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by chekosan

この映画が観たい! ~村瀬広『映画は戦争を凝視する』より


ある表現方法そのものが好きという場合と、あるジャンルに限って好きという場合があると思う。

私の場合、映画は後者である。
娯楽として楽しむ趣味はなく、特に映画館での鑑賞は苦手であったのだが、
最近、関心のある地域や時代を理解する一助として観るようになった。

研究や教育のネタとして観ているので、これはと思うものに出会えば学生にも紹介したくなる。
紹介すると「ぜひ観たいです」「観ました」「観たことがあります、感動しました」
「先生の紹介が上手なのでどれも観たくなりました」といった嬉しい感想をもらえる。

さらには、「○○も面白かったです」「××も同じようなテーマでした」
「今度△△観に行きます」という情報もどんどん寄せられる。

そうすると、教えてもらった作品も見なくては!と思うようになる。
観れば、作品の作られた経緯や歴史的背景をもっと理解したくなる。

そうして、映画を紹介している記事や本なども集めるようになった。
人間、年をとっても新たなものに目を向けられるものだなあと思う。

そんなわけで、この本。村瀬広『映画は戦争を凝視する』(新日本出版社 2016)。

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映画好きさんと違って、あるジャンルに限って厳選したものを観たい私には大変参考になる本である。

この20年ほどの間に公開された、戦争に関する名作ばかり55作品を集めていて、
一作品2見開き4ページで、あらすじや背景、みどころ、考察などがコンパクトにまとめられている。

どの作品も観たくなるものばかりなのだが、私の教育・研究分野に特に関わりが深く、
特に観たいと思ったものをリストアップし、順次、感想をアップしていきたい。
太字はそのなかでもとりわけ気になる作品。

第2章「子どもを襲う戦争」より
・「縞模様のパジャマの少年」 … 強制収容所の子どもとナチス高官の子どもの話
・「命をつなぐバイオリン」 … ウクライナの2人のユダヤ人音楽天才児の運命
・「さよなら、アドルフ」 … ナチスの子どもたちのその後
・「あの日の声を探して」 … チェチェン紛争と子どもたち

<観た作品>
・「ふたつの名前を持つ少年」 … 感想はこちら http://chekosan.exblog.jp/24898337/

第4章「ヒトラーとナチズム」より
・「マイ・ファーザー」 … ナチス戦犯(メンゲレ)の父と息子
・「ヒトラー 最期の12日間」 … 総統閣下シリーズはいろいろ見ているのですが(^-^;
・「シャトーブリアンからの手紙」 … ドイツ占領下のフランスの悲劇
・「パリよ、永遠に」 … パリはいかに破壊から免れたか

<観た作品>
・「顔のないヒトラーたち」 … 感想はこちら http://chekosan.exblog.jp/25950775/

第5章「ホロコースト・強制収容所の諸相」より
・「灰の記憶」 … 収容所専属ユダヤ人労働者の反乱
・「ソハの地下水道」 … 普通の人がなぜユダヤ人を救ったのか
・「遥かなる帰郷」 … プリーモ・レーヴィの『休戦』の映画化
・「ハンナ・アーレント」 … だいぶ前にDVDを買っているのに、、、

第6章「戦争に病む社会と人間」より
・「パーフェクト・サークル」 … ユーゴ紛争、サラエボ戦争の実相
・「消えた声が、その名を呼ぶ」 … アルメニア人の悲劇に踏み込む
・「東ベルリンから来た女」 … 東西ドイツの知られざる関係 
   ドイツ行きの飛行機で上映していたのに寝てしまった、、、
・「ドレスデン、運命の日」 … 芸術都市がなぜ爆撃されたのか

<観た作品>
・「カティンの森」 … 感想はこちら http://chekosan.exblog.jp/25006393/
・「善き人のためのソナタ」 … 感想はこちら http://chekosan.exblog.jp/25224694/







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by chekosan | 2017-02-19 00:44 | 本、書評、映画 | Trackback | Comments(0)