風来堂編『ダークツーリズム入門 日本と世界の「負の遺産」を巡礼する旅』(イースト・プレス 2017)
2018年 05月 05日
著名な学者、作家のインタビューとともに、日本と世界の81か所を紹介しています。すでによく知られた場所もありますが、なるほど、こういうところも含まれるのかというところもたくさんあり、幅広いリストアップになっています。
日本国内で強く惹かれたのは、沖縄です。沖縄は学会で行ったことはありますが、戦跡は見ていません。
わたくし、実は広島にも行ったことがありません。上の息子は、小・中学校の修学旅行で広島も沖縄にも行ったというのに。私は、中学、高校どちらも、修学旅行は北九州だったのです。
本書では、広島の平和記念公園になっている場所には、1300世帯、4000人以上が暮らす町、繁華街があったという視点から、かつての町を見つける手がかりを紹介しています。
沖縄は予定が立ちませんが、広島には近いうちに必ず行こうと思っているので、そのときには、ドームや展示ももちろん、町の痕跡を辿るという視点も持って歩いてきたいと思います!
ほか、長島愛生園にも訪れたいと思いました。
国外編では、タンザニアの奴隷貿易市場やルワンダの虐殺現場が衝撃的でした。特にルワンダは記憶に新しいだけに。。。
カンボジアや、(この本には独立した記事はないですが)ベトナムにも関心はありますが、まずはドイツ~東欧を見てまわりたいので、それ以外のところは、なかなか難しいかな。
この本で紹介されているところでは、サラエボやチェルノブイリは遠くないうちに行くつもりです。
と、全編読んでいったのですが、あれ? もしかして? というお名前を発見。執筆者一覧を確認したら、やはり! 学部生~院生時代にアルバイトでご一緒した方でした。驚きながらも、なるほどそういう道を辿られたかと納得。
そうと知らずに手に取った本で、学生時代の友人と「再会」し、ご活躍を知ることができて、とても嬉しく思ったのでした。