中・東欧、ロシアのこと&大学教育のことを発信します


by chekosan

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今年も、流通科学大学の初年次科目「文章表現Ⅱ」では、地域で八面六臂に活躍されている井戸書店の森忠延様に、桂文枝による新作落語「読書の時間」のご披露と、読書の効用についての特別講義をお願いしました。

今年は「文章表現Ⅱ」4クラスの開講曜限がすべて違うため、土曜日に4クラス合同で行いました。そのため昨年よりも大きな教室にしました。(昨年の様子はこちら→ 特別講義「読書のすすめ」~落語「読書の時間」とお話~

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教壇に会議机で高座をしつらえました。



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生の落語は初めてという学生が多く、面白かったとの感想が寄せられました。

落語のあとは、高座を脇に移し、論語のお話、読書についてのお話を聞かせていただきました。
みんなで論語の素読もしましたよ。

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大教室の設備を駆使し、2画面を投影してのお話。
普段と違う授業で新鮮だった、土曜日に来た甲斐があったと感想を書いてくれました。



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特別講義に先立って、森さんには学生へのおすすめ本も選定していただいていました。「文章表現Ⅱ」では、図書館主催の書評コンテストに全員が応募することを必須課題としていますが、その本を森さんおすすめの本から選ぶ学生も多数いました。さて、結果はどうなるかな。発表は秋です。



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さらに、毎年、書評で取り上げた本のPOPやしおりや帯などの販促グッズも課題として作っています。これまでも学生の作品は、井戸書店さんや本学図書館で活用していただいてきましたが、なんと今年は、神戸の11の書店さんが作品を見てくださり、それぞれ一点ずつ選んで秋のフェアで使ってくださるとのこと! 

もちろん、お眼鏡にかなう作品があればですが(笑) いえ、今年も良作揃いですので、それどころが一点に絞るのに悩まれるのではないかと思います!

フェアの様子は、有志の授業外活動希望者に取材に行ってもらい、ブログや「文章表現Ⅱ」Facebookページでもお伝えしようと思います。お楽しみに♪

その授業外活動ですが、今年は早くから名乗りを挙げてくれる学生がいて、この特別講義の回も早くから出てきて舞台設営その他に汗を流してくれました。おかげで非常にスムーズ。平郡さん、大浪君、授業アシスタントの加藤君、ありがとう! 


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そして、講義最終日に正式に授業外活動の希望者を募ったところ、なんと昨年の倍増の20人もの学生が手を挙げてくれました! どうしましょう、嬉しい悲鳴です(笑)

記名式アンケートでさえ、課題が多くて大変だった、ペースが速かった、という苦しげな感想が多数寄せられる「文章表現Ⅱ」ですが、単位に関係のない活動に参加したいという学生がたくさん現れたというのは、大変であってもやりがいがあったということかと教員二人、とても嬉しく思っています。

夏休み明けから、彼らとともに、フェアの取材、横浜での図書館総合展参加、学園祭展示、そして今年の目玉事業として、そうした活動をまとめた冊子づくりに取り組みたいと思っています。応援よろしくお願いします!!











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by chekosan | 2017-07-27 18:32 | 大学教育 | Trackback | Comments(0)
本務校の初年次教育プログラムの中でも、多くの時間を費やすフィールドワークのポスター発表が終わりました。

7グループが一斉に3分間の発表を行います。ほかの10クラスを順に回り、全員が発表もし、聴く側にもまわります。180分を目一杯使って無事終了しました。


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3分というと短いようですが、結構なことが伝えられます。字数にすれば900字ほどですので、事前に話すことや分量を考えておく必要があります。そこは先週準備したので、どのグループも程よい発表ができていました。

大きなイベントが終わりました。残る時間もていねいに取り組んでいきたいと思います。




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by chekosan | 2017-07-03 22:41 | 大学教育 | Trackback | Comments(0)
先日、滋賀大学で新聞を使った授業をさせていただきました。2014年12月、2015年1月に続き、3回目です。今回も昨年と同じ「社会科授業研究」という科目にお邪魔しました。こちらの科目は、学外の社会教育施設に見学に行くなど、普段とは少し違う体験をするオムニバス講義だそうです。

私が提供させていただいたのは、過去2回も好評だった新聞づくり。受講してくれたのは、社会科の先生を目指す2年生のみなさん27人です。



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毎回感心するのが、聴く態度の良さ、反応の良さ、朗らかさ。さすが教師を目指す学生さんたちです。


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この新聞づくり、指導の仕方や進め方も改良を重ねています。その結果、今年は流通科学大学でも、滋賀大でも、プレゼンテーションで目覚ましい変化が見られました。テンポよく、わかりやすく、へえ~~の連続。実に楽しい発表会となりました。

滋賀大は、すでに全員がよく知った仲ということもあって、ものすごい盛り上がりよう。最後のグループの発表のときには、笑いすぎて涙が流れて、涙を拭いてから総括をしました!

学期を通して受け持っている科目での新聞づくりと、ゲストとして一回限りの関係で行う新聞づくり、条件は違いますが、だからこそ発見できることもあります。次に反映させ、さらに楽しくてためになる授業にしていきたいと思います。

 



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by chekosan | 2017-06-30 23:26 | 大学教育 | Trackback | Comments(0)
いつでも、どこでも好評な新聞づくり。今年も一年生の「文章表現Ⅱ」で実施しました。

あらかじめ各自で探して、しっかり読み込んでおいた新聞記事をもとに意見文を作成し、それを基にグループで一枚の新聞を作ります。中身はもちろん、見た目も大事。どんなレイアウト、どんなデザインにするか、グループでよく相談します。


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こうしたグループワークのために、私のお道具箱も日々増強されていっています。

カラーペン各種、黒サインペン各種、はさみ、のり、カッター、定規、コンバス。
四角いふせん、ハートや星形、吹き出しの形のふせん、白い四つ切画用紙。
各種色画用紙は、くっきりした色、パステルカラーと取り揃えます。

今回から、買ったものの使い道がなかったマスキングテープも大放出しました。
ようやく日の目を見たマステたち。

学生からの要望でホチキスも。立体の飾りに使っていました。最後の写真のリボンの部分です。
さらに「色鉛筆かクレヨンみたいな塗れるものはないですか」という声もありました。
家に何箱かあるので、今度、追加しようと思います。

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時間内に終わらなかったグループは、別の日に仕上げを。
もう一つのクラスと一緒に、いつもと違う部屋で作業をするのは新鮮だったようです。

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さて、プレゼンテーションです。誰かに任せてしまわずに分担して発表することとしました。
全員きちんと、ほどよい長さで発表できていたのに感心しました。
やっぱり発表は緊張しました~という感想もありましたが、いやいやなんのなんの。


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デザイン、内容ともに驚嘆された女子グループの発表。戦国武将が食べていたという料理のレシピの記事を読んで、実際にその献立を作って写真に撮ってくれました!! その探究心と実行力、素晴らしい! 


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今年は本当にどのグループも準備段階から非常に丁寧に取り組んでいたので、紙面も発表もたいへん素晴らしい出来でした。甲乙つけがたいですが、相互に感想を書いて出してもらったので、それも参考にいくつか選んで、学園祭などで展示したいと思います。


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by chekosan | 2017-06-24 00:17 | 大学教育 | Trackback | Comments(0)
同志社大学の「ロシア・東欧地域研究」では、学期の始めの方に「図書館でこの授業と関連しそうな本をみつける」という小さな課題(任意)を出しています。ジャンル不問。通読しなくてもいいけれど、パラパラでいいので必ず中を見て、どこか面白そうなところを書いてもらいます。なかにはきっちり読んで書いていそうな学生さんもいて感心します。

そして、これも任意ですが、授業内で紹介してもらいます。同輩の発表って、刺激になるんです。さらに私だけが見ていてももったいないので、今年はリストにして受講生全体で共有することにしました。

手書きのワークシートで出してもらったので、打ち込むとちょっと大変なため、あらためてLMS(授業支援システム)で出してもらおうとしたのですがうまくいかず… さらにメールで出してもらったりと右往左往しました。ごめんね、受講生のみなさん、二度手間、三度手間になりました。<〇>

そして集まったデータをアシスタントの院生O君にリスト化してもらいました。書影や、図書館の請求記号も入っているので、気になる本はすぐに探して見ることができます! A4で13ページにもなったため、縮小して両面印刷して配布します。(^-^;  

ちなみに、今年はロシアに関心が集中する傾向が見られました。


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by chekosan | 2017-06-22 00:34 | ロシア・東欧地域研究@同志社 | Trackback | Comments(0)

年度末に発刊された、流通科学大学高等教育推進センター紀要第2号に掲載した、橋本信子「読書推進教育における図書館および書店との協働―流通科学大学初年次科目「文章表現Ⅱ」の取り組み ―」がPDFファイルでオンライン公開されました。流通科学大学に来てから3本目の教育実践論文となります。

読書推進、表現力向上という目的で一致する図書館や地域書店と一緒に作った授業の実践報告です。さらに、学生たち自身が自らの学習成果を学内外に発信していく活動の機会を設けました。それによって、学生たち自身が主体性を高め、自分たちの活動であるという意識を高めることができました。

本論は私の単著ではありますが、図書館のみなさん、ゲスト講師も務めてくださった井戸書店の森忠延さん、桑原桃音先生、「文章表現Ⅱ」の受講生たち、とりわけ課外の活動に参加した学生たちとの協働によるものと思っています。

なお、本論の内容を含む教育実践については、2017年3月の「大学教育研究フォーラム」(於京都大学)でもポスター発表をさせていただきました。大学図書館関係者の方、同じような授業や学修指導講座を担当されている方に熱心に話を聞いていただきました。ありがとうございました。



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by chekosan | 2017-06-19 15:44 | 大学教育 | Trackback | Comments(0)
流通科学大学の図書館がBOOKカフェを開催されたので、お邪魔してきました。

会場は、図書館向かい、みんなが行き来する広場に面した戸外です。



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今回のテーマは、映画やドラマの原作本。

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読んだことがある人がコメントを書いて貼っていきます。
カフェなだけあって、お茶とお菓子もふるまわれました。


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「ここにはないけどおすすめしたい!」ボードも。


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私も「学生のおすすめを読む一人プロジェクト」を敢行しているとき、
映画やドラマの原作本はかなり読みましたので、
一言コメントを何枚も書いてきました。

図書館の外で、本を紹介しあうイベント第一弾。
次のテーマは何かな。楽しみにしています。






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by chekosan | 2017-05-29 18:02 | 大学教育 | Trackback | Comments(0)

みんながみつけたロシア・東欧関係文献の発表会では、授業のアシスタント(SA)をしている院生O君にも一冊おすすめ本を紹介してもらうようお願いしておきました。昨年と同じものでいいと言っていたのですが、まったく別のものを用意してきてくれました。


写真もO君提供です。さすがドイツ語が読めるO君! さりげなく多和田さんのドイツ語の小説も自前です!


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◇◇◇


今回、私が紹介する本は、作家の多和田葉子さんの『雪の練習生』です。[新潮社、2011年(文庫版、2013年)]


著者の多和田さんは、日本語とドイツ語の二ヶ国語で作品を発表しているベルリン在住の小説家です。芥川賞を受賞した怒涛の展開を見せる『犬婿入り』や、ドイツ語による不思議な描写が魅力の Wo Europa anfängt (『ヨーロッパが始まるところ』)も楽しいお話です。最近では、集英社文庫ヘリテージシリーズの『カフカ ポケットマスターピース』の編集および翻訳をしたことでも話題となりました。



今回紹介する『雪の練習生』は、「わたし」、「トスカ」、「クヌート」のホッキョクグマの親子三代にわたる物語です。物語は、作家を志す「わたし」、東ドイツのサーカス団で活躍する「トスカ」、動物園の人気者「クヌート」のアスペクトから展開されていきます。



クマを題材にした作品といえば、クマのプーさんやテッドが有名ですね(笑)。古典ですと、ハインリッヒ・ハイネ(1797-1856)の『アッタ・トロル』(1847)が挙げられます。この作品は、『雪の練習生』のなかにも顔を出します。ただし、ホッキョクグマの「わたし」は『アッタ・トロル』で登場するヒグマを軽蔑しています。クマはクマでも、種類が違えば違うのだというところの描写が見事です。



ところで、なぜこの本が「ロシア・東欧地域研究」に関連するのでしょうか。それはこの本自体の内容が、東西冷戦末期からベルリンの壁崩壊、そしてソヴィエトの終焉を時代は背景としているからです。


「わたし」はその自伝的小説の中に「政治的内容」を嗅ぎとられ、ソヴィエトから「検閲」をうけます、さらには「モスクワ送り」を避けるために、西ドイツに亡命します。ここからは時代に翻弄される亡命作家の動向を知ることができるでしょう。もっとも、「わたし」は極寒が大好きなので、むしろ「モスクワ送り」をされたいと願うのですが(笑)。



このように、この小説のなかには、政治的雰囲気がときおり顔を覗かせます。現実であれば戦慄する恐怖となるものが、ユーモラスかつリズミカルに描かれるところが本書の面白さの一つです。



それになんと! 多和田さんは大学生時代に、ロシア語を専攻していたそうなのです。ロシアに造詣の深い著者の小説なのですね。


息抜きとしてはもちろん、彼女が造りだす雰囲気を味わうために読む価値のあるです。機会があれば、図書館や近くの書店などで手に取ってみてください。



◇◇


複数の受講生が「Oさんの紹介された本、面白そうですね、読んでみます」という感想が寄せられました。(^▽^)
私もさっそく発注しました! 楽しみです! O君ありがとう。





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by chekosan | 2017-05-28 11:41 | 大学教育 | Trackback | Comments(0)
流通科学大学「文章表現Ⅱ」、今日は同じ科目を担当されている
桑原桃音先生が授業参観に来てくださいました。

そこで、後方に座られている先生にデジカメで授業の様子を撮影していただきました。
シャッター音が出ないので、学生も私も撮られている感がなく、
ほほう、教室の後ろから見るとこんな感じなのか、
私、こんな顔して授業してるんだ、もうちょい常から口角上げよう、、などと興味深く見ました。

今日は「問いを立てる」という回。まずは一人で考える時間。
どうかな~、なにか浮かんだ~? あ、これいいね、後で発表してね、と回っていきます。

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一人ではなかなかたくさんの問いを出すのが難しいので、
グループでアイディアを出す時間も設けました。

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マンネリ防止のため、また、いろいろな人とコミュニケーションをとる機会をつくるため、
今年は、2回ずつくらいで席替え(グループ替え)をしています。
いい緊張感をもってグループワークができているので、なかなかいいかも。

アシスタントをしてくれている先輩学生もとてもよく気がついてくれて大助かり。

授業外活動したい人がいたら声をかけてねと言ったら、
すでに何人か名乗りを挙げてくれました。

今年も充実した授業&活動ができそうです。


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by chekosan | 2017-05-26 21:49 | 大学教育 | Trackback | Comments(0)
今年も同志社大学法学部の「ロシア・東欧地域研究」では、
この科目に関連がありそうで、関心がもてそうな本を探す課題に取り組んでもらいました。

先日の授業では、何人かの人に口頭でクラス全体に紹介してもらいました。
授業後のカードには、紹介してもらった本を読んでみたい、というコメントがたくさん出ました。
それがまた分散するのが面白いところです。
やはりみんながみんなに情報を提供し、共有する機会を設けるのはいいですね。

ということで、そのうちからいくつかを紹介していきます。

今年の第一弾は、少し視点をずらしてみつけてくれた本です。
「先生がオーストリアも授業で取り上げておられたのでいいかなと思って」と学生君。
もちろんです。オーストリアやドイツは「東欧」には分類しませんが、切っても切れない仲です。

◇◇◇

野口祐子ほか『「サウンド・オブ・ミュージック」で学ぶ欧米文化』(世界思想社 2010)

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◇どんな本ですか?

 1920~30年代のオーストリアについて書かれた本。
 アメリカから見たヨーロッパと、実際のヨーロッパとの差がわかる。

◇なぜこの本を選びましたか?

 「サウンド・オブ・ミュージック」は好きな映画の一つなので、
 舞台裏ともいえる諸事情を解説した本というのはたいへん興味深い。
 映画はアメリカの制作ということで、当時の世相を反映した面もあるようだ。

◇特に紹介したいところ、興味をもったことがらは?

 オーストリアについてあまり知らなかったのだが、その歴史や、ナチスとの関係について知ることで、
 この映画が単なるハッピーエンドの家庭ドラマ的なものではないとわかった。
 祖国愛や歴史的事実も盛り込みつつ、アメリカ的思想を植え付けようという意図も含んだ
 多面的な作品だということがわかる。(以上、抜粋)

◇◇◇

「サウンド・オブ・ミュージック」、私も好きな映画です。
といっても、一度目は小さいころだったので背景がよくわからず、
まさに「家庭ドラマ」として見たような気がします。
二回目は多少歴史がわかってきていた頃だったので、そちらに関わるシーンの方が印象に残りました。

最近は、映画や文学作品から時代を知る、あるいは歴史を知って作品をよりよく理解する
という授業の比重を増やしているので、私もぜひ読んで参考にしたいと思います。





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by chekosan | 2017-05-24 16:09 | ロシア・東欧地域研究@同志社 | Trackback | Comments(0)