映画の場合、存命の関係者のインタビューや、
当時の映像資料などをみることができると理解を深めてくれていいですね。

この作品の場合も、製作者、俳優たちが、膨大な資料をもとに作品を作ったことがわかります。
そのため、これドキュメンタリー?と思わせるほど、70年代の雰囲気が出ています。

関係者へのインタビューで一番印象に残った言葉をご紹介します。

   彼が残したのは、“希望”だ。
   
   選挙に限らず、政治的なプロセスにおいて
   よりよい世界を作るためにできることはある。

   彼は若い世代に向かってこう訴えていた。
   無気力で無関心ではなく行動する人であれと。
   そして、せめて投票をするようにとね。



なお、この映画の脚本家も、ミルクの活動を知って救われた一人だそうです。
ミルクのかつての仲間に映画化の話をしたところ、監督を紹介してもらい、
この作品ができたということです。
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by chekosan | 2016-07-07 15:25 | 本、書評、映画 | Trackback | Comments(0)