中・東欧、ロシアのこと&大学教育のことを発信します


by chekosan

レトロ雑貨で知るロシア・東欧 ~みんなが見つけたロシア・東欧文献紹介(4)

「課題に使う本を探していてみつけたんですが。先生がお好きなんじゃないかと」
と、受講生がわざわざ図書館で借りて持ってきてくれた本。

その名も『共産主婦 東側諸国のレトロ家庭用品と女性たちの一日
(イスクラ著 社会評論社 2014年)。
『共産趣味インターナショナル』というシリーズの第4冊目です。

なんちゅうタイトル?!と思いながらパラパラ見せてもらったら、これがかわいらしいんです。
旧東側諸国のお人形が、社会主義時代の女性たちの生活の様子を再現している体で、
オールカラー、写真たっぷり、ちょっとコミカルで。

でも日用品やそれを生産していた会社のこと、当時の様子がきっちり説明してあって、
へええ~~~という事実もたくさん。楽しい一冊です。

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◇◇◇

1990年代にチェコのプラハに何度か行ったときには、
いつも一人暮らしの初老の女性のアパートにホームステイさせてもらっていました。

本書にも紹介されている「パネラーク」と呼ばれる、社会主義期に建てられた集合住宅です。

部屋数は少ないのですが、一室はゆったりしていて天井が高く、
ホストマザーが海外から持ち帰った思い出の品や家族の写真が飾られていて、
こじんまりとあたたかみあるお家でした。

キッチン奥のパントリーには、自家製ピクルスやジャムが並んでいて、
お昼ごはんに出してもらうスープもとにかくおいしかったです。
手作りのケーキもよく出してもらいました。

飲み物はお茶。体調に合わせて、いろんなハーブティーを出してもらいました。
お客さんが来られたらコーヒー。そして少しだけ煙草を吸われていました。

夜はソファでテレビを見ながら刺繍や編み物をされていることが多かったです。
手作りのものをたくさんプレゼントしてもらいました。
チェコの日常生活を体験させてもらったことを懐かしく思い出しました。

ホストマザーは亡くなられたので、その部屋にはもう滞在できませんが、
貴重な経験をさせてもらったなあと思います。

◇◇◇

最近、東欧諸国の雑貨や絵本や民芸品は日本の女性に大人気で、
それらを紹介する本も次々出ています。

この本も、そうしたものが好きな人にはたまらないのでは、と思うのですが、
このタイトルでは手に取るのを躊躇する人も多そう? (^^;) 
でもでも、楽しい本なので、レトロなものが好きな人にはおすすめです。

著者も女性で、旧東側の雑貨などをネット販売されています。
この本の撮影に使ったレトロ雑貨も展示している店舗も開かれています。
本には尼崎と書いていますが、移転されたようです。
→ 東ドイツ民生品展示室 DDR Komet
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by chekosan | 2016-06-29 23:33 | ロシア・東欧に関する授業@同志社 | Trackback | Comments(0)