アムール川上空からトラに思いをはせる ~みんなが見つけたロシア・東欧文献紹介(2)
2016年 05月 13日
友人とは大学院からの長いおつきあい。
「ビロード革命」10周年のプラハも一緒にまわりました。
その後、私は男児2人を授かり、仕事も徐々に、
そして数年前からは猛烈に忙しくなって、海外はすっかり遠のいていました。
飛行機も怖いし、あまりに久しぶりすぎて億劫になっていたのですが、
友人を訪ねる短期旅行なら「リハビリ」にちょうどいいかなと決行しました。
お供は中2が終わろうとしていた長男です。
彼は友人が誕生祝にプレゼントしてくれたネズミのぬいぐるみを大事にしていて、
友人に赤ちゃんが生まれたときからお祝いに行きたいと言っていたのです。
そんなわけで、いざ母と息子の二人旅。
飛行機初めて・海外初めての息子が私以上に怖がるので、私が窓側に座りました。
離陸から数分はぞわぞわして、降ろしてえ~と叫びたくなりましたが、
水平飛行に入ったら平気。
フライト情報と窓からの景色を照らし合わせて楽しみました。
中国~ロシア上空からは、目を疑うような広々とした光景。
フライト情報に「アムール川」と出ていて、
あのアムールトラの!と嬉しくなりました。
トラは家で留守番している次男のお気に入りなのです。*^^*
トラ、いたかなあ。
この川もアムール川だったかは記憶が定かではないですが…違うかも。
4月、授業が始まって、受講生が見つけてきてくれた本に、
シベリアの動物の本がありました。
◇◇◇
福田俊司『カラー版 シベリア動物誌』(岩波新書 1998)
どんな本ですか?
シベリアの地に生息する動植物を絵つきで紹介している本。
人間の動物への付き合い方に関しても詳細に記述している。
なぜこの本を選びましたか?
前回の「ロシア・東欧と聞いて」というワークにて思いついたキーワードが
歴史や地理など社会的なものが多かったため、
他の視点から物を見たいと考えて。
特に興味をもったところは?
p.12 トラへの信仰心に関するお話。トラを神として崇めている。
「トラは心正しきものは襲わない。
しかし、トラを罠や鉄砲で狙うと、必ず復讐を受ける。」
というお話が事実で裏付けられていること。
◇◇◇
シベリアのトラ。強さと気高さを感じますね。