中・東欧、ロシアのこと&大学教育のことを発信します


by chekosan
大阪商業大学図書館主催「プチエッセイ大賞」で受賞された作品が展示されています。
新入生にも見てもらえるよう4月いっぱいくらいまで展示される予定と伺っています。

商大図書館に入館できる方はぜひともご覧ください。
いずれも「読ませる」作品ばかりです!

表彰式の様子はこちらと大商大図書館HPお知らせページをどうぞ

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# by chekosan | 2015-02-04 21:40 | 大学教育 | Trackback | Comments(0)

シリーズ完結巻らしい急展開。

ある作品が原発を狙ったテロ事件の「テキスト」なったとみなされた作家の
執筆活動を停止させようとする検閲機関と、
作家と表現の自由を守ろうとする図書館隊の攻防を描く。

国民の無関心が表現・発信(者)への行き過ぎる圧力を生むのだという指摘を
大切なメッセージとして受けとめたい。

作品中では、3巻(『図書館危機』)あたりから、
普通の人びとが表現の自由に関心を寄せ始め、事態が少しずつ変わっていく。

恋愛模様も落ち着くところに落ち着いて、やはり有川作品、読後感のよい〆でした。
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# by chekosan | 2015-02-02 22:38 | 読書記録 | Trackback | Comments(0)
2015年1月の読書メーター
読んだ本の数:18冊
読んだページ数:4531ページ
ナイス数:700ナイス

図書館危機 図書館戦争シリーズ3 (角川文庫)図書館危機 図書館戦争シリーズ3 (角川文庫)感想
『図書館戦争』シリーズ第3作。1作目は勢いがあり、2作目は登場人物たちの造形がていねいになって、こなれた感じに。3作目ともなるとややだれてきたかな…と思ったら、最終章は1作目を思い出す、ずいぶん激しい展開。ラストシーンはじんとした。本作では、作者自身も思い入れを込めたという、「言葉狩り」(禁止用語)やメディアの自主規制を扱った章が面白かった。職業や人を形容する言葉を「差別語」だとしてメディアが必要以上に使用を控えることは、逆に差別を生み出しているのではないかという視点を提供している。
読了日:1月31日 著者:有川浩
拍手のルール - 秘伝クラシック鑑賞術 (2011-09-22T00:00:00.000)拍手のルール - 秘伝クラシック鑑賞術 (2011-09-22T00:00:00.000)感想
茂木さんといい宮本文昭さんといい、陽気でエネルギッシュな人が地味で難しいオーボエを演奏していると反動で指揮もしたくなるのだろうか。茂木さん指揮ののだめ音楽会は、実に盛りだくさんなプログラムでした。この本も、初心者も楽しめるようにとオヤジなギャグ満載。そのわりに音楽用語が説明なくぽんぽん出てきたりなんかして、かえって訳がわからなくなっているところもありますが、そんなノリが嫌いでなければクラシック音楽に親しみがわくかもしれません。でも、むしろクラシックに多少なじみがある人の方がニヤニヤ楽しめるかもしれません。
読了日:1月29日 著者:茂木大輔
図書館内乱  図書館戦争シリーズ(2) (角川文庫)図書館内乱 図書館戦争シリーズ(2) (角川文庫)感想
『図書館』シリーズ2作目。このシリーズは図書館や本のこと、表現の自由を考える絶好の素材だとあらためて思った。特に、図書館のことを学ぶ人は、このシリーズに出てくる様々なテーマ(例えばこの『内乱』からは焚書や少年犯罪の報道、図書館の自治をめぐる問題など)を拾って、元ネタや史実を自分で調べるといい勉強になると思う。少年犯罪の件は、我々くらいなら当然、連想する事件や出来事があるが、それも知らない世代が多いかもしれないし。もちろんお話としても面白い。安定感が出てきたか。胸きゅんシーンも微笑ましいし。続きも読むぞ♪
読了日:1月27日 著者:有川浩
高台家の人々 3 (マーガレットコミックス)高台家の人々 3 (マーガレットコミックス)感想
学歴も家柄も容姿も仕事も地味でパッとしない主人公を出来杉くんな息子の嫁としては認めがたい光正母がだんだんほぐれていくという、ラブストーリー的には王道な予想通りの展開なんだけど、そこに主人公の笑える妄想が入り込んでくるので、やっぱり面白い。主人公はウジウジもじもじしてるんだけど、とにかく人が良いというか、人を悪く思わない愛すべき性格でかわいい。それにしても、こんな出来杉息子がいたらいいなぁ。彼にしたいとか結婚相手にしたいとか全然思わないけど、息子に欲しい。連れて歩きたい(笑)
読了日:1月23日 著者:森本梢子
高台家の人々 2 (マーガレットコミックス)高台家の人々 2 (マーガレットコミックス)感想
いや~面白い。くくくくって笑ってしまうので外では読めない! 主人公の妄想に出てくる可笑しな人物や動物やら、それをテレパスで読んでしまうイケメン王子・光正様の反応が楽しくてかわいくて。でも人の心を読めてしまったり、読まれてしまったりしたらやだなあ。電車でうっかり妄想やら思い出し怒りとか展開すること多いから。ハッ!映画の「サトラレ」みたいに周りの人に考えてることとかわかっちゃってたらどうしよう!恥ずかし~!と我に返って、真面目なことに切り替えるときとかよくあるし。^^;
読了日:1月23日 著者:森本梢子
街を変える小さな店 京都のはしっこ、個人店に学ぶこれからの商いのかたち。街を変える小さな店 京都のはしっこ、個人店に学ぶこれからの商いのかたち。感想
サードプレイス(家庭、職場や学校以外の第3の居場所)となりうる京都の個性的な書店などを紹介しながら、文化、生活、消費、個人店やまちのありようについて考える本。サードプレイスには長く関心を持ってきたが、私自身は積極的に探したり開拓したりはしていない。幸せなことに、第1、第2の場である自宅や職場で、自分や仲間の関心で作った「棚」に囲まれて知的な交流をする機会に恵まれているからかもしれない。だから、「棚」とそこから得たものを公開して交流できる場を作って還元できないかなと夢想している。それこそ京都あたりで? 
読了日:1月23日 著者:堀部篤史
世界でいちばんユニークなニッポンだからできること 〜僕らの文化外交宣言〜世界でいちばんユニークなニッポンだからできること 〜僕らの文化外交宣言〜感想
いや~なかなか面白かった。ロリータファッションの声優・歌手である上原氏は上智大ロシア語学科卒。旧ソ連・ロシアへの偏愛っぷりが気持ちいい。対談での言葉づかいが丁寧で好感が持てる。まさにユニークな魅力がある。日本のポップカルチャー(アニメ、ファッション、ボーカロイド、ビジュアル系等)を世界に紹介する「文化外交」を展開するプロデューサー櫻井氏とはデビュー前からツイッターで交流していたという。2人の「同志」の濃密な関係性も面白い。櫻井氏が強調する「日本は日本にしかないものを創る国である」という主張も興味深かった。
読了日:1月21日 著者:櫻井孝昌,上坂すみれ
読書狂の冒険は終わらない! (集英社新書)読書狂の冒険は終わらない! (集英社新書)感想
楽しい!面白い! お二人がとにかく楽しく勢いよく語り合っていて、マニアックだけど嫌みがない。うっかり一気読みしてしまいました。今日〆切りの原稿あるのに。^^; なんか感覚がわかる、と思ったらお2人とも同世代でした。やはり。乱歩、横溝、角川映画、スティーブン・キングあたりは特に「わかるわかる!」の連続。赤川次郎さんがもっと評価されるべきというのは同感。読むのを挫折した本の話も愉快。蔵書は積み上がる一方、でも絶対踏まない、カバーや帯をきれいなままにしておきたいというの、一緒! こんな話できる友人関係いいな!
読了日:1月15日 著者:三上延,倉田英之
そうか、君はカラマーゾフを読んだのか。: 仕事も人生も成功するドストエフスキー66のメッセージそうか、君はカラマーゾフを読んだのか。: 仕事も人生も成功するドストエフスキー66のメッセージ感想
ビジネスパーソン向け自己啓発書だが、そこはドストエフスキー×亀山先生、「明日からすぐやろう!」みたいなヒント集ではない。哲学者、文学者の言葉や、先生の経験、考察が短いなかにもぎゅっと盛り込まれている。それでいて読みやすい。通読するのは一瞬ですむボリュームだが、この手の本はそれではあまり意味がない。時々、適当なページを開いて指針にするといいかも。今日のカラマーゾフ占い、みたいに。ただし基本、男性目線で男性向けに書いたという感じ。ドストエフスキーを手に取るビジネスパーソン=男性の図式なのかなぁ…
読了日:1月14日 著者:亀山郁夫
女の旅じまん女の旅じまん感想
酒井さんの『地震と独身』を読んだ勢いで、約20年前に買った本書を本の山から引っ張り出した。バブル期の「オーエル」の海外旅行のアレコレを面白可笑しく書いたもの。私が勉強だ記念だと称して海外行ってたのは貧乏学生(院生)のときだったからOLさんとは違うところも多いんだけど、やっぱり面白い。他の方のレビュー拝見しても、今でも「あるある」な話が多いみたい。でも20年前と今の海外旅行が決定的に違うのは記録と通信の手段。写真はフィルム、通信は郵便だったもん。国際電話は高かったから、せっせとハガキ書いたなぁ!  
読了日:1月12日 著者:酒井順子
地震と独身地震と独身感想
東日本大震災関連の報道でほとんど注目されることのなかった独身の人びとに着目し、その体験をまとめた本。「独身」という切り口で震災を捉えるという着眼点が面白い。被災地に駆けつけて支援活動に従事した人、出身地である被災地に留まった人・戻った人、被災地や東京を離れる決意をした人、新しいことを始めた人、新しい出会いを得た人… 震災後、独身者がとった行動や選択した道はさまざまだが、彼らの頼もしさ、強さ、柔軟さを著者は評価する。筆致は終始、優しく温かくユーモラス。本書の印税は全額、被災者への義援金にするとのこと。
読了日:1月11日 著者:酒井順子
神去なあなあ夜話神去なあなあ夜話感想
前作は少子・高齢化が進む中山間地域に突然放り込まれた若者が林業や村の日常の魅力に気づいていく話だったが、今作はちょっと「あだるとな話」が加わって、まさに「夜話」。とは言っても、濃すぎず、どぎつくなく、やっぱり「なあなあ」に(ゆったりと)、ユーモラスに、村の伝説や信仰、登場人物たちの過去や生活が描かれていく。若くして一帯の山を管理する「おやかた」になった清一さんが魅力的。その一人息子も素直でかわいい。そして彼の成長を見守って支える主人公や村の人たちがあったかい。続編出るかな。余韻を残しておしまいかな?
読了日:1月7日 著者:三浦しをん
金沢を歩く (岩波新書)金沢を歩く (岩波新書)感想
金沢のまちづくりは興味深い。地名を旧町名に戻す話や、用水を開渠して水辺のあるまちを復活させたこと、伝統工芸の後継者を育てる事業、市の中心部に体験型の現代美術館を作ったことなどなど、「伝統と革新」の調和を目指した施策は数多い。本書では、その金沢市長を20年務めた山出氏が、金沢の名所や歴史、伝統文化を網羅的に紹介する。「金沢は城下町文化、「小京都」ではない」というきっぱりとした主張以外は、観光ガイド的なあっさりした記述が大半を占めるのが意外なような、少し物足りないような。
読了日:1月7日 著者:山出保
ディーセント・ワーク・ガーディアン (双葉文庫)ディーセント・ワーク・ガーディアン (双葉文庫)感想
なかなか面白かった。文庫の小説コーナーになぜ「ディーセント・ワーク」!?とタイトルに惹かれて即購入。ディーセント・ワークとは「働きがいのある人間らしい仕事」を意味し、法学部の授業で私がよく取り上げるテーマの一つ。主人公は、作中の言葉で言う「まっとうな」労働環境を確保し、労働者の権利を守る労働基準監督官。謎解き、家庭の問題、スリルとサスペンスを織り交ぜながら、普通の人たちが普通に働いて、みんなが幸せになれることを不断の努力で追求していこうと訴える小説になっている。キャリア教育や労働法の副読本にどうかしら!?
読了日:1月4日 著者:沢村凛
はずんで! パパモッコ6はずんで! パパモッコ6感想
なぜか2巻ずつ発売するパパモッコ。単行本は装丁?というか、つくりも凝っていて、おまけ漫画つき。これがなかなかよかった。表紙にもなっているマッチのお話がかわいい。想う相手の様子が見えるというもの。いいなぁ♡ 欲しい…(!?)
読了日:1月2日 著者:山本ルンルン
はずんで! パパモッコ5はずんで! パパモッコ5感想
いつもながらカワイイ絵柄。毎度おとうさんの発明品でお悩み解決をはかるけど、最後はやっぱり自分たちで決めることなんだよね的に余韻を残して終わるところがいい♡ 
読了日:1月2日 著者:山本ルンルン
ビブリア古書堂の事件手帖 (6) ~栞子さんと巡るさだめ~ (メディアワークス文庫)ビブリア古書堂の事件手帖 (6) ~栞子さんと巡るさだめ~ (メディアワークス文庫)感想
うーむ、ややこしくなってきた… 既刊の内容をすっかり忘れた頃に刊行される上、人間関係がもう何が何だかに… 主役2人の仲が進展したのはいいとして、その2人に起こることがあまりにあまりだったり、そんな過去いまから作っちゃっていいの!?的展開… それでも、いつもどおり作品や作家に関してていねいに調査して書かれているなぁと感心しつつ一気に読んだ。忘れないうちに次巻を読みたい。^^; で、いろいろな作品や作家にまつわる謎解き短編が懐かしいなぁと思ったりなんかするので、本編が完結したら番外編作ってほしい。
読了日:1月2日 著者:三上延
図書館の主 9 (芳文社コミックス)図書館の主 9 (芳文社コミックス)感想
司書という職の存在意義は正当に評価されていない。雇用条件や安定性も、その熱意や専門性に比して低い。それでも現場は最大限の努力や工夫をしていると思う。とはいえ、やはりそこにも温度差や人間関係のもつれはある… 9巻はそういった問題に突っ込んだ章が面白かった。「ピーターパン」の章もなかなか良かった。やはり、主要登場人物の恋バナや親子・きょうだい関係のズルズルよりも、図書館や本にまつわる話の方が面白いな。
読了日:1月1日 著者:篠原ウミハル

読書メーター

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# by chekosan | 2015-02-01 22:04 | 読書記録 | Trackback | Comments(0)
『図書館戦争』シリーズ第3作。

1作目は勢いがあり、2作目は登場人物たちの造形がていねいになって、こなれた感じに。
3作目ともなるとややだれてきたかな…と思ったら、
最終章は1作目を思い出す、ずいぶん激しい展開。
ラストシーンはじんとした。

本作では、作者自身も思い入れを込めたという、
「言葉狩り」(禁止用語)やメディアの自主規制を扱った章が面白かった。

職業や人を形容する言葉を「差別語」だとして
メディアが必要以上に使用を控えることは、
逆に差別を生み出しているのではないかという視点を提供している。

さぁ、次でいよいよ最終巻!

*シリーズ第1作、2作とスピンオフ作品『レインツリーの国』の感想は
こちらにまとめました
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# by chekosan | 2015-02-01 00:00 | 読書記録 | Trackback | Comments(0)
大阪商業大学論集10(4) 第176号に、「学習支援における教職協働 -大阪商業大学「楽習(がくしゅう)アワー 2011~2014年度前期の取り組み」が掲載されました。

*PDFでのオンライン公開は半年ほど先になります。
機関リポジトリで公開されました(2015/03/04追記)
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大阪商業大学での教育実践報告論文をまとめて記録しておきます。

『大阪商業大学論集』は社会科学編と人文・自然・社会篇があり、
教育実践報告が掲載されるのは人文・自然・社会篇で、偶数号となります。

「学生の知的好奇心を引き出す授業実践 ―大阪商業大学における「おすすめ」を紹介するプログラム―」第10巻第2号(通号174号)2014年7月発行

書評作成を通した能動的学習―大阪商業大学初年次教育科目「基礎演習Ⅰ」における「おすすめの一冊」プログラム2011年~2013年―」第9巻第4号(通号172号)2014年2月発行

「 アカデミック・スキル科目における主体性の引き出し方の工夫  基礎演習・学習リテラシー・における取り組み」 『2012~2013年度大阪商業大学教育活動奨励助成費報告論集 学生の参加意欲を喚起する授業方法に関する研究・実践」 2014年2月発行  
*こちらは助成費で作成した論集のため、オンラインでの公開はしておりません。

能動的学習を促すための知的交流の場を作る取り組み」第9巻第2号(通号170号)2013年7月発行

大阪商業大学「ライティング講座」の成果と課題」第8巻第4号(通号168号)2013年2月発行

大阪商業大学初年次教育科目におけるライティング指導の実践」第8巻第2号(通号166号)2012年7月発行

第287回 研究発表会要旨 大阪商業大学におけるライティング指導一年目の実践」第8巻第1号(通号165号)2012年6月発行 社会科学篇
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# by chekosan | 2015-01-30 23:43 | 書いたもの | Trackback | Comments(0)
茂木さんといい宮本文昭さんといい、
陽気でエネルギッシュな人が地味で難しいオーボエを演奏していると
反動で指揮もしたくなるのだろうか。

茂木さん指揮の「のだめカンタービレ」音楽会は、
実にサービス精神に富んだ、盛りだくさんなプログラムでした。

この本も、初心者も楽しめるようにとオヤジなギャグ満載。
陽気でサービスたっぷりです。
そのわりに音楽用語が説明なくぽんぽん出てきたりなんかして、
かえって訳がわからなくなっているところもありますが、
そんなノリが嫌いでなければクラシック音楽に親しみがわくかもしれません。

でも、むしろクラシックに多少なじみがある人の方がニヤニヤ楽しめるかもしれません。


写真は我が家所蔵の茂木さん本。
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# by chekosan | 2015-01-30 22:06 | 読書記録 | Trackback | Comments(0)

プチエッセイ大賞表彰式

勤務校である大阪商業大学の図書館企画「プチエッセイ大賞」の
結果発表と表彰式が行なわれました。

全76作品のなかから各賞に選ばれたのは以下のみなさんです(敬称略)。
おめでとうございます!!

図書館長賞
 下山 由生
 運天 麻倫


優秀賞
 1位:岸本 真衣
 2位:辻野 真央
 3位:原田 鮎奈
 3位:久保利 勇太

*図書館利用者の投票によって選ばれました。

特別賞
 池田 治司
 白坂 瑠奈
 小山 翔馬
*図書館員全員で決定した賞とのことです。
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*試験期間中のため欠席された方もいます

私も応募76作品すべて読みましたが、いずれもよく書けていました。
そのなかから選ばれた受賞作は、やはり納得の秀作です。

このあと、あらためて4月いっぱいくらいまで展示されるそうですので、
商大図書館に入館できる方はぜひご覧ください。

この企画、私の担当クラスは全員に応募を課しましたが、
みな何を題材にしようと悩みつつ、集中して取り組んでいました。

イチオシ記事コンテストもそうでしたが、
普段指導を受けている先生以外にも読まれることを意識して文章を書くと、
構成力、日本語力がはっきりと向上します。
とてもいい企画だと思います。

その担当学生のなかからも複数の受賞者が出ました。

また過去に担当した学生も図書館長賞に選ばれていて、
表彰式で私を見つけて挨拶に来てくれました。
半期だけの担当だったのに覚えていてくれたのかと感激しました。

写真は、見事、図書館長賞を受賞された運天麻倫さん。
私のクラスの学生ですが、彼女はまったくの自力で書き上げました。
とてもいい文章でした。
本人の承諾を得て写真を掲載します。おめでとう!
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# by chekosan | 2015-01-29 16:37 | 大学教育 | Trackback | Comments(0)
有川浩氏の作品は、学生が「おすすめの一冊」として取り上げることが多く、
イマドキの流行りを知っておこうと手に取ったのですが、
その文体の軽やかさ、読みやすさのなかに、
現代的な問題や人・地域・テーマに関する愛が実にうまく織り込まれていて、
読後感が良く、すっかり好きな作家になりました。

「図書館戦争」シリーズ第2作を読んだので、関連本のレビューをまとめて記録します。

有川浩 『図書館戦争』 (図書館戦争シリーズ1) 角川文庫 2011年
有川浩はすごい。現代的なキャラクターのセリフや地の文の言いまわしが軽めな印象を与えるが、どの作品も人や地域に対する愛が詰まっている。この作品は図書(館)や表現に対する真摯な思いに基づいて、よく調べて練り上げられている。日野市立図書館や『中小レポート』などは実在するし、それらに深く関わったある人物をイメージしたのではないかと思われるキャラクター(ちょい役)も出てくる(確証はなし)。日野市立図書館育ての親、前川恒雄氏の著作と合わせて読むことをおすすめ。 学生のおすすめの一冊より。(読了・「読書メーター」レビュー記載 2014年5月28日)


前川恒雄 『移動図書館ひまわり号』 (筑摩書房 1988年)
面白かった!! 一気に読んだ。前川氏は我らが滋賀県を図書館先進県に発展させた立役者として小さい頃から名前を知っていた。この本は前川氏が日野市立図書館長として、一台だけの移動図書館からスタートし、日本の公立図書館の改革を促す活動を展開した奮闘記。図書館と行政、市民、社会教育の関係性について書かれているが、大学教育にもあてはまるところが多く、付箋が林立した。有川浩『図書館戦争』では日野市立図書館がモデルになっているそうだから、そちらも読まねば。 (読了・読書メーターレビュー記載 2014年3月23日)


有川浩 『図書館内乱』 (図書館戦争シリーズ2) 角川文庫 2011年 
『図書館』シリーズ2作目。このシリーズは図書館や本のこと、表現の自由を考える絶好の素材だとあらためて思った。特に、図書館のことを学ぶ人は、このシリーズに出てくる様々なテーマ(例えばこの『内乱』からは焚書や少年犯罪の報道、図書館の自治をめぐる問題など)を拾って、元ネタや史実を自分で調べるといい勉強になると思う。少年犯罪の件は、我々くらいなら当然、連想する事件や出来事があるが、それも知らない世代が多いかもしれないし。もちろんお話としても面白い。安定感が出てきたか。胸きゅんシーンも微笑ましいし。続きも読むぞ♪  (読了・「読書メーター」レビュー記載 2015年1月27日)


有川浩 『レインツリーの国』 (新潮文庫 2009年)
  *この本は『図書館内乱』のスピンオフ作品です。
   『内乱』で登場人物が読んでいる本を実際に有川氏が書き下ろしたものですが、
   単独で読んでも問題ない、独立した優れた作品です。

学生のおすすめの一冊。先生もおすすめ。有川氏の作品は、楽しく気軽に読める小説という点では「ライトノベル」なのかもしれない。この作品もあっという間に読める恋愛小説ではある。が、内容的には深く、重い。この設定と内容を「軽く」読める小説に仕立てたというのがすごい。あとがきと解説も必読。 (読了・読書メーターレビュー記載 2013年8月2日)

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# by chekosan | 2015-01-27 20:49 | 読書記録 | Trackback | Comments(0)
日本政治学会編 『年報政治学 2014-Ⅱ』(木鐸社)の
2013年の政治学研究業績を概観する「学界展望」で、
「政治史・比較政治(ロシア・東欧)」の項を執筆させていただきました。
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# by chekosan | 2015-01-26 13:53 | 書いたもの | Trackback | Comments(0)
もう何年も前に購入していながら封も開けていなかったDVDを観ました。
2時間40分の長い映画ですが、一気に観てしまいました。
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「十二人の怒れる男」は、高校の演劇鑑賞で生の舞台を観ています。
実に面白くて、その後、シドニー・ルメット監督の映画でも観ました。

この作品は舞台を現代ロシアに置きかえ、
ロシア語がろくに話せないチェチェン人少年が、
ロシア人養父を殺して金を奪った嫌疑をかけられたという設定になっています。

少年は有罪か無罪か、12人の陪審員が審議するという話です。
有罪であれば終身刑が確定します。

大筋は元祖「十二人の怒れる男」とだいたい同じです。
陪審員たちが証言や証拠をもう一度確認して、ほころびを見つけていきます。

このロシア版の大きな特徴は、
少年と陪審員たちが背負ってきた人生の描き方にあると思います。

なぜチェチェン人の少年がロシア人に引き取られてモスクワで生活しているのか。
彼が犯行に使ったとされるナイフの意味は。

中年から初老の男性ばかりの陪審員たちに関しては、
名前も明確な人物紹介もありませんが、
話し合いを進めるなかで、
それぞれの出身地や職業や半生が明らかになっていきます。

そこに、現代ロシア版ならではの
複雑な社会情勢と人間群像が描き出されています。

DVDには特典としてミハルコフ監督のインタビューが入っていますが、
これも面白いです。

舞台劇の緊張感が出るように念入りに稽古や打ち合わせをして、
撮影は脚本通り前から順に行なわれたそうです。

そうした監督のこだわりが功を奏したのでしょう。
場面はほとんど審議の会場である学校の体育館だけ、
ときどきチェチェンでの映像が差し挟まれるだけで、
陪審員たちの語りだけで構成されていると言ってもいい映画なのですが、
俳優たちの演技がとてもいいので、160分、飽きることはありません。

なお、ミハルコフ監督自身も本作品の要となる役で登場しています。

ラスト近くに黒澤明監督作品へのオマージュであるワンシーンがあります。
この作品で描かれる現代ロシア的なものを象徴していると思います。


ロシア語に浸りたかったので、音声はそのまま、字幕を日本語にしました。

役の出身地や職業でしゃべり方が変えてあって、
聴き取れる単語やフレーズの割合がかなり違ったのが面白かったです。
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# by chekosan | 2015-01-24 17:18 | 本、書評、映画 | Trackback | Comments(0)