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中・東欧、ロシア、大学教育、美術展、映画鑑賞などなど


by chekosan
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読書メーター 2016年2月のまとめ

2月は都市のありようについていろいろ考えました。
授業準備と自分の関心とがうまくマッチした勉強ができたと思います。
3月はあまり読めなさそう… 

2016年2月の読書メーター
読んだ本の数:11冊
読んだページ数:2625ページ
ナイス数:274ナイス

ニーチェ先生~コンビニに、さとり世代の新人が舞い降りた~ 2 (MFコミックス ジーンシリーズ)ニーチェ先生~コンビニに、さとり世代の新人が舞い降りた~ 2 (MFコミックス ジーンシリーズ)感想
なんでこんなに一冊が薄いんだろうと思いつつ2巻もついつい購入。1巻で売れ残っていたキワモノ商品が順調に売れるほどの繁忙期にオーナーがハワイにトンズラして日に日に壊れていく夜勤メンバー。特に先輩アルバイトが常人でなくなっちゃっている。漫画なので面白おかしく読めるけど。2巻では毒舌ニーチェ君が普通に見えてきた。
読了日:2月6日 著者:ハシモト,松駒


裸でも生きる――25歳女性起業家の号泣戦記 (講談社BIZ)裸でも生きる――25歳女性起業家の号泣戦記 (講談社BIZ)感想
社会起業家の体験談は好きで何冊か読んでいる。が、どれも記述が感覚(感情)的なのが惜しい。青少年向けにライターがわざとそういう文体で書いているのかと思っていたら、本書は本人の手になるという。山口氏の活躍は報道で知っていたし、途上国へのお情けではなく、あくまでビジネスとして高品質の商品を開発することで貧困の解決を探るというコンセプトには共感する。HPで見る彼女の会社の製品は確かに質が良さそうでセンスも良いと思う。だからこそ「泣きながらがむしゃらにがんばった」ばかりでなく具体的な数字や説明がもっとあればと思う。
読了日:2月7日 著者:山口絵理子


まちの居場所―まちの居場所をみつける/つくるまちの居場所―まちの居場所をみつける/つくる感想
全国の「まちの居場所」19か所と海外の事例数か所の紹介。写真や図も豊富で読みやすい。まちの居場所とは何か。オルデンバーグの「サードプレイス」とかなり重なる。明確な目的をもっていくというよりもなんとなく足を運ぶところ、行けばいろんな人と出会い、いろんな活動に触れられ、くつろげて、刺激も得られるところ、そこから新しい出会いや活動が生まれるところといった感じか。それらの居場所の共通点を整理してあり参考になる。おすすめ。
読了日:2月11日 著者:


サードプレイス―― コミュニティの核になる「とびきり居心地よい場所」サードプレイス―― コミュニティの核になる「とびきり居心地よい場所」感想
一人でいられる家と職場(学校)以外の場所みたいな使われ方が広がっているが、オルデンバーグが主張しているのはむしろ逆。そこに行けば誰かとゆるやかに交流できる、新しい出会いがあるかもと期待させる場所が、まちのそこここにあることが個人にとっても社会にとっても大事だと言っている。誰もが立ち寄れる場所と言いつつ、働き盛りの男性目線に偏りがちなのは解説でモラスキー氏も書かれているとおりだが、それでもたくさんの示唆に富む一冊。いまの日本社会での事例としては日本建築学会編『まちの居場所』が良いヒントを与えてくれる。
読了日:2月13日 著者:レイ・オルデンバーグ


あの人はなぜ、東大卒に勝てるのか―――論理思考のシンプルな本質あの人はなぜ、東大卒に勝てるのか―――論理思考のシンプルな本質感想
佐藤優氏の書評につられて。そうでなければ手に取らなかった類の本。やたら白いところが多いなあ、3分の1くらいにまとめられそう、書評って売り上げに貢献するなあと思いつつ読み飛ばす。読後、あらためて佐藤氏の書評を確認したら、非常に的確に本書のエッセンスが凝縮されていた。うまいなあ、買わせる書評だなあとそちらに感心しきり。あ、いやいや6章の論理的に考える流れを実践的にまとめた部分は参考になりましたよ。そこは書評を読んだだけではわからない。これからノウハウを身につけたい人には本体が必要と言い添えておこうっと。
読了日:2月13日 著者:津田久資


無印都市の社会学: どこにでもある日常空間をフィールドワークする無印都市の社会学: どこにでもある日常空間をフィールドワークする感想
読み物としては面白い。平易な文章で短い事例が編まれていて短時間で読み通せる。が、学生のレポートや卒論の「模範演技」という点ではどうだろう。この本を読んだからといって、すぐに観察眼は養われないだろうし、学術的に考察するための資料や理論は引っ張ってこれないだろう。やはり学術的なものの見方や考え方、知識や情報を得る方法なども知っていなくてはいけない。などと、ごくごくまっとうな原点を確認できた。もちろん具体的な実践例が豊富なので、フィールドワークを指導するためのいろいろな示唆も与えてくれた。
読了日:2月15日 著者:近森高明,工藤保則,金益見,藤本憲一,加藤裕治,青木久美子,木島由晶,高久聡司,轟亮,小倉敏彦,野中亮,田中大介,加島卓,菊池哲彦,辻泉,阿部真大,丸山里美,高井昌吏,木村至聖,角田隆一,越智祐子,谷村要,西村大志,井野瀬久美惠


わたしの読書ノートわたしの読書ノート感想
読書記録のためのノートです。ぐりとぐらのやまわきゆりこさんの絵がすべてのページに散りばめられています。絵柄も数種類あります。200冊まで記録できます。私自身はいまはもう手書きでは記録はつけていませんが、小学生の頃から大人になるまでずっといろんなノートに読書記録をつけてきました。普通のノートでもかまわないのですが、やはりこういうノートだと気持ちがアップしそうです。で、使わないけど買ってしまいました。子どもさんが買うには高いので、プレゼントにいいかもしれませんね。
読了日:2月16日 著者:


図書館の主 12 (芳文社コミックス)図書館の主 12 (芳文社コミックス)感想
小学校の学校司書さん登場。子どもたちに本に親しんでもらおう、先生たちに学校図書館をおおいに活用してもらおうと張り切るのだが、気負いすぎて痛々しい。意欲や力量もあるのに不安定な雇用、教諭ではないという立場に焦りや傷心を抱える司書さんの気持ちもよくわかるし、先生たちの事情や論理、感情もよくよくわかる。胸が痛む。が、そこはお約束で、司書教諭や子どもたちが間を取り持ち、学校の中に図書館と学校司書の役割への理解が浸透し、司書さんもほぐれていく。高校の司書さんが主人公の『図書室のキリギリス』と併せておすすめ。
読了日:2月18日 著者:篠原ウミハル


京都フィールドワークのススメ―あるく・みる・きく・よむ京都フィールドワークのススメ―あるく・みる・きく・よむ感想
フィールドワークの指導の参考にと手に取ったところ、中村勝「『土曜日』と喫茶店ネットワーク」にはまりました。『土曜日』は昭和11年から1年4か月発刊された隔週の文化新聞。庶民にもわかる、しかし内容も充実した新聞をという方針で編集されたそうです。反ファシズムの新聞にもかかわらず商業的にも成功していたということにも驚き。普及しはじめていた喫茶店に置いてもらって読者を獲得したそうです。喫茶店は当時、都市風俗の先端をいっていて「小市民共通の応接間」と表現されていたということ。この表現いいですね~!
読了日:2月19日 著者:


歩くのがもっと楽しくなる 旅ノート・散歩ノートのつくりかた歩くのがもっと楽しくなる 旅ノート・散歩ノートのつくりかた感想
そういえばと思いだしてパラパラと楽しむ。過去のノートが猛然と見たくなったが見当たらないので、旅のアルバムをめくった。お土産やパッキングの写真、チケット類なんかも貼り込んでいて楽しい。今度まとまった旅行に行くときはノートなりアルバムなり作ろうかな。^^
読了日:2月25日 著者:奥野宣之


とんまつりJAPAN―日本全国とんまな祭りガイド (集英社文庫)とんまつりJAPAN―日本全国とんまな祭りガイド (集英社文庫)感想
フィールドワークのテキストで紹介されていて。フフ、フフフフと笑いながら読む。各地のとんまな祭りを訪ね歩くシリーズ。途中でお腹いっぱいになったが読み切った。祭りは五穀豊穣を祈るものが多いので、性的なシンボルや行為がおおらかに、というか「どーかしてる!」(みうら氏の決め文句)というくらい讃えられている。地元滋賀の鍋冠祭りも、少女が主役で、見た目きれいそうな祭りなのだが由来に驚き。先日観た春画展でも思ったが、いやいや時代で価値観や道徳は変わるものだなぁ。荒俣宏氏の解説も面白い。
読了日:2月26日 著者:みうらじゅん



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by chekosan | 2016-03-04 14:47 | 読書記録 | Trackback | Comments(0)