三上延・倉田英之 『読書狂の冒険は終わらない!』 (集英社新書 2014年)
2015年 01月 15日
ベストセラー作家お二人が本に関して、とにかく楽しく勢いよく語り合っていて、
マニアックだけど嫌みがない。うっかり一気読みしてしまいました。
なんか感覚がわかるなあと思ったら、お2人ともジャスト同世代でした。やはり。
乱歩、横溝、角川映画、スティーブン・キングで盛り上がるあたりは、
特に「わかるわかる!」の連続。流行りました。
赤川次郎さんがもっと評価されるべきというのは同感です。
読むのを挫折した本の話も愉快。
蔵書は増える一方、床にまで積み上がる一方、
でも絶対踏まない、道は作っておく。
カバーや帯をきれいなままにしておきたい、というのは私も。
本をめぐって話がとまらなくなる。そんな友人関係、いいですね。
※本書のなかで三上さんの『ビブリア古書堂の事件手帖』のネタバレがあります。
追記:「関西ウーマン」の書評コーナー「信子先生のおすすめの一冊」に書評を掲載しました。