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by chekosan
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特別講義「読書のすすめ」~落語「読書の時間」とお話~

流通科学大学の一年生対象基礎技能科目「文章表現Ⅱ」(担当:橋本、桑原桃音先生)では、
6月21日の2限目、3限目にゲストをお招きし、特別講義「読書のすすめ」を行いました。

ゲストは森忠延(もり ただのぶ)さん。
森さんとは、昨年の学園祭の「文章表現」の展示をご覧いただいたことでご縁ができました。
このときに展示していた学生のPOPのうち一点を、お店の文庫本の帯に採用してくださっています。

森さんが営まれている井戸書店(板宿商店街)は、地域の方の関心やニーズを考慮した
特色ある本棚づくりで評判です。

本棚の一部は可動式になっていて、移動すると書店のまんなかに30人ほどが座って
講演会や読書会ができるスペースが現れます。
この空間で、子どものための論語塾や大人向けの読書会「人間塾」などを開催されています。

こうした取り組みは、中小企業庁の『地域課題を解決する中小企業・NPO法人 100の取り組み』(2015年)、ご著書『コミュニティとマイクロ・ライブラリー』(礒井純充、奥野武俊、森忠延、吉成信夫他著、一般社団法人まちライブラリー 2016)でも紹介されています。

森さんは、落語家 笑喜転一頁(しょうきてんいちぺーじ)さんとしてもご活躍されています。

今回は、桂三枝(現・文枝)の創作落語「読書の時間」をご披露いただいたあと、
読書の必要性、読書の効用、デジタルと本の違いなどについて、お話を聞かせていただきました。

まずは落語をご披露いただきました。
特別講義「読書のすすめ」~落語「読書の時間」とお話~_b0066960_1532896.jpg

今回の演目は、作家や文学作品名を知らないと笑えないところもあるお話。
みんな、いくつわかるかな~と心配しましたが、笑うところで笑いが出ていました!(;´∀`)
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特別講義「読書のすすめ」~落語「読書の時間」とお話~_b0066960_15323863.jpg


続いて、対談コーナーへ。
森さんが落語を始められたきっかけから始まり、井戸書店の取り組み、
読書はなぜ必要なのか、などを伺いました。
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特に打ち合わせはなしで、お互いアドリブでお話しました。
息ピッタリだった…と思うのですが、どうかな?
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井戸書店さんでは、特におすすめの本には、感想カードを挟んでおられます。
購入した人が、感想を書いて店頭に持参されたら、また挟んで、、、
書店で購入した本を介して、読書の感想をやりとりしていく試み。

私も『月光の夏』に感想を書かせていただきました。
その本は売れて、私の感想カードはどなたかのお手元に渡ったようです。
次の方も感想を書いて、お店に持ってきてくださったらいいなあ。
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森さんには、学生におすすめの本も何冊か選定して持ってきていただきました。
「文章表現Ⅱ」では、このあと、おすすめの一冊の書評を書いて、
図書館主催の書評コンテストに全員応募します。
その候補にしてもらえばと思います。
特別講義「読書のすすめ」~落語「読書の時間」とお話~_b0066960_15333966.jpg

「文章表現Ⅱ」は、火曜日に、全部で4クラス開講されています。
みんなに聞いてほしいので、2クラス合同で、午前午後2セット行いました。
1回約60人、2セットで120~130人でした。

講演後、感想をカードに書いてもらいましたが、とても新鮮だったようです。
また落語を聞きたい、もっと本を読みます、井戸書店さんに行きます、
おすすめの本を読んでみます、などなど、熱く記してくれました。
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お手伝いをしてくれたスチューデントアシスタント(SA)の先輩学生さんが4名いたのですが、
時間割の関係で、実際にゲスト講義を聴けたのは一人だけ。
このSAさんは2限、3限の担当だったので、2回聞いてくれたのですが、
次の時間のSAさんたちに、「2回とも面白かったよ~~」と自慢していました(笑)

すると、お片づけを手伝ってくれた4限担当のSAさんたちが、
「提案があります! この科目の受講生だけだともったいないです。
 みんな聴けるようにされたらどうでしょう!」と言ってくれました。
ホントですね、考えてみたいと思います。

今回の様子を含めた「文章表現Ⅱ」の読書推進教育の取り組みは、
10月22、23日に開催される流通科学大学の学園祭や、
11月8~10日に開催される図書館総合展(パシフィコ横浜)でのポスター発表で
ご報告する予定です。

学園祭では、森さんがお仲間の噺家さんたちと寄席を開いてくださるそうです。
流科大の学園祭は、どなたさまも入場いただけます。ぜひお越しください。
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by chekosan | 2016-06-22 16:50 | 大学教育 | Trackback | Comments(0)