中・東欧、ロシアのこと&大学教育のことを発信します


by chekosan

人と本を読むこと

来年度、ゼミ形式でロシア・東欧に関する本をじっくり読む授業を計画しています。
そのうち、授業とは別に、本を通した集まりなどもしたいなあとも思っています。

新しい試みの前には先行事例を研究すべし。
ということで、参考になりそうな本を続けて読みました。

深川賢郎『仲間と読み深める読書会のすすめ』(渓水社 2006)
吉田新一郎『読書がさらに楽しくなるブッククラブ 読書会より面白く、人とつながる学びの深さ』(新評論 2013)
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『ブッククラブ』の方は、サブタイトルに「読書会より楽しく」とありますが、
まあでも読書会です。

ただし、先生が解釈をとうとうと述べるようなものではなく、
5~6人のグループで、自分たちで選んだ本を事前に読んで、
対等な立場で対話をすることを重視します。
最近さかんな「協同学習」の考え方を取り入れています。

小学校から大人まで、いろいろな場面で、
みなさんアレンジして楽しまれているようです。
事例が示唆に富んでいました。

特にスウェーデンの「学習サークル」の話には驚きました。
5人以上でサークルをつくって協会に登録すれば、
活動費の80~90%が国や地方自治体から補助されるというのです。
なんと人口の5分の1にあたる人々が登録しているとか。


『読書会のすすめ』の方は、高校の国語の先生をされていた方の著作です。
公立図書館の読書会の講師を10年100回以上続けられた経験をまとめています。

さすがに長く続けてこられただけあって、
メンバーの方たち、非常に濃い読書をされています。
事前準備や感想・意見もそれぞれの個性が発揮されています。
みなさんで取り上げた本の舞台に旅行もしたとか。
とても興味深く読みました。

後半は著者の読書ノートからまとめられたそうですが、
お題の本以外の文献も参照し、主題を深く、かつ発展的に読みとられています。
なるほどこんな風に広げられるのか、深められるのかと参考になります。

そして文章自体が綺麗というか、流れや勢いがあるので、
一気に読んでしまいました。

両者に共通しているのは、
参加者が対等であること、みんなに発言発表の機会があること、
正解を押し付けたりしないこと、でしょうか。


さて、私の新しい科目の構想ですが…

1~2週で、1~2作品を事前に読んできて議論、
その次の週までに関連事項を調べて発表、
そして短い書評あるいはレポートを作成、というサイクルで考えています。

分担は決めず、全員が全作品を通読して、
すべての課題にとりくむことを考えています。

分担を決めないのは、フリーライダーをなくし、
議論というか対話、会話を活発にするためです。

課題が多いのは、読みっぱなしにならないようにするため。
そして学習の成果を何らかの形で編纂したいからです。

取り上げる書籍は、全員が読みきれて、かつ発展性があるような、
社会的な問題を扱った文学やドキュメンタリー作品にしようかと思っています。

お互いすっごくきついだろうけど、
でもやりがいがある!楽しい!という授業にしたいです。^^


学外でやるときはこんなハードな授業授業したのは無理ですかね。^^;
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by chekosan | 2016-01-25 23:59 | 読書記録 | Trackback | Comments(0)