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by chekosan

リトアニア旅行2017 (3)杉原記念館(カウナス元日本領事館)

ちっとも進まないリトアニア旅行記。やっと1日目の記録。未完の大作になりそう。

さて、今回の旅の最大の目的は、カウナスの杉原記念館に行くことでした。

杉原記念館は、1939年に日本の外交官、杉原千畝が開設し、1940年7月末から8月にかけて、主にポーランドからのユダヤ難民に2139通の通過ビザ、いわゆる「命のビザ」を発給した元日本領事館の建物です。

日本領事館が閉鎖されたあとは共同住宅として使われていましたが、1999年、リトアニアとベルギーの知識人や実業家が「杉原『命の外交官』基金」を創設、2000年に杉原記念教育センターを設立しました。以来、この基金(NPO)が管理運営しています。



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杉原記念館は、カウナスの目抜き通りの東の起点となる聖ミカエル教会から1キロあまり、徒歩で15~20分ほどの少し小高くなった住宅街にあります。市街地からは思いのほか近いです。

建物は日本の二世帯住宅くらいのサイズです。前庭はほとんどなく、建物の前はすぐ道路という感じで、連日何百人という人が押し寄せてきたときは、相当な圧迫感であっただろうと思いました。


緑のコンテナが置いてある左手が杉原記念館。ごくごく普通の住宅地。


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訪れたときは外壁の改装中だったので、全体像がわかる写真が撮れなくて残念でした。



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クラウドファンディングによる修理の真っ最中。ある意味、貴重なときに行ったのかもしれません。


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日本語が堪能な受付の青年によれば、見学者はほとんどが日本人とのこと。ゲストブックの記帳もほとんどが日本語で、まれにヘブライ語や英語が見られました。

寄付金箱に入っているのも、ほとんど日本の紙幣。



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カウナスでの計5日ほどの滞在中、鉄道駅と、杉原がリトアニアを退去する直前に泊まっていたホテルメトロポリス以外で日本人を見かけることはなかったのですが、同館のゲストブックでは間を置かず日本人が訪れています。私たちが同館にいた1時間ほどの間にも3組ほどが訪れていました。

ほとんどの日本人観光客は「杉原詣で」を目的としてカウナスを訪れているのではないだろうかと思われます。

記念館の受付には、お土産ものも置いています。杉原や、同じく難民にビザを発給したオランダ領事のツバルテンディクの写真を用いたもの、領事館の公印をデザインしたリネン製品(リネンはリトアニアの特産)など種類も多いです。質、デザインとも良く、価格もそこそこします。

後に訪れた施設には書籍のみか、施設の外観を刷った葉書やマグネット程度しか置いていなかったのに比べると、杉原記念館には商売気があるように思えなくもないです。

が、同館は人を助けこそすれ抑圧した場ではないし、ここはいわば「聖地」、「聖地」にはお土産はつきものでしょう。

また、同館が国家からの援助を受けず寄付で賄っている施設であることを考えれば、民間の力だけで歴史的建造物を保存、活用する財源を自館で確保する例として参考になるかと思います。



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絵葉書、ピンバッヂ、封筒、マグネット、Tシャツ、バッグ、チョコレート、冊子などいろいろありました。ちなみに、杉原記念館のお土産は日本円で購入することができます。



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つづく



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by chekosan | 2017-09-15 22:41 | リトアニア | Trackback | Comments(0)