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by chekosan

船曳健夫『大学のエスノグラフィティ』(有斐閣 2005年)


以前さらっと読んだ気もするが再読。

東大の教養演習テキスト『知の技法』を編んだ一人である、
船曳健夫氏の大学&大学教員生態録的エッセイ。

ユーモアと愛情に満ちた軽妙な文章で、
大学の教員ってどんな人たちなんだろう、
大学のゼミってどんなところなんだろう、と気になる人には楽しい読み物。

ただ、船曳氏が1948年生まれ、東大卒の東大教授、
本書の刊行が2005年であることを前提として読む必要がある。

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この10年の間に大学に求められるものはずいぶん変わった。
大学に集う人、ー学生も教員も、ずいぶん変わってきている。

なのにやっぱり変わらないところもあって、現場は右往左往している。

社会や国からはもっと教育に力を入れろと要請されているが、
依然として、研究>教育な教員が大多数だし、
それだから要請通り教育に力を入れても評価には結びつかない。

研究>家庭な教員もいまだ多い。
一人ですべてをこなそうとする人、こなせる人もいるが、
まっとうな家庭人、社会人として生きようと思うと、
男女問わず、まだまだなかなか大変である。


そういう実態に翻弄されている者には、
「古き良き時代」の記述のように感じられた。

おそらく前回にパラパラと読んだときから、
自分自身の状況が激変したこともあるのだと思う。


でもまあ楽しく面白く知的な雰囲気を味わえる本です。
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by chekosan | 2015-09-22 14:57 | 読書記録 | Trackback | Comments(0)