この映画が観たい! ~町山智浩『映画と本の意外な関係!』(インターナショナル新書 2017)より
2017年 03月 25日
映画のなかに登場する本や、意味深いセリフを紹介。
幅広い教養や知識が惜しげなく開陳され、親しみやすい文体で面白かった。
どちらかというとアメリカ映画中心、セリフ中心?
まえがきと最終章でヨーロッパ関係の逸話が書かれていて、強い興味を覚えた。
心惹かれた映画や事実をメモしておく。
「グランド・ブダペスト・ホテル」(2013年)
劇場公開時に観たいなと思いつつ逃している。
本作はツヴァイクの著作にインスパイアされたという。
ツヴァイクは第二次世界大戦前にウィーンで活躍した作家。
ナチスドイツがオーストリアを併合し、ツヴァイクの本は焚書に。
亡命先のブラジルで服毒自殺。
→ 観ました! 感想はこちらに。http://chekosan.exblog.jp/26810957/
「ベルリン・天使の詩」(1987)
これはビデオをいただいて持っているのだが未見。
ここに出てくる老人が図書館で本を読む姿は、パリ国立図書館で本を読む、
ドイツの思想家ベンヤミンの写真をもとにしているという。
ベンヤミンもユダヤ人で、やはり著書が焚書にされている。
パリがナチスドイツによって陥落したあと、スペインに逃げ込むが、入国を拒否され服毒自殺。
「ソフィーの選択」(1982)
タイトルだけは知っていたが未見。これは観なくてはと思っていたところ。
でも、全部わかってしまった… もう少しネタバレを控えてほしかった… orz
でも、観ます!